2009.3.1(Sun)

春三月

 ぽかぽかといい天気な日曜の午前中、みこりんと買い物に出かけた。その道すがら、クルマの窓から見える歩行者の中に、見慣れぬ制服の一団が、散発的にぽつぽつとあることに気付く。見た感じ、高校生っぽい。
 明るいグレーと白のチェック柄にも見えるブレザーと、紺のスカート。そして、胸元の大きなリボンが特徴的。記憶にある限り、このようなタイプの制服は見たことがないような…。

 みこりんは、大きなリボンに視線が釘付けの模様。銀の縁取りが施された濃紺の星型っぽい形状をしたリボンで、中央に何か金属系の飾り物が光っている。たしかにちょっと、いや、かなりおしゃれかも。
 ひょっとすると、式典専用のオプション装備の可能性もある。時節柄、卒業式系の何かのイベントがあったのかもしれない。

 近頃みこりんは、高校より上の進路について、ちょくちょく質問してくる事が多くなってきた。
 ミュージックレインの4人の声優さんのプロフィールを調べているうちに、いろいろと知らない言葉等が出てきた、というのが発端らしい。
 たとえば、4年制大学と短大と専門学校の違いとか、大学の中にはどんなクラスがあるのかとか、修士や博士とは何なのか、とか。博士については、同級生の友達が、医師を目指して中学からは私立を受験するっぽいというのも影響しているかも。

 私がみこりんくらいの年頃(小学5年)に、自分の将来についてどう考えていたか、あまりに記憶が薄れすぎていて思い出すこともできないのだけれど、大学とかそんな上の方のレベルの事は、ほとんど考えてなかったような気がする。たしか中学の頃に、授業で“将来の自分”とかいう題で将来設計のシナリオを書かされた時に、おおいに困った記憶があるくらいだし。

 

 そんな具合だから、どんな将来像をみこりんが思い描いているのか、ちょいとその頭の中を覗いてみたい誘惑にかられるのだが、ぐっと我慢して見守ってみようかと思う。なんとなく、とても驚かされそうな予感もしつつ…

『とある科学の超電磁砲 (3)』

『とある科学の超電磁砲 (3)―とある魔術の禁書目録外伝』(著:鎌池 和馬、作画:冬川 基) 『とある科学の超電磁砲 (3)―とある魔術の禁書目録外伝』(著:鎌池 和馬、作画:冬川 基)、読了。
 “虚数学区”という存在が、いまひとつよく理解できなかったのだけれど(原作小説はまったく読んでないし)、『アキラ(映画版)』の膨張してゆく鉄雄みたいなものなのだろうと勝手に脳内変換して読み進める。
 木山春生が、なぜレベルアッパーを作り、このような騒動(犯罪)を起こすに至ったのかという動機付けは、うむうむと納得できるものだったので、話として破綻することなく(というか、もやもや〜っとしたまま“終了”のパターンに陥ることなく)上手くまとまったと思う。
 このあたり、原作者のプロットがいいのか、コミック版の作者の力量がよいのか、原作読んでない私には判断できない部分だけど。“虚数学区”を破壊するために用いたのが、御坂美琴による超電磁砲というのも、きれいな終わり方だった。

 終わり方だった、といってもこの『とある科学の〜』シリーズが、これで完結したわけではなさそうなので、なにやらほっとする。レベルアッパー事件終了が、3巻の半ばあたりで、そこからあとは、短編が少々。おそらく4巻から、また新しく“事件”が起きるんだろうと思う。
 後半部分の短編集の中では、白井黒子が、まだ自分自身をテレポートできない小学生時分のエピソードが、印象深かった。初春飾利が、何の能力を持ってるのかという謎の一端もちらと垣間見えたし。さり気なく黒子を助けた“超電磁砲”の描写も、かっこいい。まさに兄貴と呼ぶにふさわしい御坂美琴……、って、あれ?


2009.3.4(Wed)

『Future Stream』

 仕事中、ふっと窓の向こうに目をやると、はらはらと無数に舞い落ちる白いものを発見。
 この時期に、まだ雪とは。どうりで朝から妙に寒かったわけだ。

 しかし、この雪も、夕暮れと共に雨へと変わった。明日はまた、暖かな春の日差しが戻ってくるのかもしれない。

 夜、みこりんからスフィア(Sphere)のデビューアルバム(初回限定版)『Future Stream』が4月に発売されるという情報を得た。私は特にスフィアのファンというわけではないのだが、みこりんは目下のところこの声優グループに思いっきりはまっているので、いつも利用しているネット書店にて予約注文しておくことにする。
 このネット書店は1500円以上の注文で送料無料になるため、CD1枚注文すれば1500円の条件はあっさりと満たす。というわけで、私が買いたかった本も、ついでに1冊注文することにした。1冊だけ買うには送料がもったいないし、かといって1500円以上にするために、悪戦苦闘する(他に買い逃した本とか、興味を惹かれる本がないかどうか探しまくる)こともないとなれば、この機会を利用しない手はない。

 まぁ、そもそも、よほどの売れ筋でなければ発売日から数年(あるいは数ヶ月)経過しただけで、ほぼ絶版状態になってしまうという現実が変わらない限り、こうした苦労は続くのだろうけれど。それにしても、電子ブックリーダー(もしくは書籍の電子データ化)、日本では散々なことになってしまってるのが、残念。ソフトウェアのライセンス認証がほどよくうまく機能しているのだから、それと同じような仕組みを導入すればよいのにと思うのだけれど、なぜこうまで話がこじれるかな…。印刷会社とか流通会社にとっては死活問題になるから、抵抗せざるを得ないというのは分かるんだけれど、“抵抗は無意味だ”状態なことに早く気が付いてほしいものだ。


2009.3.7(Sat)

声優アワード

 今年度の声優アワードで、新人女優賞に戸松遥ちゃんが選ばれたとのこと。さきほどからみこりんがその情報をネットで見つけて、喜んでいる。豊崎愛生ちゃんでなくても、所属事務所が同じミュージックレインだからOKらしい。
 ちなみに歌唱部門では、ランカ・リー役の中島愛ちゃんが選ばれたと、みこりんが教えてくれた。私が『マクロスF』にはまっていることは、みこりんもよく知ってるので、いつのまにかこっちの声優さんの名前も覚えてしまったらしい。

 授賞式の写真とか、受賞コメントとか、関連情報をさくさくとネットから集めては、服装の事とか、コメント内容の感想を、独り言のようにみこりんは口に出して話している。
 どこからみても、立派な声優オタクなみこりん。短期間のうちに、よくぞここまで…(違

 それにしてもミュージックレインの4人娘は、春からの新番組にもかなり出演が決まってるみたいだし、わりと当たり年なのかもしれない。『初恋限定。』とか、『よくわかる現代魔法』とか、なぜかうちに原作本が揃ってたりするのも、みこりん的にはうれしい発見だったようだ。
 『けいおん!』はノーチェックだったので、これは原作本を買った。楽器(音楽)系ということで、みこりんの食いつきも良かったし。

 やはり声優さん本人のブログで直接コンタクトとれたり、ネットラジオで電子メールの投稿が読まれたり、オンラインゲームでチャットできたりといった、心理的な距離感の短縮が、はまり具合を加速させるのかなぁ、などと思ってみたり。
 ちょっと、うらやましい。


2009.3.8(Sun)

目薬

 薬売り場の目薬コーナーで、私は迷っていた。
 アレルギーの痒みを抑える用途に新しい目薬が欲しかったのだが、棚を一覧して分かったことは、どうやら3つのグループがあるようだ。

 1つは、400円程度の一番安いやつ。その次に、倍の値段となる800円程度のやつ。そして最後に、1本1800円等という高級品シリーズ。
 だいたいどのメーカーも、似たような値段構成になっているので、メーカーで選ぶというよりは、どの価格帯のものにするか迷っているという感じ。1つ1つ手にとって、その成分表を見比べてみると、同じような値段のものは、だいたいどのメーカーも同じような主成分が入っている模様だ。それはつまり、値段相応の効果があるということなんだろうなぁ………

 で、結局、私が選んだのは、中間の800円コースのやつ。無難すぎる選択だと自分でも思いつつ。
 高級目薬のさし心地を味わってみたい思いは最後まであったのだけれど、ちょっと…、高級すぎた。試供品があれば、その違いを体感できるのに、、、
 いつか痒みに耐えられないほどの花粉症に見舞われるまで、おあづけとしよう。


2009.3.9(Mon)

ポット苗の怪

 昨日、子供会から配られたビオラのポット苗(でもすでに開花済み)を、みこりんは玄関の隅に置いていた。水をやったら、ちょっと溢れ過ぎたらしく、ポットの下にティッシュを3枚重ねにしてあったので、その置き場所はとてもわかりやすいものだった。

 そして今朝、私は何気なく玄関を見て、違和感を覚える。……たしかティッシュの上にビオラのポットは置いてあったはずなのに、今はそのティッシュの上にはなく、30cmほど横に移動した場所にあるのだ。
 さっそくみこりんにその事を話してみると、「動かしてないよ?」とのこと。ではいったいどうやってポット苗は移動したのか……。

 真っ先に思い浮かぶのは、にゃんちくん。じゃれついて動かした?でもそれにしては、ポット苗はあまりに整然とし過ぎていた。ネコがじゃれついたら、こんなにぴしっと立ってはいられないような気がする。ごろんと横倒しになるんじゃなかろうか。
 ネコパンチが、たまたまいい具合にヒットして、真横に移動してしまった?……奇怪な。

 とりあえず、ポット苗は玄関の外側に出しておくことにする。ここなら日当たりもいいし、夜中に動いても怖くない。でも、みこりんには不評だった。外に置くと、家の中から見られない、ということらしい。みこりんには、室内鑑賞用の花の方が合っているのかも。たとえば、セントポーリアみたいな。


2009.3.12(Thr)

卒業ソング

 卒業式の日に弾くピアノ担当に選ばれたみこりんは、いつになく練習に熱が入っているようだ。エレクトーンとピアノは、足鍵盤の効果が別物だし、鍵盤の重さも微妙に違ってたりするのだが、同じ鍵盤楽器ということで、いろいろとこうやってピアノ演奏が割り当てられてくることが多いみこりんであった。
 家の中で練習する時には、ヘッドフォンもしくは無音で弾くため、それがどんな曲なのかは不明。ただ、みこりんによると、学校の音楽の先生でも弾けない箇所があるような曲なのだという。
 楽譜を見せてもらうと、たしかに、ちょっとこれはややこしそうな…。音符以外にも、何かいっぱい記号のようなものが並んでいる。音符も妙に密集してるし。

 今日は音楽教室の個人レッスンの日だったのだけれど、特別にその卒業式用の演奏を、先生に教えてもらったらしい。みこりんは、学校の音楽の先生が弾けなかった部分を、音楽教室の先生は難なく弾けた点に、ちょっと感動している模様。まぁ、プロと比較しては学校の音楽の先生がちょっと可哀想ではある。が、みこりん的には、どちらも同じような感覚なのだろうなぁ。

 まぁしかし、これほど熱心に練習に取り組むみこりんは、ここ数年、見た事がないような気もする。それほど小学生的には難しい曲ということなのかもしれない。卒業式当日、無事、演奏できますように。


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