2008.1.1(Tue)

初雪

 朝方から、ちらちらと雪が舞っていたらしい。今季、初の降雪だ。でも、積もるほどではなく、着地と同時に融けて消え。
 雪遊びがしたいみこりんは、その様子をがっかりした表情で窓越しに眺めていた。

 お昼過ぎには、明るい太陽もちらほらと顔を見せるようになっていたので、雪のことは忘れかけていたのだけれど、午後3時、ふっと窓の外を見やれば、ブロックノイズのようにどでかい雪が、ばらばらと降っていた。一見して積もるタイプの雪。実際、庭の表面からはすでに色彩が失われつつあり、一面、真っ白に覆い尽くされるのも時間の問題かもしれない。
 路面の積雪がひどくならないうちに、とっとと初詣に出かけることにする。

 みこりんは雪が本格的になったと知って期待に瞳を輝かせていたが、クルマで3分ほど走ったところで、急に空が開けた。…あれ?

 西の空に、もはや雲の姿はなく、陽光が降り注いでくる。うっすらと積もった雪は、あっというまに消滅してしまったようだ。
 がっかりなみこりん。
 新年早々、あやしげな空模様に、若干の不安を抱きつつ…。

 神社にて、おみくじを引いてみたところ、みんなして“吉”が出た。
 ふむ…。

“苦難の道散して
 喜びに向う
 過ることなく
 事に処すれば
 神仏の御加護
 その身に垂れ給う”

 昨年よりは、よい方向らしい。


2008.1.4(Fri)

猫の気分

 みこりんと並んで、あぐらをかいて座っていると、いつのまにか傍らに、にゃんちくんの姿があった。
 まったく、猫族は忍のごとく、無音で行動可能なのでどきりとさせられる。

 じっと私を見上げるにゃんちくん。いつもならここで、当然のように私の膝の上に乗っかってくるところだが、今日はそのままついと横切られ、みこりんの元へと近づいたかと思えば、なんの躊躇いもなくその膝の上で丸くなってしまった。
 みこりんも、近頃ではすっかりにゃんちくんにも慣れ、にゅーっと爪が伸びてきても怖がらない。だから、にゃんちくんもみこりんを選ぶようになったのだろうか。
 ちょっと寂しくもあり、うれしくもあり。

 みこりんに耳掃除してもらっているにゃんちくんの表情は、まさに“至福”、極楽気分なのだろう。完全に身をゆだね、みこりんの上でくつろぎまくっている。
 にゃんちくん、今年で推定11歳。食事もそろそろ7歳用から11歳用に切り替えた方がいいのかもしれない。


2008.1.5(Sat)

音の正体

 朝方、半覚醒状態の意識下で、外から聞こえてくる灯油巡回販売の音楽を、ぼんやりと聞いていた。昨日の夜、ファンヒーターと通常のストーブの2つともに、ことごとく灯油が切れ、ポリタンクの方も底をついた。灯油を買うなら今がチャンス…、と思ったものの、音楽に合わせて連呼されている灯油価格1780円(たしかこのくらいだったはず)というのがちょっとひっかかって、結局起き出してまで買おうという気力に結びつかなかった。

 というわけで、いつものホームセンターまで灯油を買いに出かけることにした。みこりんに声をかけると、オンラインゲームの“野菜村”で何かのクエストの真っ最中らしく、「早く帰ってきてね」と見送ってくれたので、一人クルマに乗り込み、最寄のホームセンターを目指す。

 ホームセンターの灯油価格は、18リットル缶で1690円。原油の値上がりに比例して、灯油もぐぐっと値を上げてきている。今年の年末あたり、もしかすると18リットル2000円なんてのも、あるかもしれない。
 満タンになったポリタンクを受け取り、いったんクルマに置きに戻っていると、ポケットの中でケータイの着信音が鳴った。メロディが『明日へのbrilliant road』ってことは、家からの電話だ。
 「なにかあった?」と、電話口の向こうのみこりんに聞くと、「なんかぴーぴーと音がする」のだと言う。電子音っぽい。リビングで聞こえる電子音といえば…、ガス検知器、冷蔵庫の開放警告音、電子レンジの出来上がり音、炊飯器の炊けたよ音、ポットの沸騰したよ音など、さまざまにある。いったいどれが鳴っているのか。みこりんに特定を急ぐように言い、わかったらまた連絡するよう言い添えて、電話を切った。もちろんガスを真っ先にチェックさせたことは言うまでもない。

 このあと、今夜の食事用の食材を買って帰る予定だったが、ぴーぴー鳴ってるのがもしガス検知器だったら、いろいろやっかいなので、予定はキャンセルして速攻で家に戻る。
 買ってきた灯油を玄関に入れて、と。
 両耳に手を添え、指向性を高めた状態のままリビングへ突入。みこりんは音源を特定できなかったらしい。ふむふむ。たしかにこのぴーぴー音は、弱弱しく、しかも強弱がついているのでなかなか難しいかもしれない。でも、方向さへ特定できてしまえば何が鳴ってるのかだいたいわかるはず。

 両耳に手を添えたまま、顔をゆっくりと回転させてゆく。それを3回ほど繰り返し。
 弱いぴーぴー音でも、これでどの方向からの音がもっとも大きかったかが把握できた。
 私はまっすぐガスコンロの方に向かうと、そこにマグネットでくっつけてあるキッチンタイマーを手に取ったのであった。手にした瞬間、音と共に振動まで伝わってきたので、こいつが音の正体だという確信がもてた。
 みこりんは、キッチンタイマーがぴーぴー鳴ってたと知ると、ほっと安心したようにクエストをこなすべく、ネットの向こう側の世界へと旅立っていった。私は、これ以上ぴーぴー鳴らないように、裏のネジを外してボタン電池を取り出しておく。かなり前から、このタイマーは電池容量不足で誤作動起こすことが多かったのだが、これまでだましだまし使ってきたのだ。でも、もう限界っぽい。新しい電池買ってこなくてはなるまい。


2008.1.6(Sun)

『よくわかる現代魔法 たったひとつじゃない冴えたやりかた』

『よくわかる現代魔法 たったひとつじゃない冴えたやりかた』(著:桜坂 洋)
『たったひとつの冴えたやりかた』(著:ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア)
 『よくわかる現代魔法 たったひとつじゃない冴えたやりかた』(著:桜坂 洋)、読了。
 現代魔法シリーズ最終巻。このシリーズ全5冊を一気買いしてから、少なくとも1年半は経っている。1冊平均で3ヶ月ちょいかかった計算になるだろうか。薄い文庫本なので、その気になれば一日で1冊は読めるとは思うのだけれど、なんだか先に進むのがもったいないような気がして、ちびりちびりと亀のごとき歩みとなった次第。

 ちなみに副題となっている“たったひとつじゃない冴えたやりかた”というのは、SFファンならばたぶん誰もが知っているであろうジェイムズ・ティプトリー・ジュニアの傑作の1つ、『たったひとつの冴えたやりかた』をもじったものと思われる。それゆえに、かなり期待して読み始めたのだけれど、惜しいことにタイトル負けな感は否めなかった。私の没入感が足りないからかもしれないが、最終決戦時の悲壮感がいまいち…、って、この手のライトノベルにそれを求めるのがそもそも間違っているのだろう。普通の小説として読む分には、特に問題なし。私にとっては、値段相応、いやそれよりちょっとだけ得した感あり。

 願わくば、これで最終巻にするのではなく、ぜひ続編も読んでみたい。あとがきにも作者本人からそのような事がちらと書かれていたので、もしかしたら関連作品が存在するのかもしれないのだが、まだ発見できていない。


2008.1.7(Mon)

科学の耳せん、通用せず

 仕事始め。
 のっけから背後に位置する部署からひっきりなしに響いてくる、でかい電話の声に集中力をかき乱され、イライライライライライライライラ……

 “科学の耳せん”をもってしても、もはや我慢の限界を超えた。
 というわけで、近々、新兵器を投入する予定だ。果たしてこれで静寂が戻ってくるのかどうか、最後の賭けである。……ダメだった場合は、うーん、どうしたものか。
 ま、とにかく最終兵器が来てからの話だ。


2008.1.8(Tue)

始業式

 みこりん、始業式。
 ついに3学期か。春になったら、五年生。早いものよのぅ…

 クラスで一人、インフルエンザで欠席の子がいたらしい。でもまだ全校的に流行っているわけではないらしいので、いきなり学級閉鎖とかはなさそう。しかし油断大敵。予防接種してあるとはいえ、手洗いうがいは忘れずに。

 みこりんのうがいを見ていると、喉の奥の方までは水が入っていってないため、“ごろごろごろ”という水と空気の攪拌音は聞こえず、ちょびっとだけ水しぶき立ってます系な“こーーーーー”という高音になっているところが、少々不安ではある。
 移さないように、移されないように、私のマスク生活もまだまだ続くのであった。


2008.1.9(Wed)

『バトルスター・ギャラクティカ 序章(前篇)』

 今夜、SkyPerfecTV!の Super! drama TV にて、『バトルスター・ギャラクティカ 序章(前篇)』が放送される。その名が示すとおり、この作品は30年前の『宇宙空母ギャラクティカ』のリメイクである。この新作がアメリカで放送されたのは、2003年12月。以来、待つこと4年ちょい。じつに長い待ち時間であった。

 PCにて録画しつつ、鑑賞する。

 …………、こ、これはっ!

 途中、みこりんが「怖い」と言うので寝付くまで画面を消しておいたりしつつも、物語の背景はだいたい把握できているので、なんとかついていくことができた。がしかし、こいつは正直ぶったまげた。おそるべき完成度というか、近年まれに見る傑作なんじゃなかろうか。
 重厚な音楽。アダマ艦長をはじめとするキャスト陣の渋い演技。“戦争”というものの、恐ろしさ。惑星全土に投下される核兵器の圧倒的な破壊力と、それをただ見ているしかできない虚無感への感情移入。
 戦闘機に組み込まれたサイロンの不気味さ。旧作では人型をしたサイロン兵が戦闘機を操縦していたが、今作では機体と一体化されたロボット兵器として扱われており、宇宙空間に曝露された赤いモノアイが、とてつもなく怖かった。そしてサイロンによりコンピュータを無力化された人類側の攻撃部隊が、なすすべなく破壊されてゆくさまは、心の底からぞっとした。
 この流れがあることで、ジャンクと化していた旧型の戦闘機と、老朽艦で退役予定だった空母ギャラクティカが生き残るという設定がものすごく生きてくる。レーザー兵器ではなく、あえてミサイルと実弾兵器を使った戦闘シーンというのも、生々しくてよい。

 さらに、見ていて常に緊張感が漂うのは、絶妙なカメラワークによるところが大きいと思われる。手持ち撮影しているかのように、終始、微妙に画面がぶれるのだ。CGの部分にもこれは適用されているので、おそるべき臨場感がある。解説等を読むと、これは意図的にこういう撮影方法がとられたらしい。没入感200%増しである。

 そして今回の作品中で、もっとも私のツボをついた箇所は、これ。

核ミサイルを迎撃する“スターバック”機

 スターバックが操縦する旧型戦闘機“ヴァイパー・マーク2”が、ギャラクティカに向けられた核ミサイルを迎撃するシーン。機体各部のスラスターが噴射されているのが見える。こういう細かい部分で手を抜いてないところがじつによい。
 それにしても核の直撃を受けて耐えてしまうギャラクティカって…、めちゃくちゃ頑丈。いにしえの、某宇宙戦艦を彷彿とさせるタフネスぶりである。

 “後篇”は、来週のこの時間。見逃せない。


2008.1.12(Sat)

『巨娘 (1)』

『巨娘 (1)』(作:木村 紺) 『巨娘 (1)』(作:木村 紺)、読了。もうじき、同作者さんの『神戸在住 (10)』も、最終巻を迎えるというわけで、新しいシリーズの始まりである。
 『神戸在住』と『巨娘』、名前からしてまったく関連性のない、そして想像するにおそらく雰囲気正反対っぽい取り合わせに、最初は正直、どうしたもんかなーと買うのを躊躇っていたのだが、書評の“木村 紺さんらしい”という一言で背中を押された。

 読んでみた感想は、正直、こいつはしてやられたという、うれしい期待破りな爆発ぶりに、のたうちまわって笑い転げた。コマ外に頻繁に書かれている、作者の合いの手というか進行のメッセージが、じつにツボを得ており、これなくしてはこの作品が成り立ち得ないほどの重要な役回りを、演じてくれているところがすごい。
 そして『神戸在住』でも存分に発揮していた人物背景のきっちりした構築は、『巨娘』でも顕在であった。だから、めちゃくちゃ人間味があるというか、リアルである。本当にいそうなところが怖い。でも、笑いのツボはけして外さないあたりに、作者の類まれなる力量を見た思いだ。

 これは間違いなく、買いである。
 個人的にはメデューサと化したサチさんに、ツボつかれまくり。うーん、素晴らしい。


2008.1.13(Sun)

R35といえば…

 眠れない夜には、SkyPerfecTV!で音楽系チャンネルをザッピングしながら、リビングでぼーっとするのが吉。ファンヒーターからの温風が、足の裏に当たるような位置で寝転がると、なおよし。…って今、“おんぷう”を漢字変換させたら、第一候補に“怨風”というのが出てきて、やや焦る。なにやらものすごく怖そうな単語である。普通は“温風”が第一候補じゃないのか。おそるべし、Microsoft IME。…まぁそれはそれとして。

 とあるチャンネルで“R35特集”なるものをやっていたので、しばし耳を傾けてみる。REBECCAの“フレンズ”とか、米米クラブの“浪漫飛行”とか、ひさしぶりに聞いた徳永英明の“壊れかけのRadio”とか。…あぁ、なにもかもみな懐かしい。でもこれR35というよりは、どっちかっていうとR40なんじゃ、と思わなくもないが、ざくっとバブル期に若かった連中という意味では、正しいのか。

 21世紀が、まだ未来世界だった時代。やがてくる“失われた10年”なんてものが、想像すらできなかった時代。
 ちょっと前まで記憶はまだかなり鮮明だったと思ったのだけれど、今、ふと何かを思い出そうとして、あまりに輪郭がぼやけまくっているのに驚いた。どうやら脳も、着実に歳を重ねて、いい具合にとろけかかっているのかもしれない。

 そんなことを、ぼぉっとした頭で堂々巡りさせていると、いつのまにか窓の向こうが白々とし始める。あぁ、もう朝が来たのか。
 燃料が切れてピーピー言うファンヒーターの灯油タンクを、がこっと外し、燃料補給。ついでにカーテンをばさっと開けて、夜明けの太陽の光でも全身に浴びようかと思ったら、なんだか弱々しい、しょぼい光だったのでがっくりくる。…まぁ、冬なので、当然といえば当然な光景だ。

 ぎっしりとついた南天の赤い実が、重そうに枝をしならせている。
 寒い日曜日の始まりであった。


2008.1.14(Mon)

式、いろいろ

 近頃では“2分の1成人式”なる言葉があるのだと、みこりんから聞いた。20歳の1/2だから、10歳の子供が対象。つまり、今年度10歳の、みこりんがまさにそうなのだった。
 だからというわけでもないのだけれど、正月飾り等を天に還して貰うべく、最寄の神社に出かけた。

 鳥居をくぐると、ぱちぱちと炎の音がする。
 焚き火のそばには、“プラスチック、みかんは持ち帰ってください”の文字があった。その傍らで、持ち帰られなかったと思われる大量のみかんを箱に詰めているおばあさんの姿があり。
 およそ200個か300個くらいはありそうだった。まさに塵も積もればなんとやらである。

 持参してきた注連飾りのみかんとプラスチックの装飾品を外し、焚き火の中にそっとくべる。初詣の時に持参し忘れていた御札なども一緒に。
 炎は、さほど激しく燃え上がってはいなかったけれど、あっというまに火は燃え移り、やがて、跡形もなく燃え尽きてゆく。温度が、半端じゃないくらい高いのかもしれない。

 みこりんと並んで、ぱんぱんと拍手を打ち、お参り。
 みこりんが丈夫に健康に育ちますように。
 家族が健康でいられますように。

 神社からの帰り道、みこりんのジャージがかなりくたびれてきていたので、新しいのを買うべくスーパーに寄ってみたのだが、もはや冬モノは時期外れなのか、すみっこの方に残った在庫は、ごくわずか。みこりんの心に響く新しいジャージは、ちょうどサイズの合うやつが売り切れとなっていた。がっかり気味のみこりん。
 150cmのものならあったのだけれど、さすがにそれはまだちょっと大きい。でも、来年の今頃だと、そのくらいで丁度よくなっているのかもしれない。そう考えると、“2分の1成人式”というのが、わりと実感を伴って理解できたような気がした。

 *

 夜、オンラインゲーム“野菜村”にて、みこりんが「“ようせいしき”やるよ」と言うので、背後からひっそりと参列させてもらった。
 “野菜村”のキャラの最高レベルは500。このレベルに到達すると、“妖精”になるということで、その瞬間に立ち会うことを“妖精式”と呼んでいるらしい。今宵、妖精となるのは、みこりんのお友達のようだ。エリアに出現する食べ物を食べると、経験値が入ってくるので、その食べる頻度を調節すればレベル500になる瞬間を確実に把握できるというわけである。

 残り経験値のカウントダウンが始まった。その場を取り仕切っている人が、それぞれの立ち位置を調整している。その瞬間のスナップ写真を撮るためであろう。最高レベルに到達した時、いったい何が起きるのか。みこりんは以前からこの“妖精式”に立ち会うことをとても楽しみに待っていたので、かなりハイテンションなように見える。

 取得経験値が99.9%に到達したもよう。
 みんな吹き出しのチャットログが出ないように、一瞬静まり返る。
 そして、エリアに出現した食べ物を食べようとしたその瞬間、粗大ゴミがボンと現れた。瞬殺される粗大ゴミ。記念写真に粗大ゴミは、かなりイヤなのはみんな一緒。
 改めて、食べ物を、食べた。
 レベルアップのエフェクトが、ずばばっと発生。みこりんはその瞬間を逃さず、スナップショットのショートカットキーを押していた。
 エフェクトは、しかしその見慣れたレベルアップのやつだけ。ふむふむ、特殊な何かが用意されているわけではなかったようだ。それでも、みこりんは満足げに、先ほど撮った画像を表示させて見ている。

 ちなみにみこりん、レベル500まで、あと240レベルほどである。こちらもちょうど約2分の1だ。偶然の一致とはいえ、妙に2分の1づいている日であった。


2008.1.16(Wed)

『バトルスター・ギャラクティカ 序章(後篇)』

 さて、“後篇”である。生身のヒト型をしたサイロンの存在という新作オリジナルな設定が、じつに緊張感を盛り上げてよい。果たして誰がサイロンなのか。主要キャストの中に混じってたりは…、と思っていたら…………。最後の最後で、あぁぁぁぁぁ。やはりそうきたか。じつにうまい配役である。

 生き残った数万の人たちを生かすために、超光速航行のできない船に乗った数千人を犠牲にしなければならない苦汁の決断。とても重い選択だ。ジャンプに備えてカウントダウンする最中にも聞こえてくる、置いていかれる人達の声が、ぎりぎりと胸を締め付けてくる。

 未知宙域へ超光速航行で脱出を試みる、人類。待ち構えるサイロンの戦闘母艦と無数の戦闘機群。盾となって降り注ぐミサイルを阻止するギャラクティカ。今回の戦闘シーンも圧巻であった。特に、ギャラクティカの対空砲の、ものすごい弾幕はド迫力。弾幕薄いとか、そういう台詞が出てくる隙すらないほどの密度で放たれる、無数の砲弾。
 特に、今回はこの画像のように、船体中央の砲座から放たれた1対の砲弾の速度でカメラをぎゅんと引きながら、映像をぶらしつつ、ギャラクティカを画面中心に据えたままという構図は、奥行き感、スピード感溢れるもので、迫力満点だった。日本のアニメが得意としてきたような演出である。カメラワーク上手すぎである。

 来週から、レギュラー放送開始。見逃せない。

対空砲を放つギャラクティカ


2008.1.17(Thr)

遮音

 もはや“科学の耳せん”も通用しなくなってしまった、声が不必要にでかい人対策として、今回私が投入した新兵器は、ノイズキャンセリング機能付きの携帯型音楽プレーヤー“NW-S716F(SONY製)”である。この機種は、音楽を再生していない状態でも、ノイズキャンセリング機能だけを有効にすることができるため、いわゆる高機能な“耳栓”代わりにもなるんじゃないかと期待して。
 もちろんそれでも防げないとなれば、本来の機能である音楽再生でヒーリングミュージックでもかけてしまえばよい。

 というわけで、今日も周囲を一切気にしない大声が轟き渡っている。私はおもむろに胸ポケットに入れておいた本機を取り出し、ノイズキャンセリング機能をONにして、ヘッドフォンを両耳に装着。耳の穴に密着する感じになっているので、これだけでも遮音効果は高そうだ(そうでなければノイズキャンセリング機能は有効に働かないので、当然といえば当然なのだけれど)。

 ………、ふむ。若干のホワイトノイズに埋もれるような具合に、騒音はかなり低減されているように感じられる。ちょうど“科学の耳せん”と同等か、それ以上の効果はありそうだ。しかしながら、これをもってしても大声を遮断しきるのは不可能だった。いったいどれだけの大声出してるのやら…。
 仕方あるまい。最後の手段。
 再生スイッチを、ぽちっとな。

 ………………、おぉ!

 まったく周囲の騒音が気にならない。
 完全に自分だけの世界に浸りきれる。背後の大声は、音楽の合間の無音部分でちょろっと漏れ聞こえてはくるけれど、もはやどうでもいいレベルにまで遮断されている。
 うん、これはいい。これでようやく大声に邪魔されずに仕事に集中できる。

 4Gバイトモデルで約1万8千円と、懐には若干響くが、心の平穏を保つためと考えれば安いものだ。勤務時間中、イライラすることもなくなるし。ただ遮音効果が高すぎて、外線が鳴ってるのに気付くのがちょっと遅れるのが難点といえば難点ではある。が、そんなことは些細な問題だった。
 ようやく得られた集中できる“空間”に、喜びを噛み締めるのであった。


2008.1.19(Sat)

お年玉で買ったもの

 お年玉を着々と貯金していたみこりんだが、今年はちょいと買いたいモノができたらしい。最寄のスーパーの陳列棚で該当商品を見つめながら「うーん、この値段なら、●●(某家電量販店の名前)で買ったほうが安いよね」と呟いている。なかなかちゃっかりもののみこりんであった。
 というわけで、その某家電量販店へと出撃である。

 みこりんがさっそうとゲームコーナーに消えていったあと、私はこれといって買うべきものはなかったので、つらつらと最近の家電情勢などの観察も兼ねて、ぶらり一回り。
 薄くて薄くて、とてもでかいテレビのようなものがいっぱいだった。うちのブラウン管TVは、右側の音声出力に難ありだが、CSのチューナーがあったら地上波のチューナーは特になくてもいいかなぁと思っているので、買い換えるとしても、チューナーのついてないPC用のモニタで兼用するかもしれない。まったく家電メーカーのお客としては、もっともきてほしくないパターンなんだろうなぁなどと思いつつ。次世代DVDレコーダーも、SD画像ならPCで用は済んでるし、HD画像もいずれPCで済ませる予定なので必要ないし…。コピーナインだかテンだかいうやつも、孫コピーが出来ない時点で私的にまったく意味ない規格な上に、そもそも地上波でそんなにまでして録画したい作品ってないしなぁ…、といつもの思考に落ち着いたところで、みこりんの元へと向かう。

 みこりんはDS用のゲームコーナーにいた。
 その手には1つのソフトのパッケージが、あった。

 『マリオパーティDS』、60種類以上のミニゲームが入っているとかで、みこりんのお友達にもすでに入手した子がちらほらいる様子。対戦可能なゲームのため、近所のお友達同士でわいわいと遊ぶのにはうってつけ、ということらしい。

 買って帰ってみると、取り説を斜め読みしたみこりんが、さっそく起動してみている。以前、友達のをやらせてもらったとかで、手順などはすでに頭の中に入ってるらしい。で、少しいじったあと、「お友達のところいってくるー」と言い残し、風のように出かけていった。はやくも対戦しに行ったんだろうか。こういう系統の事だと、みこりんの決断は異様に速い。

 *

 その夜、みこりんは自分のDSに重大な不具合が発生していることに気が付いていた。なんと、タッチパネルの反応領域が、微妙にずれるのだ。だから、目的の場所をタッチしたつもりでも、ちょっと違う部分が反応してしまう有様。
 念のため、中性洗剤を薄めた液を布につけて、丁寧に拭き、乾燥させてから再挑戦してみたものの、あまり改善せず。うーん…、これは修理必要かも。
 ちょっと心配そうなみこりんだった。


2008.1.21(Mon)

学級閉鎖

 午前中、ケータイが振動して着信を伝えたので、ぱかっと開けて見てみれば、小学校からの緊急連絡メールシステムから送信されたメールだった。曰く“インフルエンザや風邪で2クラスが学級閉鎖になりました”
 幸い、みこりんのクラスは対象になっていない。でも、先週の時点で6人ほど休んでいたと言っていたので、微妙にボーダーラインにあるのかもしれないが。

 ちなみに、みこりんは今、風邪の諸症状はまったくない。昨年末のインフルエンザの予防接種が功を奏しているのか、ただの幸運か。いずれにしても、このままでは危険度は増すばかりなので、明日からマスクを装着させることにした。
 風邪やら、インフルエンザの感染経路は、ヒトからヒトへの飛沫感染なので、マスクをしてるのとしてないのとでは、感染確率は相当違ってくるんじゃなかろうか。むしろ、マスクの義務付けをしてないことが、対策が後手後手に回る大きな理由のような気がする。

 私の勤務先でも、相変わらず咳き込んでる人ほどマスクをしていないという、明らかな相関関係が見られる。きっちり防衛してる人は、昨年からずっとマスク装着である。
 そうやってマスクしてても、お茶の時間などになると、マスクをひととき外さねばお茶を楽しめないので、悩ましいところだ。いまにも悪性ウイルスを吸い込んでしまいそうで。

 新型インフルエンザの恐怖は、年々増すばかり。咳してるのにマスクしてない人には、なんらかの罰則規定を設けるとかしないと、まじにやばいことになってしまいそうな気がして仕方がない。事が起きてしまってからでは、手遅れなのに。


2008.1.22(Tue)

“THE ENTERTAINER”

 “THE ENTERTAINER”、日本語風に言うと“エンターテイナー”。みこりんが突如、「この曲ってどんな曲?」と問うてきたので、出だしからちょろっと鼻歌でメロディを奏でてやってみた。この曲は映画『スティング』に使われた名曲なので、たぶん最近の子でも曲名は知らなくてもメロディなら聞いたことがあるかもしれない。みこりんも、たしか以前、エレクトーンの発表会で出場者の一人が弾いていたのを聞いているはず。

 だから、すぐにわかってもらえると思ったのだが、私の音感の方がちょっと怪しかったようで、「それってマリオの曲?」と言われる始末 orz...
 5〜6回、ふふふふんふふんふふーん…、と口ずさんでみたものの、やっぱりピンときていない模様。うーん。

 ところでみこりんがなぜこの曲を知りたかったかというと、次回のエレクトーン発表会で、学校の友達が演奏することになっているからだった。ちなみに、みこりんの弾く曲も決まったらしいので、その曲名を聞いてみたところ…。なんだかほにゃほにゃっとよく聞き取れず、都合10回くらい聞きなおしてようやくわかった。でも曲名に心当たりがないので、すぐに忘れてしまった。まさに右から入って左にすっと抜けたような具合。近頃、記憶力にかなり問題ありだ。

 結局、“THE ENTERTAINER”の方は、みこりん自らサーチエンジンで検索し、YouTubeにアップされてるやつとかで、思い出したようだ。
 発表会ではその曲を弾く子と同じ組になるといいなぁというのがみこりんの希望だが、さて、どうなるだろう。確率的には1/4〜1/6といったところだと思われるので、案外、いけるかも?…しれない。


2008.1.23(Wed)

『バトルスター・ギャラクティカ 第1話“33分の恐怖”』

 超光速航行“ジャンプ”を使用すると、転移先を把握することは理論的に難しいはずなのに、なぜか転移先にことごとくサイロンが出現する。それが転移してちょうど33分後なので、“33分の恐怖”か。なるほど。
 33分ごとにジャンプで逃げないといけないため、ギャラクティカのクルーは不眠作業132分とかテロップが出ている。約5日間…。
 そういえば、数年前に陸自のとある行事を見学した際にも、1週間以上の不眠作業というのがあったことを思い出す。有事の際には、こういう状況はあり得るので、そういう訓練があるのだろう。

 ギャラクティカと船団を組んでいる残存人類の数が、大統領搭乗船“コロニアル・ワン”のホワイトボードに記されている。5万人を切り、戦闘の度に着実に減ってゆくのを見るのは、静かな怖さがある。
 船内に無数に貼られた、死亡あるいは行方不明者の写真。
 核爆弾を搭載して船団につっこんでくる、ちょっと前まで味方だった船。
 9.11から、アフガン、イラクへと続くリアルの戦争を彷彿とさせるシーンだ。この番組が放送され始めたのが2003年12月だから、時期的にもなにか符合するものを感じてしまう。

 ラストでは、初めて船団に新しい命が生まれた。プラス1されるホワイトボードの数字。たった1つだけだけれど、重い。なぜか、涙が溢れて止まらなかった。

 今日はリアルであまりに哀しい事件があった事を、記事で読んでいたから…。


2008.1.24(Thr)

炎上

 クラブ活動で綿菓子を作るらしく、昨日、ザラメをざらざらと袋にスプーンで15杯と、割り箸を用意していたみこりんだったが、果たして綿菓子はうまく作れたのだろうか。ちなみに、所属クラブは科学クラブである。綿菓子を作るのは、べっこう飴よりも難易度の高い科学実験だ。

 帰宅後、どんな感じだったのか聞いてみたところ、みこりんの口から驚くべき事実が明らかとなった。なんと実験中に、アルコールランプが倒れて燃え上がったというのである。たしかにアレを倒すと、容易に中のアルコール(燃料)が漏れてくるので、消すのは厄介だったことだろう。とはいえ、私も中学高校と科学部に所属し、いろいろ実験したが、アルコールランプを倒して燃え上がらせたことはないので、実際どんな風になるのかは想像するしかできないのだけれど。

 しかしアルコールランプがそうそう簡単に倒れるとは思えないが、いったいどんな具合に実験やってたのだろうか。一応、クラブの先生は理科専攻の先生らしいので、手順に抜かりがあったとは考えにくい…。子供がはしゃぎすぎて倒れたというパターンかな。
 なんにしても子供に怪我がなくてよかった。もし怪我人など出てしまったら、科学クラブの今季の実験は、火を使うことができなくなっていたかもしれないし。それはそれでみこりん的にも面白くなかろう。
 ただちょっと心配なのは、みこりんは小さい頃、花火をとても怖がった。手持ちのおだやかな花火でも、自分で出来るようになったのは最近になってからのこと。アルコールランプ炎上が、妙なトラウマになりませんように。


2008.1.26(Sat)

その向こう

 土曜の昼間は、普段できない掃除機を使った掃除をすることにしている。けれども、掃除機はにゃんちくんの天敵だった。私が掃除機に手を伸ばすのを見るや否や、にゃんちくんはダッシュでいずこかへと消え去ってしまっていた。

 掃除機でうっかりみこりんの小さな鉢植えを吸い込んでしまい、しかもそれがノズルの途中で詰まるというアクシデントはあったものの(取り出すのに約5分を要した上に、力入れすぎて流血の事態になってしまったのは秘密だ)、どうにか掃除終了。はぁ、さっぱりした。
 ふと傍らを見れば、にゃんちくんがいつのまにかストーブ前の定位置で寝転び、まどろんでいる。その様子に癒されつつ、仕事以外のプログラミングなぞかちゃかちゃと。

 10分くらい経っただろうか。何かの気配を感じて、右方向(にゃんちくんが寝転んでいた方向)を見た。

 あ!

 私の視界には、今まさに、にゃんちくんがサイドボードの上に飛び上がろうとしている姿が映っていた。こういうのはその瞬間に注意しないと、猫はそれがダメなことだと分からない。だから、すかさず「だめよー」と言ったら、その声にびっくりしたのかにゃんちくんは、ずばっとサイドボードにジャンプしてしまい、勢いあまってそのまま背後の壁との隙間に落ちていったのだった。

 壁とサイドボードとの隙間は、10cmあるかないかといったところ。でもまぁ猫ならこのくらいの隙間があれば大丈夫だろう。…と思っていたのだけれど。

 30分ほどしても、にゃんちくんの姿がストーブの前に戻ってこない。あれ?
 試しに、サイドボードの前で「にゃんち?」と呼んでみたところ、「にゅー」となんだかものすごく心細げな声がするではないか。
 もしかして、出られない!?

 幸い、壁の途中からは襖になっているため、そこを開けてやった。
 もぞっと動く気配がして、無事脱出に成功した模様。ぐるっと廊下を回りこんで、ストーブの前に戻ってきたにゃんちくん。ひとしきり、足元ですりすり甘えたあと、再びぺたっと寝転び、お昼寝タイム。まさに、寝子だのぅ。

 *

 そして真夜中。
 昼間と同じく、かちゃかちゃと仕事以外のプログラム作成に熱中していると、また何かの気配が右の方に…。

 ゆっくりと右側に首を回すと、またしてもサイドボードの上に飛び移ろうとしているにゃんちくんの姿がっ。って、もう上ってるし。

 「だーめーよー」

 すると、にゃんちくんは、今度は非常に用心深そうな足取りでゆっくりと後ずさりを始め、しゅたっとストーブの前に降り立ったのだった。昼間のあれは、結構堪えたとみえる。でもサイドボードの上は気になる、と。まだまだ好奇心旺盛な、にゃんちくんであった。


2008.1.27(Sun)

ひみつ日記ファイルジェネレータ ver.1.0

 この『ひみつ日記』の記述言語を、すべてXHTML化したのは去年の春のこと。その次の課題としては、やはりデータベース化して、個々のファイルはプログラムで自動生成するのがよかろう。その方が、ページのレイアウト変更が簡単にできちゃうし。というわけで、ちょこちょこと作り始めてはいたのだけれど、仕事以外のプログラムというのは、案外作る時間が取れず、今日に至る。
 でも、昨日の作業でかなり挽回して、とりあえずできたっぽいので、さっそく作動させてみた。

 データベース化といっても、何か特別なデータベースソフトを使ってるわけじゃない。いわゆるテキストファイルで、XMLに従って日記本体のみを格納している。1997年から2008年までの分を、ざくっと1つのファイルにまとめてみると、だいたい6MBくらいのファイルになった。
 今時のPCだと、この程度のサイズのファイルを処理するのは、全部メモリに読み込んでしまえるのでとっても楽。しかもテキスト処理もCPU速度向上のおかげで十分早いし。ちなみに開発言語は、やはり手になじんだCodeGear(旧Borland)のC++Builderで、C++。

 データベースは、マスターと、前回作成時のものを比較して、変更の必要のある部分のみ抽出してファイル化する仕様にしたのだけれど、全部一気に変換しても、さして時間食わないし(月単位でファイル化するので、100個ちょっとしか作らないし)、いちいち差分チェックやら変更フラグの状態管理する必要もなかったような気がしてきた。
 でもそこを抜いちゃうと、じつにイージーなプログラムになってしまうので面白みが半減以下だ。あえて茨の道を進もう(遠い目)。

 あとはレイアウトに使ってるCSSのチェック。普段自分がブラウザでOperaしか使ってなかったため、うっかりIEで妙なレンダリングになってしまってたのに気付かず、ちょっとはまる orz...
 それでも、まぁまぁ見れるものには仕上がったと思うので、新スタイルシートと、新ページレイアウトによる、『ひみつ日記』のリニューアルといこう。RSSファイルも同時に自動作成するようにしたので、以前のような恥ずかしい記述ミスもなくなるはず…

 というわけで、本日、“ひみつ日記ファイルジェネレータ ver.1.0”完成である。


2008.1.30(Wed)

チョコを溶かす

 最近みこりんは、チョコを溶かす遊びにはまっている。今宵も、私が帰宅してみると、ファンヒーターの温風吹き出し口の直前に小さな皿を置き、その上にチョコの塊をどどんと乗っけていた。電子レンジを使うよりも、こっちの方が溶けやすいのだとか。ふむふむ。
 でも、チョコフォンデュにできるほどの滑らかさはなく、どっちかというと粘土細工みたいな具合に固まっている。これをなんとかして溶かしたいとみこりんの強い希望を聞き、私は(おそらく)王道たる湯せんを試してみることにしたのであった。

 とはいっても、一度もそのチョコの湯せんとやらをやったことはないので、あくまでも想像で始めてしまったわけなのだけれど、まず、100℃に沸騰させた湯を耐熱ガラス製のボールに張り、その上にステンレス製の小さなボールを浮かべ。その中に、小さく刻んだチョコを、投入!さぁこれでどうだ。

 板チョコの成れの果てが、いい感じにじわーっと溶け始めたを見るや否や、みこりんはさっきまでファンヒーターの前で溶かそうとしていたチョコの塊を持ってきて、どさどさと追加投入。じっと様子を見守っている。

 5分経過。チョコに若干濡れたような艶が出てきたような気もするが、塊に変化なし。

 10分経過。どうみても溶けてない。塊を、箸で細かく砕いてみた。しかし効果なし。

 湯の温度が下がったからかな?というわけで、今度は鍋の湯を沸騰させながら、煮沸湯せんに挑戦。これならいくらなんでも溶けるに違いあるまい。

 だがしかし、細かくなってもまだ小石みたいな感じの塊になってるチョコは、一向にとろける気配なし。
 なにか変だ。そう思った私は、ようやくネットで“チョコレート 湯せん”で検索をかけてみる。
 表示された手順によれば、湯せんの温度は絶対100℃にしてはならないらしい。がーん!しかも、適温は45度〜55度あたりと、かなり低い模様だ。

 うーむ、これで溶けないということは、何か根本的にミスをしでかしているような…。
 みこりんが、「あーん」と、小さな塊をチョコボール状に成形したやつを口に入れてくれた。
 がりっ。噛み応えあり。そういえば、チョコに砂糖を混ぜたとかいってたな。もしかして、それか?砂糖の融点は、かなり高い。チョコにそいつを混ぜることで、チョコそのものは溶けようとしているのに、砂糖の粒粒がそれを阻止しているのでは。

 という推測をみこりんに語って聞かせてみたところ、詳細はよくわからないものの、納得はしてもらえた様子。最後に残った板チョコ一口分を、キレイにナイフで削り、粉粉にしている。うん、それならきっとうまくいくはず。
 でも、今削ったチョコの粉は、牛乳プリンのトッピングにすることにしてあるらしい。みこりんにも、いろいろとやりたいことが多いようだ。
 次はもっとでっかい加工用のチョコ買ってきて試そうね、みこりん。

 で、その出来上がったチョコは、いったい誰にプレゼントするつもりなんだろう。ちょっとどきどきな今日この頃である。


2008.1.31(Thr)

『バトルスター・ギャラクティカ 第2話“ウォーター”』

 シャロン・“ブーマー”・バレリー、コールサインとして残るブーマーは、旧作では男だったが、今作では美女である。しかも彼女はサイロン。でも、本人にその自覚はまだ現時点ではないような感じ。操られているのか、それとも二重人格のようになっているのかはまだ不明。

 冒頭のナレーションで、“サイロンのコピーの数は計り知れない”というのがあって、一瞬考えた。ヒトと見分けが付かないサイロンって、12体なんじゃ…。もしかして、12体というのはオリジナルの数で、その劣化コピーみたいなのはうじゃうじゃいるということなんだろうか。すると、“ブーマー”はコピー版サイロンなのか…?
 まだまだ謎多し。

 さらに、“ブーマー”が破壊工作に使用した爆弾が、常に1個、彼女の身近にひょっこりと残ってるのは何故か。水タンクを破壊した際の残りがバッグに残ってたのは、単に余ったのかなと思えなくもなかったけれど、ラプター内部に設置されてたやつは、ちかちかと赤いランプを点滅させていたことから起爆装置の時限装置が作動していたのでは?
 自分で自分の搭乗する機体に爆弾しかけるというのもなぁ…。謎すぎる。もしかして、まだギャラクティカ内部にはサイロンのコピーがいるということなのだろうか。それとも水を発見させないために自爆指令が出ていた……、のかなと思えなくもない。けれどもサイロンとしての自覚がない彼女には、その指令を遂行することができなかった、と。

 次回の波乱を予感させる終わり方だった。
 み、見逃せない。


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