2008.6.1(Sun)

イチゴ収穫

 午後ゆっくりしたかったので、お昼前までに買い物を済ませるべく、みこりんと最寄のスーパーまで出かけた。昨日の雨とはうって変わって、すさまじい晴れ。…なんだか最近は週末、こんな正反対の天気が続いているような。

 もうじき小学校ではプール掃除があるとのことで、みこりん用に新しいサンダルを物色。鼻緒の部分が、柔らかいシリコンか何かで出来ているらしく、履いても全然痛くなさそうなサンダルが多数あったので、みこりんの瞳が輝いていた。去年までのやつは、ここが固くて足の指が痛かったんだそうな。
 サイズの方が、2cm刻みしかなかったのだが、来年のことも考えて24cmのものに決定。色は、みこりんによって水色が選ばれた。やはり青系には弱いらしい。
 プールバッグも、今持ってるやつは穴が開いてるというので、新しいのを買い。

 *

 帰宅後、庭の雑草の隙間に赤いものを見つけたみこりんと、しばしイチゴ摘み。このところ雨の日が多かったのと、晴れたら晴れたで夏のような日差しだったこともあって、大部分のイチゴの実は、すでに壊滅的状況だったが、それでもみこりんの両手一杯と、私の片手分くらいは収穫できた。
 雑草が先週より、さらにすごい状況になっていたけれど、今日はとても庭仕事できる体調ではなさそうなので、おとなしく撤収。

 イチゴは、みこりんにより入念に洗われ、いったん冷蔵庫で冷やし。
 午後、おやつの時間に食べてみたのだが、外見はおいしそうなのに、中が腐る一歩手前みたいな変な味がするやつがあって、ちょっと微妙だった。
 みこりんは途中でさすがに「これはまずい」と思ったのか、食べるのを止めたのだが、私はついつい最後まで食べきってしまって、そのせいかどうか、夜になってからお腹具合絶不調 orz...

 味覚には敏感に反応しないとダメってことを、思い知らされたのであった。


2008.6.3(Tue)

増える

 出社してみると、自分の机の上に、一枚の社内報が置いてあるのに気が付いた。社内イントラネットに電子化して載せれば、紙の節約にもなるし、こうして一枚一枚、各机の上に配布する手間も減るのにと思うのだが、これだけはなぜか習慣のように不景気な頃も、景気がいい時も、変わりなく続けられてきている。じつに不思議。

 さて、その社内報の内容だが、時期的にやはりボーナスの総額決定の通知。まぁこれは予想していたことだが、他にもう1つ、ちょっと予想外な情報が。
 私の属する職位と、そのもう1つ下の職位の、基本給が増額されると書いてある。いわゆる事務・技術職の系列に属する職位だ。これまで、現場の系列の給与には、基本給に加えて、数万円の加給(○○手当てとかいうやつ)がなされていたのだが、これが事務・技術職の系列には存在していなかったのだ。何事も工場中心に動く重厚長大産業ゆえ、労働組合も現場の方を向きがちだった。その結果、事務・技術職は現場に比べて低い給与を余儀なくされていた。
 それが今回、突然の基本給アップ。しかも万の単位である。

 会社説明を読んでみるに、業界標準と比べると、うちの場合、いわゆる中堅事務・技術職の給与が低いことが明らかとなったので、それの是正のためとあった。ふむ、遅ればせながらとはいえ、そうした決断を労働組合から言われることなく実行したのは、なかなか評価できるのではなかろうか。というか労働組合、事務・技術職向けには役に立たなすぎ。

 過去最高益をここ数年続けている現状からすれば、もう一声欲しかったところだが、とりあえず、一歩前進ということで、よしとする。


2008.6.4(Wed)

田んぼの生き物

 学校で田植え実習をしてきたみこりんが、今日の出来事を報告してくれている。水をはった田んぼの中に、「うねうねしてて危ない生き物」がいたらしい。その生物は、先生が棒切れにくっつけて、ぽいしたそうだが、おそらくそいつの名前は“ヒル”であろう。近頃は手軽に水辺で遊ぶこともなくなってきたので、ヒルに出会う機会も滅多にない。でも、いる所にはまだまだ健在なのだなぁと、安心してみたり。

 みこりん的には、ヒルよりも、田んぼの中にたくさんいたというミミズの方が気持ち悪かったそうな。なにしろ、田んぼには水がはってあるので、すでにミミズは死亡状態。たしかに、想像するとかなりグロイかもしれない…
 そんでもって、そのミミズの肉を求めてか、クモやらアメンボやらが、大量に集まってきていたらしい。みこりんはクモが、とてもとても苦手なので、かなり怖かったものと思われる。

 それでも、もう五年生なので、クモもアメンボもばしゃばしゃと蹴散らして、田植えは無事に終わったようである。
 逞しいことである。

 さらにもう1つ、みこりんが語ってくれた興味深い話は、その時、あぜ道にいたヤスデを見て、男の子達はみんな「ムカデ」と言っていたのに対して、女の子達は「ちがうよ、それはヤスデ」とびしっと指摘していたというのである。みこりんも、数年前までヤスデをムカデと思っていた時期もあったが、ヤスデの特徴である“丸くなる”というやつを目の前で実演してみせてやってからは、間違えることはなくなった。
 他の女の子が、いつ、ムカデとヤスデの違いを覚えたのかはわからないが、観察力とか注意深さという点で、女の子の方が男の子よりも勝っているのかも、と思った出来事であった。

コレステロールとクレアチニン

 定時の日だったので、帰宅後、即、行きつけの病院に向かった。会社の健康診断の結果を、どのように判断すればよいかを聞くために。
 診療終了時間間際ということもあり、待合室は私を含め二人しかいなかった。ほどなく名前を呼ばれたので、さっそく診断結果を見ていただく。

 コレステロールの方は、レッドゾーンになったからといってすぐさまどうこうというものでもないので、地道に食生活改善で対処すべし。
 腎機能のクレアチニンについては、数値的にそれほど高くはないので、2ヶ月ほど様子見、再検査ということになった。
 ついでに、まだ喉が痛いのと全身の倦怠感が続いていることを報告すると、抗生物質を追加でさらに1週間分、出してもらえることになった。それにしても、この時期の風邪(本当にただの風邪なのかどうかは、ちょっと謎?)は、なかなかしつこいらしい。いつのまにか梅雨に入ってしまったこともあり、湿度変化や温度変化が激しい日が多かったからなぁ…

 ここ十数ヶ月というもの、摂取カロリーを抑えるべく昼食は社員食堂ではなく自前のカロリーメイト(もどき)のみにしていたのだけれど、これにプラスして何か野菜モノを1つ、タッパに入れて持っていこうかなと思っている次第。
 それにしても、メタボ検診よりもなによりも、社員食堂のメニューを、まずなんとかするのが会社的には重要な気がするのだが。お米のご飯に、おかずとして焼きそばとか焼きうどんとか、勘弁してほしい。それと茶碗がでかすぎ。肉体労働の現場のおっちゃん達にはいいのかもしれないが、頭脳労働のエンジニアに、どんぶり茶碗山盛りの米は、多すぎ(自分でよそえないので、選択肢がない)。


2008.6.5(Thr)

『おたくの娘さん 第四集』

『おたくの娘さん 第四集』(作:すたひろ) 『おたくの娘さん 第四集』(作:すたひろ)、読了。
 築ウン十年と思われるオンボロアパートの住人と、若くて美人な管理人さんの話……、だと、そのまんま『め○ん一刻』になってしまうところだが、この作品の主役は管理人さんではない。アパートの住人の一人、オタクな青年と、そこに突如現れ同居することになったその娘(9歳)の話である。
 オタク青年は、それまで自分に子供がいることは知らなかったため(って、そんなことが有りうるのかという話はとりあえずおいておいて)、初めての我が子、しかも女の子の扱いにとまどいつつも、徐々に父親として自覚してゆくようになる、というのが基本ストーリー。

 第一集、第二集は、ふんふんという感じに軽く流せるものだったので、私の中でもこの作品はさほど重要な位置を占めていたわけではないのだけれど、第三集あたりから、孤独だった女の子にとって、想像していた理想の父親像と現実の父親のギャップの乗り越え、そして新しい血縁者(父親の妹、つまり、叔母)ができたことの安心感等、徐々に読ませる内容になってきたように思う。
 そして第四集、娘、コミケデビュー。といっても、オタクに染まったわけではなく、普通にお父さんと一緒にイベントに参加したというノリなところがベタすぎなくてよい。この父親の方も、職業は漫画アシスタントで、同人活動もそれなりに実績ありだから、『げんしけん』のような初々しい雰囲気はなし。そのあたりも、落ち着いて読める要因だと思われる。

 さらに今作は、同じアシスタント仲間である遥(管理人とは同級生という設定)の、自我の確立の回ともいえる。同人作家として偉大すぎる姉に、自分を見失いただひたすら姉を真似ることで安住の地を得てきたという設定は、使い古されたものではあるが、それなりに説得力はある。
 私的にツボだったのは、遥が初めて創った同人誌(これが唯一、彼女オリジナルな作風)を、今も大切に持っている子がいたというあたり。まさに作家冥利に尽きるというやつだねぇ、うんうん、と激しく同意したりなんかしつつ。

 この作品は、かなり化けるかもしれない。そんな気がする。


2008.6.6(Fri)

Sunset

砂丘の夕暮れ

 ヴァナ・ディールの夕焼け。地球時間よりも時間の進み方が早いので、日没もあっという間だ。沈み行く太陽と、それに合わせて刻々と色彩を変化させる海と空が織り成す情景が美しく、しばし見入ってしまった。
 数年前、メインキャラのレベル上げのために、この砂丘を使っていた時には、グラフィックカードの性能が低すぎて、ここまでの自然描写を得ることはできなかった。今は雲も流れるし、海も空の色も、本物のようにリアルに感じられる。異世界を堪能するには、やはりそれ相応の性能を持つPCじゃないとダメだなと思い知らされる。没入感が、桁違いだ。

 今宵のパーティメンバーは、外国人4人、日本人2人の混成部隊。日本時間では深夜でも、たぶん彼等の国々では、様々な時間なのだろうなぁ。なんて思っていると、メンバーの一人が「今日は卒業式があるんだ。明日から、新しい世界が僕を待ってるんだ」みたいなことを、英語で話しているのが目に留まる。ってことは、早朝プレイなのかな…。どこの国の人なのだろう。
 それから十数分後、彼は「じゃぁ、卒業式行ってくる」といって、パーティを抜けて、去っていった。FINAL FANTASY XI は、日本、北米、EU圏でサービスが展開されている。彼がどこの国の人だったのか、もはや知る術はないが、どこかの国のどこかの町の、どこかの学校で、これから卒業を迎える若者達がいることはわかった。

 ネットの世界には、あちら側もこちら側も、ない。あるのはただ、リアルな人間が、同じように暮らしているっていう事実だけだ。

 日本時間、ただいま午前4時半過ぎ。白々と夜明けが始まっている。金曜の夜というよりは、土曜の早朝といった方がいいような時間だ。
 結局、砂丘でのパーティは朝まで続いた。
 久しぶりに、徹夜してしまった。先月までは、レベル1で街から出たこともなかったただの倉庫キャラが、ついさっきのレベルアップで、白魔道士レベル19になった。
 砂丘の真っ白な砂が、とても目に眩しかった。


2008.6.7(Sat)

ネコ

 徹夜明けだが、不思議と少しも眠くない。頭がぼーっとすることもない。いやむしろ、体調はとても良いとすら感じられる。満月期のウルフガイは、不眠不休でもまったく問題ないという設定なのだが、なんというかそれに近いと思われる感覚があった。
 あとで手痛いしっぺ返しがあるような悪い予感もしつつ…

 体調はすこぶる良好だが、万が一眠くなってしまったら昼間の活動ができなくなるので、今のうちに必要な買い物を済ませるべく、開店直後のスーパーへと向かう。この時間は、土曜日でも人がまばらなため、混雑が苦手な私にも丁度いい。

 ところでこのスーパーにもガシャポンのコーナーがあり、そのほとんどが小さいお友達向けのマシンなのだが、その中に約1台、異彩を放っている台を見つけた。
 涼宮ハルヒのネコの着ぐるみシリーズである。明らかに大きいお友達向けだ。

 これが普通の制服バージョンだったら軽やかにスルーしてしまうところだったが、私はネコに弱い…
 気がついたら、カプセルを1つゲットしてしまっていた。

 惜しくも長門さんではなかった。が、本棚に飾っておいてもいいかなと思える造型美。ガシャポンのクオリティ侮りがたし。

 そんなわけで、ネコつながりということもあり、今夜のおかずは、鰹のタタキに決定。…ちょうど絶賛安売り中だったし。みこりんも刺身系は好きなので、気に入ってもらえることだろう。

 梅雨の晴れ間。
 爽やかな土曜日のはじまりだった。


2008.6.8(Sun)

梅雨の晴れ間

 SkyPerfecTV!Super! drama TVで放送中の『バトルスター・ギャラクティカ』は、6月に入ってセカンドシーズンとはならず、再び“序章”からのリピートになった。同じく放送中の『宇宙空母ギャラクティカ』は、いよいよ大詰め、今月で最終話を迎える。だがしかし、21話本放送の先日の木曜日にすっかりそのことを忘れて、録画し忘れてしまったので、今朝6時からのリピート放送分がラストチャンス。
 さすがに二晩続けての徹夜は厳しく、かなり睡魔に全身を侵食されつつも、どうにかそのミッションを完遂した私は、そのまま倒れこみ、今度こそ、深い眠りにつくのだった(うちにあるキャプチャソフトは、録画予約ができないので、手動で録画開始を選択しなければならない…orz)。

 *

 夢の中で、みこりんが学校へ出かける準備をしているような気配を感じ、ふっと意識が覚醒する。
 今日がもうすでに月曜日なのではないかという、恐ろしい予感に襲われつつ起きてみると、幸いなことに、今朝はまだ日曜日のままだった。みこりんは、単に明日の準備をしていただけだった模様。
 ほっと安心すると共に、2時間くらいしか寝ていないことに気付く。…が、起きてしまったものはしょうがない。日曜日の活動を始めることにする。

 みこりんが『小学五年生』の7月号を買いに行きたいというので、本屋に向かった。向かった先は、このまえ支店が閉鎖となった本屋の本店である。ポイントカードは引き継がれるため、リアル本屋ならここで買うのが一番お得。
 店内では、みこりんと私、それぞれ気になる棚を求めて、自由行動。
 この店は、以前は局所的に結構マニアックな品揃えな箇所があり、穴場的な雰囲気があったのだが、今はこざっぱりとしてしまって、いわゆる売れ筋メインの普通の本屋になってしまっていた。というわけで、私の探検は早々に終了。でも、みこりんはいろいろ興味を引かれているらしく、棚から棚へと何度も往復を繰り返していた。何か買いたい本が複数あるのだけれど、どうしようか迷っているといった雰囲気が濃厚である。

 やがて「おとーさん、これ…」と言って、持ってきたのは『マリと子犬の物語』。映画版をコミカライズしたもののようだ。
 やはり、みこりんはこういう系統の話が大好きらしい。そんなわけで、これも買い。年間購読している『たくさんのふしぎ』も、支店の店員さんがちゃんと引継ぎしてくれていたようで、こちらに無事届いていたため、それも買い。

 本屋をあとにして、灼熱地獄と化したクルマに乗り込んだところで、みこりんがDVDレンタルも見てみたいという。このまえ見逃した『ナウシカ』でも借りるのかなと思って、帰りに寄ってみた。
 私が古本コーナーを物色している間、みこりんはいわゆる日本製のドラマのコーナーを熱心にチェックしていたようだ。頃合を見計らって、みこりんのいる棚まで行ってみると、最上段に置いてある『動物のお医者さん』を取って欲しいと言う。そういえば、最近みこりんは、うちにあるこれの原作コミックを読んでいたような…。

 『動物のお医者さん』ドラマ版は、本放送当時、ちょっとだけ見た覚えがあるのだが、原作のイメージが壊れるとの思いから、見るのを止めた記憶が。でもまぁみこりんは違う感想を持つかもしれないので、とりあえず1巻だけ借りることにした。

 *

 そして夜、ドラマ版『動物のお医者さん』、鑑賞中…

 2話まで見た時点で、みこりんに感想を聞いてみたところ、やはりキャスティングに難ありとの答えが返ってきた。みこりんは特に菱沼さんに思い入れが強いみたいで、あの“変さ加減”がうまく表現されていないことが、一番の不満らしい。
 …なるほど。たしかにそれはあるかも。


2008.6.10(Tue)

アップデートの日

 FINAL FANTASY XI の、大型アップデートの日。
 更新ファイルの総量は100MB程度らしいのだが、全世界から同時にダウンロードが殺到するので、サーバが混み混みになるのはこれまでの前例からも明らか。剛の者は早朝4時起きで、メンテ明け即ダウンロードに挑戦するとも聞く。だが私はそんなに早起きは無理なので、まぁ起きれたら早めにダウンロード試してみるかな、と思っていたのだけれど…

 イヤな上司にぶち切れ、大声で何か叫んだ瞬間に目覚めていた。は?えぇと…、夢か。ぼーっとしつつ時間を確認すると、午前6時。メンテ明けは5時の予定だから、すでにダウンロードは始まっているはず。
 というわけで、さっそくリビングにてLicと私のPCを起動し、アップデートに挑戦。

 スクエア・エニックスのオンラインゲームは、同社のプレイオンラインビュワーと呼ばれる共通基盤から起動する仕組みとなっているので、まずこのプレイオンラインビュワーの更新が必要なのだが、案の定、回線が大混雑しているらしく、通信エラーが続出。
 エラーダイアログの“リトライ”を、Licと私のPCを往復しつつ、クリッククリック。

 40分くらいかかって、ようやく両方とも、プレイオンラインビュワーの更新に成功した。次が本命の、FINAL FANTASY XI を更新する番である。
 通信エラー&リトライを繰り返しつつ、みこりんを起こし、朝御飯など食べつつ、リトライリトライ。
 LicのPCの方は、比較的早く渋滞を抜け、更新ファイルのダウンロードが始まった。私の方は、まだまだリトライ。

 そろそろみこりんを学校に送っていく時間。このリトライでダメなら、仕事を終えてから挑戦するか…、と半ば諦めつつリトライをクリック。すると、奇跡的に更新ファイルのダウンロードが始まった。一度、接続が確立されると、途中で切れることはあまりなさそうなので、もしかすると仕事してる間に更新が終わるかもしれない。ちなみにダウンロードの残り時間は、約3時間と表示されていた。

 *

 夜、帰宅してみると、無事、ダウンロードは終了していた。こんなところで好運を使っちゃって大丈夫なのかと、いらん心配をしつつ、起動。
 今回のアップデートには、最新ディスク『アルタナの神兵』のミッションの続きが含まれている。本来なら、このような重要コンテンツであるミッションは、ディスク発売時にすべて実装済みが理想なのだが、開発リソース(主に人的)が足りてないのはどこの会社も同じなのかも。あるいは、あえて細切れにアップデートを繰り返すことで、ユーザーの飽きを分散させるという意味では、この戦術の方がいいのかもしれないが。

 さっそくミッションを進めてみようと思ったら、これの開始条件として、過去のアップデートで実装されたクエストを済ませておく必要があるらしい。報酬がそれほどでもなかったので放置していたのだが、こうなってはクエストを進めるしかあるまい。
 で、攻略情報など見つつ、クエストを進めてゆく。同じような境遇の人はかなりいたらしく、クエストのイベント発生場所には、人だかりが出来ていた。
 クエストの最後は、獣人との戦闘があるのだが、通常必要な周囲のモンスターの排除は、その人だかりのおかげでほぼ不要であった。バトル対象の獣人の強さも、さほどのものではなく、ソロでさくっと倒し、クエスト完了。ソロで進められるというのは、いちいちパーティメンバー集めをしなくていい分、かなり気分的にラクである。それがMMORPGとしてどうなのか、というのはあるかもしれないけれど。

 クエストが終わったので、ミッション再開。こちらもやはり、ミッションのイベント発生場所には、人だかりが。こういう雰囲気は、新ディスク追加や、大型アップデートの時にしか味わえないので、これはこれでわりと好き。

 さて、ミッションの方は、イベントムービーが続いている。といっても、自分のキャラがちゃんと登場しているので、一体感は損なわれていない。ムービーの出来は、さすがに上手い。キャラデザインも、日本人好みで、洋ゲーのような不気味な違和感なし。そして徐々に明らかとなってくる『アルタナの神兵』の世界観。
 “未来人”、“過去への干渉”といったキィワードに、心揺さぶられる。今回実装分のラストには、バトルフィールドでの戦闘があるらしいのだが、今夜のところは時間的に無理なので、その手前で終了。
 続きがとても気になる。


2008.6.11(Wed)

きぼう

 今月初めに、1Jミッション(STS-124ミッション)としてスペースシャトル“ディスカバリー号”によって宇宙ステーションに向けて打ち上げられた、日本実験モジュールの“船内実験室”は、5日目には無事、ステーション本体との接続も完了した。システムの電源投入も問題なく行われ、モジュール内へ宇宙飛行士が入ることが出来た。
 日本初の、宇宙空間における有人システムの稼動だ。

 モジュール内の制御システム用のラックは、まだがらがらのようなので、自分の担当した機器(のプログラム)がすでに作動しているのかどうか定かではないのだが、これでようやく区切りがついたなという感じ。それにしても、本当にここまでくるのに、こんなに時間がかかるとは…。長かった。20年待ってる間に、みこりんが生まれ、はや小学五年生だ。私もヒトの寿命の半分以上を生きてしまった。うーん、諸行無常なり。
 宇宙ステーションの耐用年数は10年だが、NASAのスペースシャトルは計画前倒しで廃止される可能性も高いし、果たしていつまで宇宙ステーションとして活動することができるのか、不安は尽きないのだけれど。

 今日、ディスカバリー号は宇宙ステーションを離れ、地球へと帰還する。耐熱タイルの破損が、なんでもなければよいのだが。


2008.6.12(Thr)

噂話

 みこりんの通っている音楽教室では、グループレッスンのクラスに他の小学校の子供もいる(というか、みこりんと同じ学校の子は他にいない)。そこで聞いてきた噂によれば、みこりんの学校は、この近郊の小学校の中でも最も勉強が遅れているらしい。ニュアンス的には、“あまり勉強の出来ない子が多い”というふうに、私には聞こえたが、みこりんは文字通り、授業の進行度合いが遅いと思ったようで、さっそくグループレッスンの子達に教科書のどのあたりをやってるのか聞いてみたようだ。
 その結果、たしかに算数と理科には、はっきりと遅れがあることがわかったとのこと。だいたい章1つ分くらい遅れている模様。

 算数がどうして遅れているのかは分からないのだが、理科については、みこりんには思い当たる節があるという。今、植物の生長の勉強をしていて、いんげん豆の発芽実験に取り組んでいるそうなのだが、その肝心の豆が、ちょびっと根を出したところで、ぴたっと動きが止まってしまっており、従って授業も進まないのだとか。他の学校では、とうにそこをクリアして、次のメダカの生態に進んでいるらしい。

 豆の発芽が途中で止まる…。そういえば、私が過去に豆類を種から育てた時も、種皮を破れずそのまま枯死したやつとか、同じく種皮を破れずに子葉(双葉)を開けぬまま、通常の3倍くらいの長い時間をかけて、隙間から本葉を出してきたやつ等があったことを思い出す。
 もしかして、みこりんのクラスのも、そのような状態だったりは…

 みこりんにそのことを話して聞かせると、「じゃあ、皮取った方がいいの?」と聞いてきた。うーん…、どうだろう。もし種皮を破れずにいるのなら取ったほうがいいけど、他の要因で生長が止まってるんだとしたら、その原因を突き止めてみるのも、勉強のうちだしなぁ…、などと思ったりもし。しかし小学五年生に、そこまで求めるのもちょっと高度すぎるかもしれない。さくっと皮剥いてみるのがいいのかも。
 いずれにしても、先生がどう判断するか、だ。

 しかし、“勉強が遅れている”という噂…、ちょっと気なる。


2008.6.13(Fri)

空気調和制御装置

 JAXAからのリリースがないようで、いままで気付いてなかったのだが、このような報道を見かけた。

「きぼう」実験室の作業終了 空調トラブルも

 その後、前日とは別系統のシステムを起動させたが、空調用のファンに備え付けられたセンサーが基準以上の湿度を検知し、一時作動しないトラブルがあった。
 ある関係者は、前日の初入室時に定員以上の飛行士が室内で“はしゃぎすぎた”ため、基準を超える汗などの水分が空気中に残されていたのではないか−との見方を示したが、原因は今のところ不明。

 *

 日本実験棟「きぼう」の空調用ファンのトラブルは“はしゃぎすぎ”の汗などの水分でなく、結露によるものだと分かった。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の長谷川義幸ISSプログラムマネージャは「冷却水の温度を下げる過程で発生した多量の結露が原因だったようだ」と説明した。

6月6日10時45分配信 産経新聞

 この産経新聞の記事と同じトラブルを報じたと思われる、読売新聞の記事では、こんな感じ。

「きぼう」実験室の空調停止は10人全員集合が原因

 国際宇宙ステーション(ISS)に設置された「きぼう」の船内実験室の空調の一つが米中部時間の5日朝から、約5時間40分停止したのは、日本人宇宙飛行士の星出彰彦さん(39)を含め10人の宇宙飛行士が、実験室に約30分間滞在したためであることが宇宙航空研究開発機構の調べでわかった。

 初入室を祝して、船内を泳ぎ回った10人の体から出た汗や息に含まれる水分に、湿気を取る装置のセンサーが正常に作動したため、停止したと見られる。

6月13日3時3分配信 読売新聞

 興味深いのは、“乗員の汗や息に含まれる水分に反応した”のではなく、“冷却水の温度を下げる過程で発生した多量の結露”だったようだとしている産経新聞の記事が6月6日のものなのに対して、読売新聞の方は6月13日と新しいにも関わらず、産経新聞では否定された方の原因であるように報じている点。
 どっちが本当なのか。
 産経新聞の方は、長谷川義幸ISSプログラムマネージャが語ったと明記してあるので、個人的にはこちらの方が信頼性が高いように思われるのだが…。

 まぁ、そういうトラブルもあったおかげで、空気調和制御装置が正常に動いていることがわかっただけでも、一安心。たしかにこの装置には水分センサが付いており、一定量以上の水分を検出すると、停止する仕様だったはず(あまりに昔すぎて記憶もあやふやになりつつあるが)。
 ある程度の水分なら、同装置に内蔵される水分離機を作動させて水分を除去するのだけれど、水分離機でも対処できないくらい大量の水分がセンサに付着すると、水分の飛散防止のため停止する。
 無重力での水分飛散は、電子機器のショートの原因になりかねないから。

分離後のディスカバリー号から見たISS 仕様通りにプログラムが動いているようで、なによりだ。

 それにしても、こうして“きぼう”の外観を眺めてみると、曝露部が付いてないのがとても、もったいない。あれがくっついたらもっとかっこよくなるのに。すべての完成まで、もうしばらく待たねばならないのが、じつに悩ましい。


2008.6.14(Sat)

Opera ver.9.5

 一昨日、ようやくOperaのver.9.5が正式リリースになったので、さっそく会社のPCにインストールしようとしたのだが、どうやらこのバージョンからはアドミン権限がないとインストール不可になってしまったらしい。会社でインターネット接続が許可されているPCは、もれなくアドミン権限を召し上げられているため、即日インストールは諦めた。一時的にアドミン権限を許可してもらう申請をしておいたので、来週には新しいバージョンのOperaが使えるようになるだろう。

 家で使ってるPCにはそんな制限はないので、今日さくっとインストールしてみた。1つ気になったのは、Operaは新しいバージョンが出ると、ブラウザを起動した時点で“新しいOperaがあります”というようなメッセージダイアログが出ていたはずなのだが、今回は、このメッセージが出なかった点だ。だから、IT系のニュースサイトを毎日欠かさず見てないと、この新バージョンが出たことに気付かないかもしれない。とはいえ、ブラウザの中ではマイナーなOperaをわざわざ使ってるような人は、その程度のチェックはやってて当たり前のような気もするので、実質的には問題ないのかもしれないが、ちょっと不親切かも。

 カスタマイズの設定等が、うまく引き継げるか不安はあったものの、新規インストールではなく、アップデートでインストール。
 インストールが終わると、Operaが起動し、ニュースフィードの変換が始まった。たしかOperaのニュースフィード(RSSリーダ)は、内蔵のOpera Mailを利用しており、今回、そのフォーマットが大幅に変わったらしいという話は聞いていたが、こうして実際その変換作業が実行されるのを見ていると、正しく変換されるのか少々気になる。いろいろフィードを溜め込んでいたので、変換にかかった時間はおよそ30分くらい。かなりドキドキものだった。
 いまのところ、無事に動いているようだが、以前からある不具合の方は直ってないみたいで、やや脱力…

 新しいバージョンになってすぐにわかる変化といえば、デフォルトの外観がVista風になったという点だろうか。そしてタブに表示されるアイコンが大きくなった代わりに、タイトル文字が削られている。自分的にはちょっとわかりにくくなったかなぁという印象。まぁこれは好みの問題かもしれないけれど。
 あと、起動時のニュースフィードの更新にかかる時間がかなり短縮されたような気がする。体感、3倍から5倍くらい高速になったような?何か更新アルゴリズムに変更があったような感じ。これは良い点。

 アドレス入力欄には、以前から過去の履歴がドロップダウンリストで表示されていたのだけれど、今回のバージョンではこの並びが使った頻度じゃなく、アルファベット順(かどうかじっくり確認したわけではないけど)になったようで、使いにくくなったのがちょっと残念。私はこの履歴をお気に入りの代わりのように使っていたので、頻度順に並んでいてくれないと、個人的にはかなり使い勝手が悪い。ただ、アドレス入力欄に何か文字を入れると、続く文字列の候補がずらずらっと出てくるので、こいつで代替しろということなのかも。というわけで、履歴はクリアしておいた。

 操作性は、変わらず良好。レンダリングの違い等は、追々調査の予定である。


2008.6.15(Sun)

のだめ

 いつも利用しているレンタルDVD屋が、半額セールをやってるというのを知ったみこりんが、何か借りたいものがあるというので、午前中のうちに出かけた。半額セールは今日までなので、きっと午後になると混み混みになりそうだったから。

 前回、『動物のお医者さん』の1巻を借りたみこりんだったが、その続巻にはもう興味はないみたいで、今度は別の棚を熱心に物色していた。カテゴリ的には同じく日本のドラマだが、今回みこりんが興味を惹かれたのは、年末年始に特番をやっていたことでその存在を知った『のだめカンタービレ(ドラマ版)』らしい。
 やはり音楽演奏系というのが、ポイント高いようだ。それに、どうやらみこりんは“千秋”役の“玉木 宏”がお気に入りっぽい。

 最初は1巻だけ手にしていたみこりんだったが、今日が半額の日であり、しかも私がすでに4巻分の別のDVDを確保していたということもあって、ちょっと勇気付けられたのか2巻目にも手を伸ばしていた。テレビの総集編で、だいたいどんな内容かは分かっているので、みこりんも強気になれたのだろうと思う。『動物のお医者さん』のように、外す心配はないということだろう。

 その後、私が店内の古本コーナーで立ち読みしていると、しばらくどこかに姿を消していたみこりんがつつっと寄ってきて、3巻目を持ってきた時には、1週間で見終えることができるのかさすがにちょっと心配になった。まぁしかし、DVDを借りること自体が年に数回もないし、しかも今日は半額の日なので、よしとする。

 帰り道、コンビニで“ポケモン弁当”の予約をやってるかどうか調べたいと言うので、立ち寄ってみた。“ポケモン弁当”は、ただの弁当ではなく、包み紙(というか風呂敷?)から、スプーン、フォークに至るまで、きっちりポケモン仕様になってるらしく、みこりん的に、これは外せない一品らしい。
 店の入り口のところに、でかでかとそのポスターが貼ってあったのを見つけ、みこりんの瞳がきらりと輝いた。…のだが、肝心の店内に、その予約申し込みに関する情報がない。もしかすると、店員さんに申し込めばOKなのかもしれないが、予約締め切りまでまだ日があるということもあり、今回はこれにて退散。


2008.6.16(Mon)

休暇にした日

 目覚めてみると、全身の筋肉に何か痛みの素でも注入されたかのように体の節々が痛い。おまけに喉の奥に、激しく違和感がある。化膿しているような感じの痛みだ。顔面には、妙に脂っこいへんな汗が噴出してきていて、気色悪いことこの上ない。
 今月はいずれにしても、1回有給休暇を取らねばならないため、それを今日に回すことにした。

 午前中、静かな家の中で寝ていると、ちょっとだけ気力が復活してきたような気がしたので、今月末締め切りの児童手当の申請書を市役所まで届けに行ってくることにする。こうした休暇の日でもなければ、平日昼間に市役所まで出向くことは無理だし。

 ただ、やはり体を起こすと、どっと疲れがやってきたので、運転は慎重にも慎重を期して、超安全運転で。
 市役所まで、クルマでおよそ15分。そろそろ午後の業務も本格始動する時刻。

 申請書を提出する窓口には、椅子が2脚あったが、すでにそこは先客で埋まっていた。何か真剣な相談をしているみたいで、すぐには空きそうにない。私は、その背後に少し距離をおいて立ち、待つことにする。
 そうして待っていると、30秒もしないうちに、カウンターの奥で仕事をしていた女性が一人、立ち上がり、私の用件を聞くためにこちらまでやってきた。役所にしては、なかなか良いレスポンスである。民間でも、しばらく放置されることの多い今日この頃、この接客態度はかなり良い部類に入るのではないかと思われる。

 私の差し出した申請書と、年金証明書の2通を、ざざっとチェック。念のため、印鑑やらボールペンやらも持参してきていたが、特に記述に問題はなかったようで、そのまま受理してもらえた。
 会社の給与からは、数年前に家族手当が廃止されているため、この児童手当があるのとないのとでは、かなり違う。無事、申請が通ればよいのだが、日本の世帯年収平均そのものが下がっている今日この頃、油断大敵である。といっても、どうにもできないのがもどかしいが。

 *

 帰宅後、再び布団の上でころころしていると、いつのまにか寝入っていた。気付いたときには、すでに夕方。みこりんも学校から戻ってきているらしく、階下から何やらカタカタと小さな音がする。PCのキーボードを打ってる音だろうか。
 時折、にゃんちくんが階段をダッシュで駆け上がってきて、「にゃぁ〜」と晩御飯を催促される以外は、これといってどうということのない平日の静かな夕暮れであった。


2008.6.17(Tue)

『とある科学の超電磁砲 (2)』

『とある科学の超電磁砲 (2)―とある魔術の禁書目録外伝』(原作:鎌池 和馬 作画:冬川 基) 『とある科学の超電磁砲 (2)―とある魔術の禁書目録外伝』(原作:鎌池 和馬 作画:冬川 基)、読了。
 能力を持たざる者と、持つ者との、悲哀や確執。能力者のレベルを増強する幻想御手(レベルアッパー)の詳細が明らかになった回。というわけで、能力者同士の戦闘が、やや多めに描かれている。
 個人的には、テレポーターである黒子の戦闘場面が、かなりツボ。テレポーターといえば、子供の頃テレビで見た、『テッカマン』で超能力を駆使するアンドロー梅田の戦闘シーンが、今も脳裏に強烈に焼きついている。特に、本人の瞬間移動は多用されていた上に、その描写がかなりかっこよかったので、ことのほか思い入れがあるというのも、ツボにはまった理由かもしれない。小さい頃の刷り込みとは、なかなか侮れないものである。

 学園都市で行われている能力開発には、何か公には出来ないような裏がありそうだというところで、3巻に続く。たぶん原作の小説の方では、このへんの事情もすでに明らかになってるんだと思うのだけれど、私はまだ小説版は読んでないので謎のまま。へたに原作読まない方が、楽しめそうな気もするので、このまま『超電磁砲』の方を追いかけてみることにする。…しかし、まだ脳内では“ちょうでんじほう”と読んでいる自分。どうしても“レールガン”に変換できない…

 ところで1巻では、背景やメカの描写に難ありだったわけだが、今回はこのへんが著しく向上していた。まさに別人のように。メカが得意なアシスタントが入ったのかも?できればこの水準を維持して欲しいところ。


2008.6.18(Wed)

半日休暇の日

 朝、みこりんの鼻から出血。小さい頃は、よく鼻血が出ていたみこりんだったが、最近はあまりそういうこともなくなっていたので、ちょっと油断していた。ベッドから起き上がった時に出てきたらしいので、血圧などが関係しているのかもしれない。
 鼻血がおさまるまで、待ち。学校の方は、ぎりぎり始業時間に間に合ったが、私の方が1時間遅れになりそうだったので、すっぱり午前中を半日休暇とした。なぜならば、水曜日は定時退社が義務付けられているから…

 というわけで、ゆったりとした朝の時間を堪能する。
 ウッドデッキに出してある鉢植えに水をやり、庭で勢力を増しつつあるドクダミが、一斉に白い花を咲かせて奇妙に美しい光景に、ぼーっとしてみたりなんかしつつ。

 菜園方面では、ナスの葉っぱが虫に齧られて大変なことになってるようだ。
 トマトはあっというまに背を伸ばし、苗の頃に立てた支柱を追い越して、ぐにょんと頭を垂れてしまっている。あぁ、支柱を替えてやらないとなぁ…、と思ったが、庭に下りる気力が少々不足していたので、リビングに戻る。いや、雑草がものすごくて足を踏み入れるのが……。ダメダメである。

 リビングの冷えた床に寝転がって、背骨を伸ばすと心地よい。いつも凝っている首や肩のあたりも、この時だけは重力から解放されて楽になる。
 思い切り伸びをしていると、いつのまにかにゃんちくんが接近していて、手の先や足先に、その狭い額や、首の辺をこすりつけて喉をゴロゴロ鳴らしていた。

 そうやってひとしきりゴロゴロと甘えていたかと思うと、唐突にその気配が消えた。
 ん?と、首をもたげて周囲を見渡すと、テーブルの下に置いてある、にゃんちくん専用ソファで仰向けになってくつろぐにゃんちくんの姿を発見。
 平日の昼間、いつも無人のこの部屋で、にゃんちくんは何を思っているのだろう…。ふと、そんなことが気になった朝のことである。


2008.6.19(Thr)

ビデオカメラ

 みこりんの通う小学校では、今週次々にプール開きが行われており、今日は五年生が初泳ぎしたという。…土砂降りの中で。
 まぁプールだから、雨が降ってようが関係ないのだけれど、やっぱりすっきり晴れて欲しかったところだろう。

 *

 夜、週末に行われるみこりんのエレクトーン発表会に備えて、前回ビデオカメラで録画しておいた分を、PCでキャプチャしておくことにした。テープを使いまわそうと思ったからなのだが、再生中の画面を見て、愕然とする。
 ブロックノイズが、かなり頻繁に発生していることがわかったのだ。さっそくヘッドクリーナーで掃除をしてみたものの、あまり効果なし。ビデオカメラそのものは、去年新調したばかりのやつだから、これはおそらくテープ自体が古くてダメなのだろうという結論に達した。
 カメラを新調したとはいっても、最新のHD対応型ではなく、旧式のSDタイプ。しかも磁気ヘッドとテープを用いた録画形式。この録画方法では、どうしてもヘッドの汚れや、塵等の影響を無視することができない。やはり固体メモリか、ハードディスクに録画するタイプじゃないとダメかもしれない。

 もともとこのビデオカメラは、故障が目立ってきた我が家の初代ビデオカメラ、SONYのハンディカムのピンチヒッターとして、HD対応のやつを買うまでの中継ぎ目的で買った、ワゴンセールになってた超安価なやつだから、そもそも長期間使うことを前提とはしていなかった。製造年月日も、結構古いし。
 そんなわけで、そろそろ新型への買い替えを検討してもいい頃合かな、と思う。とはいえ、今日明日どうこうというわけにもいかないので、週末は引き続きこのノーマルなビデオカメラを使うしかないわけだが、テープの方は使い回しは諦めて、新しいのを買って来るとしよう。


2008.6.20(Fri)

『その向こうの向こう側 (6)』

『その向こうの向こう側 (6)』(作:渡辺 祥智) 『その向こうの向こう側 (6)』(作:渡辺 祥智)、読了。この第6巻をもって、このお話も完結。過剰な演出もなく、じつに心地よい終わり方だった。
 異世界から戻って来た時の“お約束”、異世界での記憶が消えるという黄金のパターンである。でも心のどこかに、何かがひっかかる、みたいな。とても切なく、美しい。

 常世の花、アマランザインのキアラと、彼女を召還したマスターは、その力をもってしてあの世界をどのように変えたのか。語られてはいないが、今生に転生したと思われる“彼”の存在により、明確に語る以上の感慨を与えることに成功している。

 この巻では、キアラの表情が秀逸であることも特筆に価する。
 誰かの願いを叶えるために存在するアマランザイン。でも、自分にも叶えたい願いがあることに気付いて…、というあたりの表情すべてが、哀しくも美しい。
 そして最後の笑顔が最高である。これが見られただけで、生きてて良かったと思えるくらい。あぁ…、心が洗われた。

 ★★★★★


2008.6.21(Sat)

エレクトーン発表会

 みこりんのエレクトーン発表会の日。朝から雨模様だったが、土砂降りには至らず、小雨で小康状態。会場は、例年通り山奥のホールが使われる。道の途中が土砂崩れで封鎖されており、いつもより遠回りで会場着。なにやら空気が澄んでいるような感じ。さすが山奥である。

 今回はアンサンブル部門のみのエントリーだから、半日で終わる。年齢順で登場のため、みこりん達のグループは、丁度真ん中くらいの時間帯となっていた。
 演奏曲は、春の発表会と同じく『エル・カミーノ・レアル』(作曲:Alfred Reed)。衣装は一新して、おそろいの白いブラウスに黒系のボトム、そして髪に一輪の赤いバラ(造花)。なかなかおしゃれにきまっている。

 みこりん達が登場する前に演奏したグループの中で、1組、かなり上手いところがあって、手強いライバルになりそうな気がした。今日の発表会では、審査があり、金賞に選ばれると、夏に行われる地区大会への出場が可能となる。そういう意味では、一年の中でも、かなり重要な発表会とも言える。

 アンサンブルの上手なグループの演奏は、ミスがないことは当然として、目を閉じて聞き入ってみると、優雅に絡み合った音の空間に包み込まれ、一種のトランス状態に入ってしまいそうな感じになる。じつに心地よいのだ。
 さて、みこりん達のグループはどうだろうか。いよいよ登場である。

 ビデオカメラのファインダーを覗き込みながら、意識を耳に集中させる。
 すぅっと演奏は始まって、主旋律担当の子の指が、正確に高速に、鍵盤の上をすべってゆくさまが見える。いい出だしだ。
 みこりんのパートはベースのため、私の位置からだと肝心の指先が見えない。でも、私の耳では、はっきりとわかるようなミスはなかったように思われる。
 カメラを保持する手がぶれないように、呼吸を抑えつつ、曲の進行に聞き入っていた。うんうん、春よりも、グループの人数が減ってはいるものの、その分、いつも一緒に練習しているクラスだけになったことが幸いして、一体感は増した感じがする。

 演奏終了。それと同時に、初めての休憩が10分ほど入った。このタイミングで小休止が与えられたのは、みこりん達のグループにとっては結構プラスに作用したかもしれない。上手い具合に、余韻が残ったというか、そんな感じ。

 後半の部、私が聴いていた限りでは、上手いと思ったグループは2組。これで都合、ライバル3組。
 参加者による演奏が終わると、審査の間、ゲストによる演奏が披露される。こちらはさすがにプロなので、別格の雰囲気。臨場感、迫力など、桁違いである。

 そしていよいよ審査発表となった。
 まず読み上げられたのは、奨励賞。この段階でグループ名を呼ばれると、上位入賞はないので、ちょっと緊張。上手いと思った3グループのうち、1グループがこの段階で1組コールされた。
 次に、銀賞。
 上手いと思った残る2グループが、すべてここで読み上げられた。
 残るは金賞のみ。高まる期待。だがしかし、読み上げられたのは、みこりん達のグループ名ではなかった。…あれ?何も入賞なしというのも妙だな、と思っていたら、なんと金賞は2組あったのだ。最後の最後で、みこりん達のグループ名がコールされた。2006年に引き続き、2度目の勝利である。

 *

 ところが帰宅してからも、みこりんの様子がどことなく変だった。喜んでいるというよりは、どっちかというと不機嫌っぽい感じ。んー…、これはもしかして…

 夜が更けた頃、みこりんが語ってくれたところによれば、自分的には演奏内容に満足していないので、金賞もらっても、ちょっと微妙…、というのが真相のようだ。私の耳では聞き分けられなかったのだが、ミスもあったみたい。この次元になると、高レベル者の悩みみたいな感じで、一般人的にはついていけないところもあるが、気持ちはなんとなく理解できる。
 銀賞とったグループの方が、上手だったというのがみこりんの主張なのだが、プロの審査員の着眼点は、いろいろと違うのかもよ、と言っておいた。実際、そうなのだろうし。

 まぁしかし、このような気持ちになるというのは、よい傾向だと思うので、今後も期待できそうである。


2008.6.22(Sun)

夏の花

 電話の音で起こされた。枕元の子機を手探りで掴み、耳に当てる。
 昨日の雨のため、今日に延期されていたみこりんの自転車点検が、さらに来週に延びるという、学校の連絡網を使ったお知らせだった。ということは、今朝も雨なのだろう。連絡網の次の人に、さっき聞いた内容をそのまま伝言ゲームのように伝えておく。

 霧のような雨。こんな日は、静かに本を読んで過ごすのがいい。しかしながら、冷蔵庫が空腹を訴えていたので買い物へ。例によって、人の少ない午前中狙い。

 街まで出たついでに、夏の花を求めてホームセンターにも立ち寄ってみた。
 屋外の園芸コーナーに並ぶポット苗の数々。その中で、ひときわ美しく咲き誇っていた矮性キキョウに、ぐぐっと惹かれる。
 薄紫の大きな花びらが、じつに涼しげでよい。じっくりと株を吟味して、状態の良いものを1株抜き出し、カゴに移す。
 1株だけだと、さすがにちょっと寂しいので、赤いトレニアと、オレンジ色の花をつけたヒャクニチソウを、それぞれ1株ずつ選んだ。トレニアは、花びらに、細かなぎざぎざの入った、ちょっと見慣れないタイプを選択。特にラベルもついてなかったので、なんという品種なのかは不明だが、普通のトレニアとは少々雰囲気が異なっていた。

 園芸コーナーは、これで終了。あとは、睡蓮鉢に泳がせるメダカを買わねば。
 すでに庭の睡蓮鉢では、ボウフラが発生していて、わらわらと今にも成虫になりそうな勢いだったので、メダカの投入は喫緊の課題であった。

 観賞魚コーナーで、メダカを物色。
 ヒメダカしかいなかったが、あえて普通のメダカにこだわる理由もないので、これを5匹買って行くことにした。
 店員のヒメダカに対する扱いが、ひどく雑なのに驚く。ばばっと網ですくってプラケに入れたあと、袋の中に無造作にどばっと一気に移したのだ。そんなに衝撃を与えたらいかんだろう。いくら1匹20円とはいえ、生き物なんだから、もっと丁寧に扱ってほしい。観賞魚専門店では、こんな扱いは有り得ないのだが、最近のホームセンターのレベルは、こういうのが標準なんだろうか。以前ここでヒメダカを買った時は、こんなに雑なことはなかったように記憶しているのだが…。

 ヒメダカが入った袋の酸素パックも、ぜんぜんダメだった。すかすかである。この店員が、たまたま雑な奴だったのかもしれないが、アロワナの幼魚を“小さくて飼いやすいサイズです!”と朱書きして売ってるような状態なので、根本的に現在の観賞魚コーナーの責任者がダメなような気もする。以前は、アロワナなんか扱ってなかったのに。来年あたり、長良川や木曽川で、大きく育ったアロワナの成魚が発見されてニュースになっても、おかしくない状況だ。
 もうこのホームセンターで魚を買うのは止めておこうと思う。

 *

 帰宅。
 霧雨は止んでいなかったので、ポット苗はそのまま庭に置いておく事にした。晴れた時に、花壇に植え替えよう。
 ヒメダカは、しばらく睡蓮鉢に浮かべて温度合わせをしたのち、そろりと投入。この睡蓮鉢には、ホテイアオイを浮かべてあるのだけれど、最初2株だけだったやつが、今は水面の7割くらいを覆い尽くすほどに増殖している。あいかわらず、おそるべき殖え方である。この分だと、遠からず水面すべてがホテイアオイで占められてしまうかもしれない。……適度に間引くしかないか。

 ヒメダカ達は、新しい環境におびえることなく、ついついっと泳いで、無数に伸びたホテイアオイの根っこの下へと隠れていった。元気に夏を越してくれるのよいのだが。


2008.6.23(Mon)

最大化

 私の職場に、ちょっと変わった癖を持つ人がいる。その人の席は、私よりも前にあるので、いやでも目に入ってしまうのだが、PCで動かしているアプリケーションソフトを、なんでもかんでも常に最大化表示させているのだ。
 21インチの液晶モニタ、解像度は1600×1200。この環境下で、エクスプローラも最大化。コントロールパネルも最大化。

 WordやExcelを最大化するのはよくある光景だと思うのだが、さすがにエクスプローラやら、コントロールパネルやら、アクセサリの類まで最大化する人というのは、これまでに見たことがない。
 例えばエクスプローラだと、あまりに画面が広大すぎて、左上の方にちょろちょろっとファイル名が並んでるだけで、あとは全面、真っ白なのである。

 むかーし、まだ画面の解像度が640×400なんていう時代に、Windowsを使ってた状況下では、私もファイルマネージャ等を最大化することはあったけれど、高解像度が当たり前の現在、そうすることはなくなった。最大化の必要のないアプリケーションソフトまで最大化すると、せっかくのマルチウインドウが台無しになるし、不便だし…

 まぁ、これも個人の好みの問題と言ってしまえばそれまでなんだけれど。真っ白な画面が目に入るたびに、奇妙な違和感を覚えてしまうのであった。


2008.6.24(Tue)

ネジバナ

 帰宅後、郵便受けの上に、ネジバナが1本、乗っているのに気が付いた。1本の茎に、無数の小さなピンク色の花が螺旋状にねじるように咲くので、ネジバナ。
 みこりんの仕業だろう。みこりんは、何か珍しいものを見つけると、こうして郵便受けの上に置いておく習性がある。

 ネジバナは、以前、鉢植えで育てていたことがある。数年はその鉢から芽を出し、花を咲かせていたのだけれど、いつのまか消滅。その後は、庭の思わぬ場所で芽を出し、驚かせてくれたものだが、今年はその姿を見ていない。
 もし郵便受けに乗っているのが、庭で咲いていたものならば、来年もまた咲くことだろう。いったいどこに生えていたのか。さっそく、みこりんに聞いてみたところ、残念ながら庭に咲いていたものではなかった。

 団地からちょっと出たところに、小さな鉄工所があって、その脇の雑草ぼうぼうな空き地で見つけたのだという。まだ他にも咲いていたので、今度、根っこから掘り返してきて庭に植えてくれることになった。

 来年は、庭にネジバナが咲き乱れていることだろう。


2008.6.25(Wed)

『マクロスF』

 地上波は滅多に見ないのだが、今春から放送が開始された『マクロスF』には、私も興味を惹かれていたので、毎週見ている。といっても、地上波ではなく、本放送後に、1週間単位で1話分をインターネットで無料視聴が可能な、バンダイ・チャンネルのサービスを利用している。
 NGNという基盤も整備されてゆくことだし、地上波デジタル放送なんかやめて、すべてIP送信にしてしまえばいいのに(ケーブルの引けないところは、衛星放送でカバーすれば無問題)。

 PCの液晶モニタで最大化表示すると、やや粗が出てしまうが、視聴に耐えないほどのひどいレベルではない。高速回線が普及したおかげだろう。ただ、もう少しビットレートを上げた映像でも大丈夫だとは思うのだけれど、無料なのであまり贅沢は言うまい。

 あいかわらず菅野よう子の音楽は、じつに心地よい。ストーリーも、水準以上の出来で、安心して見ていられる。バルキリーも『マクロス7』の時のように、変なデザインじゃないところがいい。映像的には、『マクロス・ゼロ』を踏襲しているような雰囲気だ。CGで縦横無尽に変形、機動を行うバルキリーは、爽快感を覚える。海外では、『マクロス』の実写版を作るとかなんとか言ってるらしいが、そんなものはいらん。マクロスは、アニメーションだからいいのだ。

 ゼロといえば、今回の第10話は、いきなり『マクロス・ゼロ』のシーンから始まったので驚いた。劇中劇というやつだ。そういえば、初代マクロスの時にも、リン・ミンメイが映画に出るエピソードがあったな…
 『マクロス・ゼロ』の音楽は菅野よう子ではないのだが、もしも菅野よう子が担当してたらこんな感じだったろうなぁ、という点でも、興味深いものだった。ランカ・りーの歌う“アイモ〜鳥のひと”は、震えが来るほどの絶品だ。これはぜひともサントラを買わねばなるまい。

 本編のエンディングに入るちょっと手前で、ランカ・リーが『マクロス・ゼロ』のマオと関連があるかのような台詞が入ったが…、今後の展開に要注目。


2008.6.27(Fri)

イラスト

 『その向こうの向こう側 (6)』のカバーイラストは、主人公である男の子(小学6年生)が描かれている。それが気になっていたらしいみこりんが、「読んでみたいかも」と言っていたので、1巻から6巻まで揃えてリビングに置いてみたところ、さっそく手にとってぱらぱらとめくってみている。ちなみに1巻のカバーイラストにはキアラが描かれているのだが、女の子の方にはあまり興味はないらしい。

 途中、ぷっと吹き出したりなんかしつつ、ある程度まで読み進んだあたりで、みこりんはイラストを描いてみたくなったようだ。何を描くのかなと思っていたら、やはりというか、案の定、魔法使いのベルベルさんだった。

 ベルベルさんは、魔法使いだが獣である。獣といっても、見た目ウサギみたいな可愛い系の獣なので、みこりんの興味を引いたのであろう。
 出来上がりは、まるでトレースしたかのようにバランスよく描かれていたので、驚く。お手本を見ながらの模写なのだが、以前よりも格段の進歩を遂げたようだ。
 1体描き終わると、別のページから可愛いポーズを探し出してきて、追加で描いている。まだこの頃のベルベルさんは、両耳にイヤリングをしている状態だ。みこりんも、大きな玉のイヤリングは気に入ってるみたいで、ハイライトをつけて立体感ある描写に仕上げていた。

 そんなみこりんに、ベルベルさんのイヤリングは、途中から片耳だけになってしまうのだよと教えてやると、さっそく後ろの方の巻から探し出してきて、これもしゃかしゃかと描きあげてしまった。なんか妙に手馴れているな…、と思ったので聞いてみると、今期のクラブ活動では、イラストクラブに入ってるのだと教えてくれた。
 そ、そうだったのか。そういえば、そのような話を4月か5月頃にしていたような気もする。

 というわけで、みこりんの描いたベルベルさんを記念に貼り付けておこう。ぺたぺた。

みこりんが描いたベルベルさん(『その向こうの向こう側』より)


2008.6.28(Sat)

ネジバナを植えてみた

 約束どおり、水曜日にネジバナを空き地で摘んで来てくれていたみこりんだったが、平日はなかなか植え替えもままならず、ジャムの空き瓶に水を入れ、その中で数日過ごしてもらうことになってしまっていた。
 そんなわけで、さっそく庭に植えてみることにする。

 空き瓶から株を出してみて、根っこがほとんど付いてないことに気が付いた。みこりんによれば、土が固くてうまく抜けなかったんだそうな。
 全部で6株くらいあったが、根付きそうなのは1株くらいか。それでも、一応、全部植えてみた。やはり少し日にちが経ってしまっていたので、ややしんなりとしている。
 それを見たみこりんが、すぐ近くの空き地にもネジバナが咲いていたので、それも採ってくると言って、自転車で出かけていった。新鮮なやつのほうが、根付きもいいだろうというのが、みこりんの発想のようである。たしかにそうだ。

 ほどなく、みこりんが戻ってきた。手には、やはり6株ほどのネジバナが握り締められている。だが、やはりこれも根っこがほとんどついていない。出かける前に、土ごと掘ってくるように言っておいたのだが、みこりん的には、理科の実験でエンドウマメが根っこがなくても発根したということで、ネジバナも大丈夫だろうと思ったようだ。
 ネジバナは蘭の仲間だ。はたしてエンドウマメみたいに、うまくいくのだろうか。少々不安だが、これもさきほどのネジバナの傍に植えておく。

 その後、庭に出たついでに雑草抜きなどしていると、ほぼ庭のど真ん中にぽつんと1本、ネジバナが咲いているのを発見。去年はステビアの鉢から芽を出したネジバナだが、今年はそこから2メートルくらい移動した場所から発芽している。いったいどうやってここに…。
 ネジバナの怪。種で増えるのなら、なにも毎年1株だけじゃなくてもよさそうなものだが、摩訶不思議。
 今年植えた分と合わせて、来年はどのくらいネジバナが咲いてくれるだろう。みこりんの思惑どおり、ネジバナの群生ができるとよいのだが。


2008.6.29(Sun)

土砂降り

 天気予報どおり、朝から激しい雨が降る。時折、雷鳴が轟いてくるので、にゃんちくんの姿はすでにリビングからは消えていた。どこか狭い場所で丸まって、雷雲が去るのを待っているのだろう。
 それにしても、久しぶりに激しい雨だ。まさにバケツどころか、タライをひっくり返したかのように、どかどかと降り注いでいる。暑いので、ウッドデッキに面した窓を開けておいたのだが、雨音でみこりんとの会話すら支障をきたしてしまうほどだ。
 仕方なく窓は閉めたが、じめじめと蒸し暑い。扇風機で、ぬるま湯のような風を起こし、どうにかしのぐ。

 午後3時過ぎ、一時的に雨の勢いが弱まった。すでに雷様は去ってしまわれた模様。この好機を逃さず、みこりんが、庭にできた大きな水溜りの探検へと出かけていった。長靴に雨合羽着用、その上から傘をさすという重装備。雷は怖いみこりんだったが、嵐のような非日常的光景には、好奇心を抑えきれないようだ。

 数分後、戻ってきたみこりんが興奮した声で教えてくれたところによれば、庭にできた水溜りの水深は6cm近くあるそうな。自らの手をつっこんで実測してきたらしい。なるほど、それはたしかに、すごい水溜りだ。ここのところ雨が続いていたので、地面も雨水を吸いきれなくなってしまっているのだろう。
 昨日庭に植えたばかりのネジバナも、半分くらいが斜めに傾いていたらしい。これはまぁ、根っこがないからしょうがない。

 *

 雨は、その夜、遅くまで降り続いたのであった。

『マクロスF O.S.T. 娘フロ。』

『マクロスF (フロンティア) O.S.T.1 娘フロ。』 夕方、なんとはなしに玄関のドアを開けてみると、ドアの横にひっそりと封筒が置いてあるのを発見。封筒の表面に書かれた“booble”の文字から、中身が注文しておいた本とCDであることがわかった。宅配便じゃなくて、メール便になっていたので、届いていたことに気付けなかった模様。日曜日は郵便配達もお休みのため、こんな雨の日には玄関を開けることもあまりない。今日中に発見できて幸いである。

 買ったCDは、『マクロスF (フロンティア) O.S.T.1 娘フロ。』。“娘フロ”って何?と思っていたのだけれど、“娘々フロンティア”の略称のようだ。わかったようなわからないような。まぁそれはそれとして、さっそくPCに取り込み。

 CDからのリッピングには、以前はWinampを使っていた。しかし、一度、正常に曲を読み込めていない現象が発生(曲の途中で切れて、その続きが次の曲の頭にくっついていた)したことから、Winampは止めて、今では普通に Windows Media Player にしている。
 圧縮なしのWAVE形式でリッピングするため、CD1枚あたり約700MBほど必要だが、ハードディスクを1TBに増強した今では、あまりそういうのは考えなくなってしまった。無造作にどんどん取り込んでいく感じ。

 Windows Media Player でリッピングする時に、ちょっと困るのが、CD情報をインターネットから取得すると、アルファベットの曲名が全角表記になってしまうこと(※ならないCDもある)。いったいどこのデータベースを参照してるのだろう。なかなかこれはこれで不気味ではある。…もしかして参照先を選択できるオプションがどこかにあったりは。

 全曲取り込んだ後は、お気に入りを選んでウォークマンに転送すべく、試し聞き。サウンドトラックなので、普通にBGMも入ってるわけだが、その中の“ビッグ・ボーイズ”を再生した瞬間、みこりんが「それって『パイレーツ・オブ・カリビアン』の曲みたい!」と、まさに私が思ったのと同じ感想を口にしたのが面白かった。ここまで似てると、ディズニーから何か言われるんじゃないかと心配してしまうほどだ。でもこれはわざとなんだろうなぁ。

 “アイモ〜鳥のひと”に、聴き入る。うーん、さすが…。『マクロス・プラス』の風車の光景がフラッシュバックしそう。というか、した。こういう系の曲は、私のツボを激しく突く。

 劇中、ランカ・リーが営業のためにニンジンの被り物をして、全身タイツで歌っていた“ニンジーン Loves you yeah!”の、ピコピコしたメロディが、妙に頭に残る。これはこれでアリなのかも。噛めば噛むほど味の出てくるスルメみたいな…

 最後を締め括るシェリル・ノームによる“ダイアモンド・クレバス”に、じんわりと癒される。

 というわけで、全曲転送することにした。
 まずはMP3に変換して、ウォークマン用の曲データ管理ソフト“SonicStage”に登録。この時、再度、曲情報をインターネットから取得して曲名やアーティスト名やらCDタイトルを補完するわけなのだが、なぜか2曲ほどしか正確に情報を取得できず。残りの大部分は、ぜんぜん違う曲の候補ばかりが並んでいて、選択する余地すらなかった。結局、すべて手入力でプロパティ設定するはめに。
 このサントラのデータベースの登録情報、何か間違ってるんじゃ…。あるいはSonicStageの検索アルゴリズムが変なのか。

 いずれにしても、ウォークマンには無事転送できたのでいいんだけれど、手入力で曲情報を設定するというのも、ものすごく懐かしい。むかーしは、CDからリッピングする時点で、ファイル名の自動変換などなかったため、全部自力で変更せねばならなかったものだが、あれを彷彿とさせてくれた。
 アルバムそのものには、大変満足している。買ってよかったと思える、よい出来だ。


2008.6.30(Mon)

カーエアコン

 午後7時、退社。駐車場に停めたクルマに乗り込み、エンジンをかける。と同時に、送風口から吹き出してくるエアコンの風。なんだか、ぬるりとしたべとつく風だった。
 小雨がぱらついていたので、この湿気のせいだろうか、などと思いつつ…

 いつもなら、しばらく走ると冷風になってゆくのだが、どうしたことか、今日に限っていつまでたっても温風のままだった。エンジンルームの熱気がそのまま室内に流れ込んできているかのような。

 何か変だ。
 念のため、一度エアコンのスイッチを切って、入れ直してみた。温度設定は、最低の20度付近になっていることを確認。
 それでも、一向に冷風が出てくる気配がない。あいかわらず、生温い湿気のこもった風が吹き出してきている。送風口に手をかざしてみても、確かに体温よりも高い温度であることがわかる。うーん…

 温度設定を上げてゆくと、28度あたりで送風が弱まってくるのは確認できたので、センサやら温度制御装置そのものは生きてそうな気配。どうやら冷却装置だけが、いかれた可能性が高い。
 このまま温風を浴び続けるのもなんなので、エアコン停止。代わりに、窓を全開にした。流れ込んでくる涼しい風が、とてもとても心地よい。

 思えばこうして窓全開で走るのも、久しぶりだ。風圧と、風の音が、バイクに乗ってた頃の感覚を思い起こさせる。夏は、このままエアコンなしでもいけるんじゃないかと思ってしまうほどに、懐かしい感じ。
 ただ、いまはまだ、季節は梅雨。激しい雨が降ってたりすると、こうもしていられないのが少々問題ではあるのだけれど。

 ……やっぱり、修理に出すかな。


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