2001.2.1(Thr)

トンネル抜けたら

 起きてみれば外は雪。どうりで昨日は冷え込んでいたわけだ。降り始めたばかりのように思えたが、気温が低いためかどんどんどんどん積もってゆく。急いでみこりんを保育園に送っていったが、その頃にはすっかり路面は雪に覆われ、運転するにもかなりの緊張を要するまでになっていた。
 職場まで普通ならば15分ほど。でもこの調子だとその倍はかかりそうだ。時計の針でシミュレートするまでもなく、非常にきわどいタイミングなことは明らかだった。焦りは募るものの、雪道で急げば事故を招く。慎重に慎重に。

 ところが、トンネルを抜けたとたん状況が一変する。雪がない。あれほど積もっていた雪が、どこにも見あたらないのだった。そんなに長いトンネルではなく、山も、ちょっとした小山程度のものなのに、たったそれだけの違いで、これほど劇的な変化があるとは。まぁ、おかげで遅れることなく仕事を始められたのでありがたいことなのだけど。

 *

 夜、我が家の周辺には雪がまだ溶けずに残っていた。かっちかちに冷え固まってしまってる。春の風は、まだこの一帯には届いていないらしい。


2001.2.2(Fri)

快適な冬の暖まり方

 リビングに続く和室が、今のところ、みこりん用の部屋になっている。そこに玩具類が収納されているので、みこりんが遊ぶときには、リビングとの仕切りである襖が全開となる。すると、暖まった空気と、冷たい空気が急速に入れ替わり、熱平衡へと向かうのは自然の摂理だ。今年は暖冬の予報もどこへやら、かなり寒い冬である。だからこの熱平衡状態も、相当に低い部分で落ち着こうとする。これが最近の悩みだったのだが、これを防ぐべく、ついに新兵器が投入された。
 『石油ファンヒーター様』の登場である。

 電気ファンヒーターは以前から使っていたので、石油ファンヒーター様も、似たようなものなんだろうと思っていた。だからLicが「買おう!」と言ったときにも、これほどの威力があるとは予想だにしていなかったのである。そう、石油ファンヒーター様は、とてつもなく快適だった。

 頭寒足熱という言葉がある。文字通り、ヒトの身体は、頭よりも足を暖めなさいというありがたい古人の知恵である。ところが石油ストーブ、エアコンなどに代表される対流型の温熱器具は、これとは逆の頭熱足寒状態になってしまうことが多い。暖かい空気は軽く、ゆえに、天井付近に上がってしまうのだから、それも当然といえば当然。何の対策も施さないと、床上と天井との温度差は4度以上あったりする。これではいかん。足を暖めれば、それほどがんがん温度をかけなくとも、快適に過ごせるようにできているのだヒトという生き物は。そこで石油ファンヒーター様の出番なのである。

 まず用意するのはコタツである。でもコタツ本体の電熱器が取っ払っておく。そして自分の正面を全開とする(つまり、コタツ布団をまくってしまう)。で、石油ファンヒーター様をその前方へと厳かに設置し、スイッチオンだ。点火するまでの数十秒、じっと待つ。やがて、心地よい燃焼音とともに、ぶわわぁぁぁぁっとファンが回転を始める。コタツ内部に、ほどよく暖められた空気が流入してくるのだ。まさに天国。あっというまに快適指数120%である。コタツ本体の電熱器は外してあるので、自由度はかなり高いうえ、密封されているわけではないので、開放感があってよい。

 この暖まり方は、Licが教えてもらってきたのだが、いまだかつてこれほど暖かな方法を私は知らない。しかも石油ファンヒーターなので、それほど経費もかからないのがいい。ただ1つ、湯がわかせないという欠点はあるものの、石油ファンヒーター様は、これからの我が家にとって、なくてはならないものとなるだろう。


2001.2.3(Sat)

激しい剪定

 寒空の下、みこりんが玄関先で遊んでいるのを眺めていると、ついふらふら〜と誘われるように自分も外に出てみたくなる。このあたりには、みこりんの他にも小さな子供がそこそこ住んでいるはずなのだが、最近その姿をあまり見かけない。時間帯がズレてるのだろうか。それとも厳しい冬には、家の中で遊ぶのが主流になってるのかも。…なんてことを一瞬だけ思いつつ、庭に出た。みこりんは何か料理を作ってるらしい。べたべたの泥はいかにも冷たそうだが、特に気にはならないようだ。

 右側に、すっかり葉を落としたみこりんの樹“ハリエンジュ”が凛と立っている。樹の先端は軽く二階にまで達していて、この調子だと数年後には屋根を越えるだろうと予想される。みこりんもこの樹のようにすくすくすくっと伸びていってほしいものだが。
 でもちょっと枝が茂りすぎかも。隣が空き地とはいえ、他人の領土に空中から侵入するのは、あまりいいことではない(地上から侵入してもよくはないが)。しかもよくよく見れば、隣に入り込んでいる枝々は、あまりいい位置からは伸びていなかった。親不知みたいなものだ。ならば剪定してしまおうということで、ハサミをふるう。ハリエンジュの枝には鋭い棘が生えているので慎重に。

 ついでに隣に植わってる山椒の木も邪魔な枝を剪定しておく。意図してそうなったわけではないが、こちら方面は棘のある樹が重なってしまった。棘を嫌いなのは鬼だったろうか?思い出せないが、なんとなく魔除けっぽい空間というのは安心できる。生身の人間でも、ここを通り過ぎるのは難しい。が、野良猫には今のところ効果はないようだ(足元はスカスカに空いてるからなぁ)。

 で、さらにその隣に植わってる月桂樹の伸びすぎの枝も、ぱちんぱちんと大胆にカットを加えてみたり。込み入った葉っぱの一部に、黒いススのようなものが付着しつつあり、病気がこれ以上広がってしまわないように、風通しを良くするために…
 ちょっとさっぱりしすぎたかなぁと思いつつも、切り落とした枝葉をまとめてガレージへと運んでいたら、Licが玄関先に出てきてた。月桂樹を見て、ショックを受けているようだ。こう丸いカタチにしたかったのにぃ、と私に説明してくれるのだが、まったく不運なタイミングとしかいいようがない。Licも今日、剪定しようと思ってたらしいのだ。タッチの差で、私の勝ちになってしまったが(勝ち?)。

 月桂樹の枝でキレイな葉をつけたやつは、まとめてしばってカーポートの下に吊しておいた。今年もカレーにポトフにと、活躍してくれることだろう。
 むっ!ローズマリーの枝が折れているっ。雪か。雪のヤツが。……折れた枝二本、フレッシュなうちに煮込み料理で使いきるにはあまりに多すぎる量だが、とりあえずデッキに並べて置いた。

 なんてスパイシーな香りだ。それにしても寒い。手が凍える。んん、なんか悪寒が……


2001.2.4(Sun)

熱の夢

 なぜか俯瞰で市場を見ている。赤いマーカーが移動していて、つつっと寄ってみると、それは自分だったりする。これは夢だ。妙に冷静なもう一人の自分。通り過ぎようとした市場の一角に、一六タルトが山積みされてるのを発見。よし買おう。そう思って尻のポケットを探る。あるはずの財布の代わりに、そこに刺さっていたのは傘の先っぽ。背中に傘をいつのまにか背負っていた。なぜ傘が……いやいやそんなことより財布だ。このままじゃ一六タルトが食べられない。

 しばらく辺りを捜索しているうちに、テーブルの下に財布が落ちてるのを見つけた。案の定、中身は無い。すっかり荒らされた後だった。とりあえず財布をポケットに戻し、ヤツのあとを追う(ヤツ?)。
 スーパーでヤツが買い物をしている。レジの姉ちゃんに手渡されているのは、まさしく私のクレジットカードだ。よーし尻尾をつかんだ、逃がさんぞ。暗転。場面は唐突にレンタルビデオ屋の駐車場になっていた。そこに散らばるクレジットカードは、どれも自分のものだ。一枚ずつ確かめるように、財布に戻す。カード類はこれで全部元に戻った。でも金は?大金が入ってたわけじゃないが、ないと落ち着かない。ちらと店内を見やると、ヤツがいた。レジの兄ちゃんに手渡そうとしてるのは、まさしく私の“千円札”だ。おおおおおお〜と咆吼しながら突撃…してゆくところで目が覚めた。現金は手元に残らない運命なのか。嫌な夢だ。まったく発熱してるときには妙な夢を見る。子供の頃からそうだった。不規則な多角形とか螺旋とか、そんな図形が飛び交う異次元空間ってのが小さい頃の定番だったが、そういや最近そういう系の夢を見ることはない。妖しい夢も、歳とともに変化してゆくものなのかもしれない。

 それにしても熱だして寝込むとは。今年の風邪はやっかいそうだ。


2001.2.5(Mon)

久しぶりに『サンライズ英雄譚』

 結局、熱が下がらないので休暇とする。みこりん達が戻ってくるまで、しばらく独り。…だんだん退屈してきたので、『サンライズ英雄譚』などを始めてみたり。じつに丸一年以上ほったらかしにしてたゲームだ。序盤も序盤、第二話のボス戦で行き詰まり、そのまんま。独特の戦闘システムになかなか慣れることができず、そのうちスパロボの新作が出たりしてたので、すっかりやる機会を失って今日まで来てしまったが、珍しく寝込んでる日にはいい暇つぶしになりそうな。

 “つづき”
 たしかギレンを倒す直前でセーブしてたはず。しばらくゲームシステムを思い出すため、雑魚どもと戦闘したり。でもやっぱりギレン戦では敗北してしまうのだった。よっぽど電源ボタンをオフしようかと思ったけれど、思い直してもう一度。これがよかったのかどうか、なぜかこのときはすんなり勝ってしまった。しかもノーダメージで。そ、そうかこうやればよかったのか…

 その後はじつに快調に進んだ。ガリアン、ボトムズと、着々と登場作品は増え、戦闘システムにもすっかり慣れたような気がする。いまさらここでコツを書いてみたところで誰の役にも立ちそうにないが、せっかく覚えたのでメモしておこう。

  • エネルギー補充を優先的に。
  • 『突破』能力を持ったパイロットを活用する。
  • そのためには安価な(エネルギー消費の少ない)機体を揃えよう。
  • そして敵の消耗を待ち、ここぞというところでウイングガンダムなどを投入する。

 また熱出たときに、続きをやろうと思う。

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 『『サンライズ英雄譚R』なんてのも出てるのをついさっき知った。ん〜、こっちは喋るのか…


2001.2.6(Tue)

菜園スケジュール

 風邪はどうにも喉に居着いてしまったようでよろしくない。でも有給を温存するため今日は出勤。微熱がずっと続いてるような感触のまま仕事を終え、帰宅。なんだか一日がものすごく早い。

 昼休みにちょろっと作りかけてたのは、菜園スケジュール。気力が足りなかったので完成しなかったが、家庭菜園で今年栽培する予定の野菜達の、年間作業スケジュールを作成しようというのである。普通、こういうものを作ってから作業するものらしいが、ものぐさな私は昨年まったく勘だけで始めてしまった。そのせいか、ずいぶん無駄に菜園を使ってしまったような気もする(だから今年はスケジュールを立てようと思ったのだが)。

 春、夏、秋、冬、それぞれの季節に適した野菜をどのタイミングで種をまき、苗を作って、収穫するか、それが一望できるスケジュール表だ。狭い菜園を有効に活用するには、やはりこういうのがないと30種類以上も野菜を育てようと思ったら記憶だけではうまく回転させられない。ことに気をつけなければいけないのは連作障害。ナス科や豆科の植物は、去年と同じ場所で栽培してはいけない。4〜5年は空けるべし、らしい。ところが我が家の場合、トマトとかピーマンとかシシトウとかナスとかキュウリとか、とにかくナス科の野菜が多いのだ。連作障害を防ごうにも、これではよっぽど考えて栽培しないとすぐに場所がなくなってしまいそう。偏り無く、いろんな種類の野菜を育てなさいってことなのかも…。というわけで、今年は葉っぱモノも各種加えていく予定である。


2001.2.7(Wed)

『崩壊空間の恐怖』

 さて今夜のヴォイジャーは第112話『崩壊空間の恐怖』である。
 着々と地球への道のりを縮めているのに一瞬驚く。しかもクルーの階級に、なにやら不整合があるような…。と思っていたら、とんでもない事実が発覚するのだった(もしまだこの回を見ていないならば、この先は今読まないほうがいい)。

 なんと彼らはコピーだったのだ。ずっと以前のエピソードで、とある惑星に立ち寄った際、液状の生命体とヴォイジャーが遭遇し、ふとしたきっかけで知性を芽生えさせた液状生命体は、仲間を欲し、結果、ヴォイジャーとクルー達を丸ごとコピーした経緯がある(液状生命体は、接触した物体を、そっくりそのままコピる能力があったのだ)。
 その時のコピーヴォイジャーとコピークルーが、なぜか地球を目指しているのだった。どうやらコピーした記憶のほうが勝ってしまったらしい。でも、現在到達したこの空間は液状生命体にとって命に関わる問題をはらんでいる。物質結合が弱まり、崩壊の危機にあるのだった。
 艦長はじめ、クルー達は、顔面といわず身体がどろどろに溶けそうになりつつも、コピー記憶に従い地球を目指す。崩壊を留めるために、液状生命体の故郷に帰るべきだとする意見もあったものの、途中似たような星に立ち寄ることで妥協しようとするのだが、先住民の抵抗に遭い、艦隊の規則に従い撤退。コピーとはいえ律儀である。だがさすがに進退極まり、ついに母星への帰還を決意。反転180度、“拡張”ワープで急ぐ。
 だが結局、思いは叶わず。故郷へとたどり着ける可能性はゼロとなり、最後の希望を接近してくる一隻の船に託す…も、間に合わなかった。救難信号に気付いて船がやってきたときには、すべて崩壊しつくしたあとだけが広がっていた。この船こそが、オリジナルのヴォイジャーであった。

 全編、重苦しい陰鬱な雰囲気のダークさが、妙に心地イイ作品であった。とりたてて“良い”わけではないと思うのに、なぜか惹かれてしまう。存在したという痕跡をどこにも残すことなく、また、残せなかったと知り絶望のまま消滅するという、潜在的恐怖が描かれていたからだろうか。たしかにそれは怖い。誰の記憶にも残らず、どんな痕跡も残せず、存在したこと一切の証明が消え去ってしまう…あまりに孤独すぎる死だ。でも、宇宙じゃそんなことのほうが普遍的で当たり前なのかもなぁ…とか思ってみたり。


2001.2.8(Thr)

つ、ついにX、青いヤツ

 『スーパーロボット大戦α外伝』3月29日発売予定(6980円。ただし限定版9800円)というのを、今日、知った。まったく情報に疎い。こんなことじゃいつ『幻想水滸伝III』が出てるかわかったもんじゃない。気をつけないと…

 なになに、今回の新登場ロボットは…『銀河旋風ブライガー』に『機動新世紀ガンダムX』『∀ガンダム』『戦闘メカ ザブングル』となっ!つ、ついにガンダムXが出るのか。サテライトキャノンが撃てる〜。それにしてもブライガーとは、またマニア好みなやつを。塩沢さん健在なときに出ておれば…ん〜でも時期的には微妙かも?そしてサブングル、言うこと無し。青いヤツを動かせると思うとこの手が震える、震える。ウォーカーキャリアはもちろん出るのだろうな?え?

 さっそく予約してこなくては。

 Licがやっと今宵、幻想水滸伝終了。なんかラスボスの三頭龍は、左端のやつが肝だったようだ。えらくあっさりと倒してた。さすがゲーマーLicである。弱点を本能で見抜くらしい。で、幻想水滸伝IIを、再び始める、のか。今回は初回時よりも攻略情報が充実しているので、いろいろ骨までしゃぶり尽くすつもりなのだろう。で、外伝2が出るのを待つと。この時期、PS2が二台必要かもしれない。


2001.2.9(Fri)

奇妙な一覧

 春から所属が変わってしまうことがほぼ決まり、近頃慌ただしい。これまでなら成果報告書は、年度を過ぎても3月40日とか50日とか言いつつ、春になってから取り掛かるのが恒例だった。成果報告会も初夏だったし。でも今年は春から所属の職場がなくなってしまう。だから3月は31日までしかない。延長はありえないうえに、残作業処理のために、締め切りが10日繰り上げられて、3月20日にはすべての業務を完了せねばならないらしい。可能なのか本当に。

 異動先で必要になるのだろう。各人のスキル一覧なんてもののチェックが回覧されていた。保有スキルをコードで記入するほかに、ソフトウェア開発経験有無、開発言語の使用経験などを記述する箇所もあるのだが、それがなかなか興味深い構成になっている。イイ意味で興味深いのではなく、いかにも技術系ではない人々が考えたような構成が面白いのだ。つまり、我々からすると、何の役にも立ちそうにない一覧ってことになる。

 システム設計の経験っていうのがそもそもうさんくさい。中身を問わずでは、ちょっとした試験装置のシステム設計でもOK。そういうのと巨大システムとでは、必要スキルはまったく違うものになるはずだが。やはりここは“何の”システム設計をしたのか具体名を記入させないと。
 そして開発言語。BASICが筆頭にあるのは時代錯誤的。そしてVisualBasicがきて、C、C++、FOTRANと続く。アセンブラはない。BASICがあって、アセンブラがない。制御系の業務が多いというのに。まったくどうなっているのか。それに個別の製品名が出てくるのは VisualBasic のみというのもなんだか微笑ましい。OSに依存した言語を出すなら、OSごとの開発経験も問うべきだろう。UNIX系のC++と、Windows系のC++では、同じC++でも必要スキルにはそれぞれ違うモノがある。言語機能以外に、APIに関するスキルの把握が、ごそっと抜け落ちてしまうではないか。

 かと思えばOSに関する記述がまったくないまま、ボードコンピュータ、PC、WSの開発経験は記入欄がある。コンピュータはハードウェアだけでは動きませんと、ここで皆でつっこみを入れる部分だ。一口に“PC”といっても、搭載OSには UNIX系、Windows系、組み込みRTOS系と、様々ある。開発現場との乖離が大きすぎるというかなんというか、どうしてこういう一般的な系統分けしかできないのだろう。こんなんじゃいつまでたっても愚鈍な亀のままに終わってしまいかねないなぁ…


2001.2.10(Sat)

侵入者

 午前中の穏やかな陽の光を浴びつつ、庭をぐるりと見回していると、なにやら菜園付近で気になるモノが目に入る。聖護院大根の植わってる隣、そこは空きスペースになってるはずだが、妙に土が部分的に盛り上がってるような……瞬間的に理由を悟った私は、サンダルを蹴飛ばしながら庭に降り立ち確認に向かう。

 やられた。猫だ……
 菜園の周囲はぐるりと猫避けネットで囲っていたが、どうしたことか南東の角が小さくめくれ上がっていた。そこはもともと敷地の境界線ということで、コンクリートの土台と接する箇所だったため、うまくネットを固定するのが難しい場所だった。これまでは重石をのっけて防護していたのだが、いつのまにか外れてしまっていたようだ。

 菜園のほこほこと程良く柔らかくいい感じの黒土は、猫どもにとっては最高のトイレだったのだろう。掘り返してみると、出てくる出てくる。目を離したわずか数日間の間に、見るも無惨な有様だ。せっかくここまで土を創ってきたが、この土はもはや菜園としては使えない。表面から20cmは撤去せねばなるまい。首輪をつけた猫が、おりしもすぐ隣の敷地内を悠然と歩いてゆく。あの飼い主は、自分の飼い猫がどれほどの迷惑をかけているのか、想像したこともないのであろう。いや、わかってて放置してるのだ奴らは。何度も回覧板で注意されながら、一向に改まらないのだから無責任きわまりない。

 猫避けネットの穴を塞ぎ、他にもまだ抜け穴はないかとチェックを行う。少々手直しをしたものの、これではまだまだ安心できない。庭の出入り口を完璧にネットで防護するという作戦を、早く正式始動せねばなるまい。本格的園芸シーズンが来る前に。

好きな色は

 前々からそうではないかと思ってはいたのだが、その予想はこのたび確信へと変わった。やはりLicは“緑色”がことのほかお気に入りらしい。

 たとえばLicの普段着である。グリーン系のスウェットが主流だ。そして冬場は緑色のチョッキ(ベストというものかもしれないが)。これがなかなか使い心地がいいので、最近ではもっぱら私が愛用させてもらっている。部屋着が緑なら、パジャマも緑。でも、外出着は緑ではなかった。だから今日まで私も確信がもてなかったのだが…

 Licが新しく部屋着を買ってきてくれた。私用にということだったが、私がいらないといえば自分で着るつもりだったという。その色が、またもや緑。フリースのような感じの生地で、胴体の部分が白い。手足は緑。だからなんとなく“カエル”のようでもある。柔らかく、着心地イイので、ありがたく頂戴することにした。これで夫婦揃って緑色だ。
 あとはみこりんがいつ全身緑色になるか、だが、今のところその兆候は見られない。でも、いずれ時間の問題のような気もしないではないのだが。


2001.2.11(Sun)

じゃがぬき

 ぶり返しつつあった風邪のために、昼間ずぅっと寝込む。気がついたら、すっかり夜も更け、時刻はそろそろ明日へとさしかかる頃だった。隣の布団では、大小ふたつの影が、すぅすぅと規則正しい寝息をたて…みこりんとLicも寝てしまったらしい。少し小腹がすいたので、こっそり起き出しリビングへと向かう。灯りはついたままだった。Licは起きるつもりだったらしい。でもみこりんを寝かしつけてるうちに、すっかり自分も寝入ってしまったのだろう。
 テーブルの上には、夕食の残りが数点。おそらく私のためにと思われる料理がキッチンと、鍋の中にあったので、それらを集めて晩飯とした。あらかた食い終わったところで、突然リビングのドアが開く。Licだった。

 いったんみこりんと寝入ってしまうと、翌朝まで目覚めないことのほうが多いのに、今日は運が良かったようだ。私が何か食べ終わったあとだと知って、「牛丼は食べてくれた?」と聞く。はて?牛丼?……そういや肉じゃがのジャガイモ抜きのようなものが鍋に残っていたので、小皿にとりわけおいしく食べたが、もしやあれは…牛丼用だったのか!?言われてみれば牛丼にはぴったりの味付けだったような気もする。だいたい肉じゃがからジャガイモ抜いたら肉じゃがではない。どうも起き抜けで、頭がボケボケだったようだ。ん〜そうか牛丼ね〜、こいつはもったいない食べ方をしてしまったなぁ。でもまぁおいしかったからいいじゃんと、Licに言ってみたりして。


2001.2.12(Mon)

“お客さん”

 インターホンが来客を告げ、Licが受話器を取った。なんだか要領を得ない応対だなぁと思ってるうちに、みこりんが待ちきれずに「はーぃ!」と玄関へと駆けていった。Licも受話器を置いて、あとに続く。いったいどんな“お客さん”が待っているのだろうか。

 さっきから耳に全神経を集中しているのだが、“お客さん”の気配がまったくつかめないことに、少々不安になる。じつは誰もいなかったりして……Licとみこりんはそのままどこかに消え去ってしまってたりして……などと意味不明な妄想遊びに興じてしまうほどに。

 それにしても随分時間が経っている。ひょっとしてLicの知り合いが思いがけず訪問してくれたとか、そういうオチなのではなかろうか、なんて思い始めた頃、ようやく動きがあった。Licが何やらお礼の言葉を述べている。その口調からして、相手はかなり年下のような感じ。
 やがてみこりんが戻ってきた。妙にもじもじとしている。Licもやっと戻ってきた。“お客さん”とは、みこりんのお友達だったらしい。保育園の同じクラスの子と、1つ上のクラスの子。このように友達が家まで誘いに来てくれたのは、今日が初めてのことだ。

 保育園では一緒に遊んでるみこりんだったけれど、保育園を離れると、なぜか“超”がつくほどシャイになってしまう癖があるので、今日は結局一緒には行かなかったようだ。とはいえ、みこりん、(保育園以外で)一人で外を出歩いた経験はないため、一緒に行くと言いだしても、それはそれでちょっと心配だったりしてなかなか複雑。でも来年の今頃は自由自在に出歩くようになってるのかも。3歳4歳ころの一年は、とてつもない進歩があるからなぁ。

“石”運び

 午後はひたすら“石”運び。これまで花壇やら菜園やらの開墾のたびに土中から掘り出した石どもは、庭の北東の角というもっとも利用価値のない場所の1つに積み上げていたのだが、先日の猫害に対処するためそちら方面を整地する必要が出てきたための移動である。
 それにしても塵も積もればなんとやら。ものすごい量だ。地上50cmほどの小山ができてしまってる。

 移動先は家の北側。各種“山紫陽花”“額紫陽花”が植えられている場所である。普段から足を踏み入れることもなく、ただ隣の空き地との境界線を知らしめるためだけに存在しているような場所だ。この地表面に、それら石どもを敷き詰めていく。石運び用に使っていた小さな木製のコンテナで、何度も何度も行ったり来たり。Licとみこりんもそれぞれコンテナを手に参加している。まさに総動員態勢であった。

 長く単調な作業が続く。みこりんは、いつのまにか姿を消している。ちょっと運んだら満足して、とっとと部屋へと戻ったらしい。一人で何をしてるのだろう?と疑問を口にする私に、「おそらくパンを食べているのだろう」とLicが千里眼を煌めかしながら囁いた。まさにその眼力通り、みこりんは部屋で食パン&バターを黙々と食していたことが、後ほど明らかになる。そんなにパン好きな子だったとは。Licの食性を引き継いでるようだ。

 みこりん再登場。満腹したので庭で遊ぶことにしたらしい。私とLicはひたすら石を運び続ける。
 その甲斐あって、おやつの時間ごろにはかなりすっきりと片づいてきた。小山を形成していた石どもは、その大部分が北側一帯に敷き詰められて、地表面を覆い尽くしている。よくもまぁこれだけの石が埋まっていたものよ。改めて驚嘆する。

 石をどかしたら、猫避けネットの張り直しだ。以前、菜園のところでシャットアウトするように庭を遮断していたものを、さらに後方へと移動させ、隣との境界線と、北側との交差で遮断する方式へと変更する(このほうが庭を広く使えるので都合がいいし、庭の遮断に使う距離を最小にすることができる)。ネットの高さを今までの倍にして、飛び越えを完璧にガード、下側もすべて塞いだ。これで、こちら方面からの侵入は不可能になったはずだ。
 こうやって確実に穴を塞いでゆけば、いずれ我が庭は完璧なガードのもと、思う存分土と戯れることが可能となるであろう。ピーコも猫に襲われることもなく平穏に暮らせるようになる。

 冬の日没はとてつもなく早い。風もどんどん冷気を含むようになってきた。最後の仕上げに積み上げておいた雑草類&小枝類をバーナーで盛大にファイヤーする。燃やし尽くす快感にしばし恍惚となりながら、最後のひとかけまでも灰にして、今日一日の作業を終えた。来週は南側のガードを手直ししようと思う。

とうとう『II』を

 つい『幻想水滸伝 II』を始めてしまった。Licと同時進行のため、PS2のシェアが問題になりそうな予感……PSoneの登場も近いかもしれない。


2001.2.13(Tue)

備蓄食糧

 いつものようにみこりんを寝かしつけていると、なんだか階下で怪しげな物音がする。でもここで動けばうとうとし始めたみこりんの瞳がぱっちり開いてしまうのは目に見えているので、じっと我慢。
 やがて規則正しい寝息が立ち始めたのを確認してから、私は布団を抜け出した。

 物音の主はLicだった。みこりんの部屋の片づけをやってるらしい。片づけても片づけても、あっというまに足の踏み場もなくなってしまう不思議空間に、果敢に立ち向かうその執念……素晴らしい。みこりんの部屋は、見違えるようにさっぱりと変身しつつあった。

 やがてすべてを終えたLicが、全身から言いしれぬ脱力感を発散しつつ戻ってきた。その手にあるのは何だ?そ、それはまさか…

 みこりんの部屋には、さまざまな食料品がキープされていたという。ソーセージ、チーズ、ミカン、ウエハース、靴下(あ、これは食料ではないな)etc...しかもそれらのほとんどが、みこりんにも存在を忘れ去られてただ朽ち果てるのを待つのみだったらしい。まるでモズのはやにえのような。あるいはリスの冬眠用備蓄といおうか。でもみこりん、いったいなんでまた食料をキープしようと思ったんだろう。食い物に困るほど我が家は困窮してはいないのだが。みこりんのことだから、たぶんきっとただの収集癖が出たんじゃないかとは思うのだが、飽きっぽい正確は親譲りなようで、すぐに集めたことを忘れてしまうんだろうな。

 カビの生えていないミカンをさっそく食す。すっかり生気を失い、しなしなになったみかん…庭の小枝にでも挿して、小鳥のおやつにしたほうがよかったかも。


2001.2.14(Wed)

星の図

 『Discovery Is NEAR-エロスからの写真

 Near Earth Asteroid Rendezvous--->NEAR というわけで、NASAの探査機(Shoemaker)が小惑星433 エロス(Eros)から送信してきた画像をつらつらと眺めてみる。

 荒涼とした大地… 寒々とした風景だ。
 やっぱり月の上にもカメラ置いて欲しいなぁと思う今日この頃…


2001.2.15(Thr)

コピー

 プロとして初めて手がけた仕事のことは、今でもよく覚えている。ある実験装置用のソフトウェア開発だ。大がかりでやたら高価なブツをコントロールするのは、なかなか面白い経験だった。だがそれ以外にも印象的だったことがある。

 ソフトウェアを開発するには、開発用のプログラミング言語が必要だ。制御用のコンピュータはすでに決まっていたので、選択肢はあまり多くはなかったのだが、私は Borland の Turbo C にすることにした。そのことを上司に言ったところ、しばらくして戻ってきた彼の手には、ノーブランドの5インチフロッピーディスクが1枚…。今から十数年前の出来事だ(もちろんその後、ちゃんと本物を購入したのだが)。

 お手軽にコピーできる分、お手軽になんでもかんでも修正できると思ってる人も多かった。ハードウェアに修正が必要な場合でも、ソフトウェアでなんとかしろという無茶な要求も多々あった。そういう日々からすると、今、ようやく職場環境もマシになってきたのかもしれない。ここ数ヶ月というものソフトウェアの違法コピーはダメだというアナウンスが全社に通知され、必要なモノは購入すべしというふうに急激に変わった。もちろんここ数年は、パッケージソフトについてはきちんと正規ライセンスを購入するのが当たり前になってはいたが、シェアウェアについてはまだまだ理解が不足していた。5年前、あるシェアウェアを買って貰おうとしたものの、“シェアウェア”の概念を理解してもらえず、購買手続きさえできずに、やむなく自腹を切った頃から考えると雲泥の差といえる。

 ただ…変化が極端すぎるような気がする点もあり、息切れしそうな悪い予感もあり。来年覚えてたら、この続きを書いてみようと思う。


2001.2.16(Fri)

覚えていてくれるだろうか

 『ピーコがいなくなった。』
 Licからのメールにはそう書かれてあった。いなくなった原因は書いてなかったが、「猫にやられた」と直感する。

 “いなくなった”と、“殺された”とは、この場合は限りなくイコールだが、100%同義ではない。運良く逃げることができたならば、戻ってくる可能性がある。なにしろピーコはただのセキセイインコではなく、“手乗り”セキセイインコなのだから。だが、戻って来やすいように準備は必要だ。すぐにLicに電話をかける。
 鳥篭が吊していた場所から落ちていたのだと、Licは受話器の向こうで答えた。その衝撃で受け皿部分が壊れ、ピーコは消えていた。サンルームのドアは30cmほどしか開けていなかったので、突風にあおられるはずもなく、やはり猫の仕業であろうと思われる。
 ピーコの帰還を願い、Licにそのための準備をするよう伝えたところ、まるで昔から小鳥を飼い慣れているかのように、すべての準備は終わっていたのだった。なんと手回しのよい。ちなみに準備とは、鳥篭をよく見えるいつもの場所に、いつものように置いておくこと。サンルームのドアは開放し、どこからでも飛び込んで来ることが出来るように、そして夜でも明るく、部屋の電気は付けっぱなし、カーテン全開。このくらいだ。もちろん付近を名前を呼びつつ探す事は言うまでもない。

 初めて小鳥を飼い始めた小学生の頃から数えて、途中で逃げたり、猫に襲われたりしていなくなってしまったのは(その場で殺されてたのは除外して)、これでたぶん7回目だ。そのうち、二羽は数日後、戻ってきた。いずれも抱卵中か、子育て中の親鳥であった。今回のピーコの場合、そのどちらでもないが、“手乗り”の強みをぜひとも発揮してほしいと思う。私がこの家に暮らし始めた時から一緒だったピーコ。その7年間というのは、セキセイインコのライフサイクルの中でもかなりの部分を占めるはず。きっと戻ってくるにちがいない。生きてさえいれば。


2001.2.17(Sat)

ついに我が手に

 とうとうみこりんが迷子になってしまったという。いつものスーパーでのことだった。幸いにして、店員さんに保護されているのがわかり、大事にいたらずにすんだ……のだが、みこりんにはことのほかショックだったようで、その後、どこにいくにもLicの手を引いていたらしい。ところでみこりんはお店の人に、ちゃんと名前を言えただろうか。ベストコンディションでなくとも下の名前くらいは言えるみこりんだが…迷子事件については多くを語ろうとしないみこりんゆえ、今も謎なままである。

 さて、そのスーパーは改装前の大安売り中とのことで、仕事中にLicからメールが入っていた。曰く『ばるきりーあるけど買うか?三割引』
 “ばるきりー”とは、もちろんハセガワの、あの“ヴァルキリー”のことだ。むろん『かう』とケータイメール送信。三割引ならば、まったく迷うこともない。いずれ買うものなら、安い時に買えるだけ買う。でも残念ながら在庫は一機のみだったようで、スカル小隊を再現するにはまだ少しかかりそうだ。

 夕食後、さっそく箱をチェックする。この箱絵がまた素晴らしい。小さい頃、プラモ屋で、少ない小遣いを気にしながらどれにしようか迷いに迷い、あれこれ箱絵を見比べていたのを思い出す。さて中身。同サイズの航空機モノに比べると、部品点数が多いような気もする(最近のハセガワのを知らないからこれが標準なのかもしれないけれど)。変形しないとはいえ、バトロイド時の“腕”とか“頭部”とかもついてるからだろうか。でもそれだけではなさそうな。まぁ作り始めると違いがわかってくるかもしれない。

 ハセガワさんには、架空航空機モノつながりということで、次作にはぜひ“雪風”(by 『戦闘妖精・雪風』)を強く強く希望するものである。


2001.2.18(Sun)

完璧な防壁

 ピーコは今朝も戻らず。猫に突破されたと思われる北側のネットを補強すべく、さっそく作業に取り掛かる。

 補強にはペットケージを利用することにした。幸い我が家には、ウズラ小屋として使っていたケージが、今も捨てられずに置いてあった。1m幅の柵が4枚。これを広げれば、北側の遮断はほぼ完璧なものとなろう。もともと屋外仕様のケージのため、アンカーも標準装備。じつに具合がいい。
 ばばっと広げて、ネットに密着させ、アンカーを打ち込む。土との隙間ができないように、石を詰め、土で固めれば出来上がり。こちら方面からの侵入は、ヒトでさえも困難を極めることだろう。

 だがまだ安心はできない。南側にも心配な箇所が残っている。完璧な防壁とするために、こちら側もネットを上下二段重ねにしてみようと思う。何の足がかりもなければ、地上2mという高さは、さすがの猫といえども“飛び越える”のは容易ではあるまい。“飛び乗る”ことならやってのけそうだが、ネットの厚みは2〜3mm。雀はともかく、猫がこれに乗っかれるとは思えない。

 そして西側の遮断部分は、計画通り、葡萄棚を併用することにして、午後から必要な資材を買い出しに出かける。
 できるだけシンプルに、既製品を流用して工作部分を減らすというのが今回の重要なテーマの1つだった。庭の遮断とはいっても、完全に締め切ってしまっては不便なので、この部分にはネットではなく、ラティスフェンスなどを用いてドアにしよう。葡萄棚の内側にちょうどはまるようにドアを設置すれば、お手軽だ。数あるラティスの寸法を、持参してきたメジャーで測って測って測りまくる。

 そうやって実測した結果、ラティスのサイズはだいたい60cmと90cmの2つのグループが存在することがわかった。ドアの用途としては90cmというのが都合がいい。これにぴったりの葡萄棚にできるような品物があれば、この作戦は勝ったも同然なのだが、なぜかこちらはそのものズバリというのがすぐには見つからなかった。
 問題は高さだ。ラティスの基本系が90×90、もしくは90×180なので、パーゴラやらアーチでは、高さがどうしてもひっかかってしまうのだった。180cmでは高すぎて入らない。もちろん高さ90cmのドアなど、猫にとってはなんら障害とはならないのは明白なので、最低でも120cmは欲しいところ。そして棚との隙間はネットで塞げば理想的なのだが…

 単体部品ではどうにもうまくいかないことがわかってきたので、2つの部品を組み合わせることにした。視点を変えて見渡してみるというのは、どんな場面においても、わりといい結果を生むようである。この場合も、解はすぐ近くにあった。90cm四方のラティスに、幅90、高さ40cmの変形ラティス(というか、たぶんこれは何かの柵だろうと思われる)を上下に連結すれば、見事目的を果たすことが出来るだろう。

 アーチ一式、ラティス2枚、透明ネットを21m、そしてネットの支柱用に直径2cm、高さ2mの金属棒を数本。これに少々の金具モノ(蝶番とかドアノブとか)。買ったその日に組み立てるつもりだったが、あいにくアーチは在庫がなかった。完璧な防壁作りは来週におあずけだ。


2001.2.19(Mon)

メジャーなるもの

 昨日の絡みで、メジャーってものの存在を知ってしまったみこりん。どうしてもそれに触りたくて触りたくて仕方がないらしい。ながーぃぺらぺらのが、しゅぅぅっと魔法のように伸び、あっというまにしゅばばばっと縮んでいく過激なアクション……、そりゃもう魅力的なアイテムに見えてしまっても、無理はない。
 でも昨日は防壁計画に忙しかったので、みこりんのそういう気配を察してはいたが、触らせていなかった。ちょろっと計測の手伝いのために、端っこを押さえてもらったくらい。そんなものでみこりんの底なしの欲求が満たされるはずもなく、一晩寝て、起きた直後からもう、みこりんの鋭い瞳はメジャーを探していたのだった。

 忙しい朝のひとときではあったが、存分に触らせてやることにした。金属製のメジャーなので、自動巻き取りの時には気を付けてないと手を切ってしまうかも…という恐れはあったのだが、まぁ何事も経験だ、たとえ切れたにしても大事には至るまい、心おきなく遊ぶがよい。という目で見守っていたら、みこりんもそれがわかるのか何度も何度も“しゅるるるるるっ…しばばばばばっ”とやっていた。昨日私がやっていたように、ちょびっと伸ばして何かの長さを測るというのも再現しつつ、すっかりメジャー職人気取りである。何に使うものかはなんとなく分かってるようだ。
 では週末、“防壁”作りの手伝いをみこりんにもやってもらおうと思う。


2001.2.20(Tue)

捨てられて…

 Licの運転で今日も無事、家へと帰り着く。ド平日の夜、これといって変わったことなどあるはずもなく……ぽてぽてと玄関までのわずかな距離を歩いていると、その声は聞こえてきたのだった。

 猫の声。最初、また隣の空き地で野良猫が騒いでるのだろうと思ったのだが、なんだか様子がおかしい。鳴き声が、妙に切迫した感じに弱々しく、小刻みに「なぁなぁなぁなぁ」と聞こえてくるのだ。念のため、声がする辺りに視線を巡らせてみたものの、濃密な闇に覆われてなんだかはっきりとしない。猫じゃなくて、アルマジロとかフェネックギツネなんかの声だったりすると、もっと真剣に探すところだが、ただの“猫”ではいまいち気も乗らない。とっとと玄関の鍵を開け、猫のことは忘れることにした。

 ところがあとに続いて歩いてたはずの、Licとみこりんがなかなか入ってこない。なんとなく嫌な予感がしてドアをそろっと開けてみると、Licがなんだか焦ってる。聞けば、つい猫の声に誘われるように、「にゃぁ」と応えてしまったというのだ。したらば、声の主たるその猫が、近付いてきたらしい。暗がりであまり色彩がはっきりしないが、白と茶色のまだら模様のように思われた。大きさは、我が家のにゃんちくんと同じくらい。だいたい35〜40cmというところだ。性別も同じくメス。でも、目玉は小さかった。にゃんちくんの2/3くらいだろうか。日本猫系のようなその風貌は、はっきりいって器量はよろしくない。

 あいかわらず「なぁなぁ」と小刻みに鳴いている。野良猫には冷淡にふるまう私ではあったが、元来の動物好きの本能がうずき、とうとう手をさしのべてしまった。こういうシチュエーションにはたいへん弱い…。
 猫はすかさず身体を何度もすり寄せすり寄せ、甘えてきた。野良にしては毛並みがいい。しかもこの馴れ馴れしさ。一度は人間に飼われたことがあるにちがいない。かなり腹を空かせているように思われたのだが、さすがにこれ以上やってしまって居着かれては大変だ。我が家に猫は1匹で十分である。
 おそらく飼われていた猫が、飼い主に捨てられたのだろう。この辺りでは見かけない猫だった。運が良ければ生き残り、そうでなければ…。

 その後、しばらく猫は玄関の前を動こうとしなかった。まるで忠犬ハチ公のように、じっと座ってドアを見上げ、何かを待っている風に。

 真夜中、ちょっと気になったのでドアをそぉっと開けてみると、猫の姿はそこになく、あの声も聞こえなくなっていたのだった。


2001.2.21(Wed)

そしていなくなった

 朝、太陽光発電装置の発電量をチェックするため玄関を開けると、向かいのガレージに、あの猫がうずくまってるのが見えた。こちらに気付くと「なぁなぁ」呼びかけるように鳴き始め、一気に駆けてきそうな気配。こいつはまずい。本格的に居着くつもりなのではなかろうか。とっさに私はドアを閉めていた。天気は小雨。野良には少々過ごしにくい季節だ。

 *

 そして夜。猫は姿を消していた。なんとなく、もう戻っては来ないだろうな、という予感がした。


2001.2.22(Thr)

無の境地

 みこりんのお箸使いはけっこううまい。でもまだ手のサイズが小さいので、持ち方にはちょっと苦労しているらしい。ときたま私やLicのをしげしげと見つめては、じぃっと己の箸に視線を落とし、なんだか考え込んだりしてる。

 で、箸の持ち方をいったん気にし始めると、どんどんどんどんフォームが怪しくなってくる。ヘンに意識しないほうがみこりんの場合、上手に使えているため、あまり細かく言わないようにしてるのだが、みこりんは気になったらとことん気にするタイプらしい。何度も持ち方を聞いてくるのだった。

 そうなってくると教えないわけにもいかず、正しい箸の持ち方を三面図のように多角的に見せてやるのだが、それを見たみこりんの箸は、ますます奇妙に交差し、手首の角度も苦しそうだ。普通にしてたほうが上手だったと言っても、今度はその普通の状態を再現できずに苦しむみこりん。やっぱり箸の持ち方っていうのは、百足が無数の足を絡ませることなく歩みを進めるのと同じく、無意識というのが重要なポイントのような気がする。たぶん百足も、いったん足の使い方なんてのを意識したとたんに、こんがらがってしまうにちがいない。


2001.2.23(Fri)

逆転現象

 水族館といえば、みこりんには忘れられない情景があるらしい。名古屋港水族館の深海ゾーンへと続く、暗く長い通路…そこに流れる重低音の効果音。壁際に立っている冷たい目玉のお化け達(古い潜水服の模型なんだが)。
 私が大阪万博の巨大ゴリラの動く様を忘れられないように、みこりんがオトナになっても、この水族館のシーンはなにかにつけて脳裏にふっと蘇ってくることだろう。

 今夜もみこりんと遊んでるうち、その水族館の通路について話題が及んだ。でまぁ、ちょこっと怖がらせてみようかな〜なんて思って、「ごぅんごぅん」と低く効果音の真似などしつつ、いかにも通路が部屋の中に突如出現したかのように迫真の演技で怖がってみせた…のだ。いつもなら、みこりんも一緒になって恐ろしがってくれるのだが、今回はどうも勝手が違う。ふいに私の手を、そのちっこい指先でぎゅっとつかみ、「おねーちゃんがついとるで、こわくないからね!」と、これまた真剣な表情で言ってくれるのだった。

 最近みこりんは保育園で大きい組のお姉ちゃん達といろいろ遊んでいるらしい。たぶんみこりんもお姉ちゃんにそんなことを言われてるんだろうなぁと想像する。みこりんと遊ぶにも、さらなる工夫が必要になってきたようだ。でもそのうち、あんまり馬鹿なことしてたら、冷た〜ぃ視線でじとっと見つめられそうな。……こうしていつのまにかみこりんもお姉ちゃんになってゆく。しみじみ。


2001.2.24(Sat)

アーチ立つ

 “完璧な防壁造り”のために注文しておいたアーチが届いた。ネジで締めれば組み立てOKなのだが、我が家のドライバーは電子機器用ばかりで、どれもこれも握りの部分がさほど太くはない。おかげで40本ほどのネジをすべて締め終わるのに、1時間近くもかかってしまった。あやうく手のひらにできた豆がつぶれてしまうところだったが、Licの手伝いもあり、なんとか無傷のうちに完成。とりあえず予定の場所に立ててみる。
 側面にハシゴのように横木がついているのを見て、みこりんが何か言いたげにこちらを見上げてる。うんうん、わかるよわかる、ジャングルジムみたいと言いたいのだろう?でもこれで遊んじゃだめだよ、まだ脚を固定してないからね、とみこりんに念を押し。

 立ててみると、店で展示品を見たときの印象よりも、背が低い感じだった。展示台に乗ってたとはいえ、やはり高さ方向の感覚というのは、なかなか慣れないものだ。横に20cm拡がってるのと、上に20cm高いのとでは、実際の倍以上の格差を感じてしまうような気がする。
 ところで脚の固定方法をじつはまだ決めていなかった。コンクリートで固めればいいかと思っていたが、もっと簡単な方法もあるらしいので、こちらのほうはしばらく保留としておこう。あいにく今日は天気が悪く、猫避けネットを続けて張るには、いまひとつ気分が乗らないというのもある。というわけで本日の作業はこれで終了。風が強くなってきてるのが心配だが、まぁそのときはそのときということで。

動いて行ってしまったって?

 アーチを組み立てている間、みこりんは付かず離れず、微妙な距離を保っていた。興味はあるが、近づくと「あぶないから」って言われるので、そうなってるんだろう。で、みこりんはちらちらとこちらを見つつも、すっかり枯れ果てた風船蔓の種を採ってみたりと、けっこう忙しそうだ。そのうち種を入れるものがないと騒いでたのだが、いつのまにかオトナシくなった。何かいいのが見つかったんだろうか?

 ふっとみこりんの手元を見ると、そこには丸い透明なプラスティック容器が乗せられていた。なんだか違和感を感じたので、その理由を思い出している内に、その容器にはアレがいたはずでは?と気がついたのである。

 夏の終わりごろ、みこりんがサンルームで発見したもの。ミヤマカミキリの類と思われる甲虫の死骸だ。生きてるヤツには触れないみこりんだったが、死んで動かないものだと平気で持てる。大事そうに丸いプラスティック容器にしまって、その後もずっと庭遊びの友として持ち歩いていたような。

 その時のプラスティック容器が、今まさに、みこりんの手にあるわけなのだが、ずっとその中にいたはずの死骸がなかった。カミキリムシはどこにいったのか?という私に、みこりんは「うごきだして、どこかにいってしまった」と答える。動き出した?死んでたのに?との疑問には、「しんでなかったよ、いきてたよ。ちゃんとうごいてたもん」と、あくまでカミキリムシは死んではいなかったのだと主張するみこりん。議論は平行線をたどりそうだったので、それ以上深くは追及しなかったのだが……。

 カミキリムシ、たしかに死んでいたカミキリムシ。いったいどこに行ってしまったのか。みこりんが自分で出したなら、そう言うだろうし…知らない間にいなくなったので「動き出してどこかに行った」と思いこんでる可能性は高い。密閉容器から、アレがどうやって抜け出したのか、少しだけ、いや、じつはけっこう気になるのであった。どうも私には映画『PET SEMATARY』はかなり怖かったらしい。ずいぶん前に見た映画なのに、いまだにこうして死体復活の漠然とした気持ち悪さを感じてしまうとは。

夜の獣

 ひょんなことからPCを一台もらえることになったので、引き取りに行った帰り道…。“街道”という文字が末尾についた古びた田舎道は、街灯もなくヘッドライトの灯りだけが頼りという、夏の夜に走るにはちょっといい具合のシチュエーションだ。でも今は、まだまだ寒い冬の夜。景色が必要以上に寒々しく流れてゆく。

 やっと交差点が見えてきたので、徐々に減速。傍らには灯りを落としたガソリンスタンド。その暗がりの中から、突然飛びだしてきたモノがあった。減速していなければ、かなり危ないタイミングだった。

 ヘッドライトの光芒に照らされて浮かび上がったのは、丸々太った獣であった。だるんだるんと重たそうにカラダをゆすりながら、クルマの前を走っていく。かなり遅い。鈍足だ。あんまり太っているものだから、それがタヌキだということを納得するのにしばらく時間が必要だった。といっても彼が道路を走っていたのは10秒に満たない。“どたどた”という擬音が聞こえてきそうな足取りのまま、彼は反対側の畑の方へと消えていったのだった。

 狸。タヌキか。じつは野生の生きたタヌキを肉眼で見たのはこれが初めてなので、じわじわっとうれしさがあとからこみ上げてくる。で、冷静にさきほどの光景を思い出せるようになってから、なんだか尻尾に白い輪っかが入っていたような気もしてきた。白い輪っか……って、もしやさっきのあれはタヌキではなく、アライグマだったのでは。そう思い始めると、ますますあの太った後ろ姿は、タヌキのそれではなく、アライグマのような気がしてくる。このあたりでは飼われていたアライグマが野生化してるという話しもあるので、ひょっとすると本当にアライグマだったのかもしれない。

 夜の田舎道は、動物の飛び出しにも注意が必要である。


2001.2.25(Sun)

とんぼ返り

 昨夜、アライグマを目撃して帰り着いた時には、すっかり家人は寝てしまっていて感動を伝えきれなかったのだが、Licも私に伝えられなかったことがあったようだ。じつは今日、義妹が来るのだという。昨夜遅くにそういうことになったらしい。というわけで、さっそく水槽群の苔掃除に始まって、ついでに部屋の掃除もやってみたりと、どんどん見栄え良くなってゆく我が家…。毎月定期的に義妹に来てもらえば、常に部屋も片づくんだがなぁ、などと不埒な考えを起こしてしまう。

 クルマで来るのは初めてということもあり、少々迷子になっていたらしく、到着したのは夕方近く。それを待ちかねていたのがみこりんである。最初のうちこそ妙に緊張して、もじもじ恥ずかしそうにしていたものの、いったん馴染んでしまえば底なしのパワフルさで遊んでもらっていた。より正確に言うなら、みこりんが遊んでもらっていたんじゃなくて、みこりんが“お姉ちゃん”を遊びに付き合わせていた感じ。それにしても次から次へと、よく遊びのネタが尽きないものだ。さすがに7時間連続運転してきた“お姉ちゃん”のほうは、だんだん疲労が隠しきれなくなっていたので、ここでドクターストップ。みこりんを引きはがす。かなり不服そうなみこりんだったが、じゃぁいっしょに連れて帰ってもらう?との問には、首を横に振るのであった。

 晩ご飯を一緒にする間もなく、ほとんど“とんぼ返り”で義妹は帰っていった。今日の訪問の真の目的である、ベビーカーを助手席に乗せて。今夜中に帰り着ければよいのだが。


2001.2.26(Mon)

むかしむかしあるところに

 ここ最近は、みこりんを寝かしつけるときに絵本を読んでやるだけでなく、消灯後に“昔話”を語って聞かせるのが習慣になっている。私がうっかり忘れていても、みこりんが催促してくれるので、ついつい応えてしまうのだった。

 これまでに『桃太郎』『金太郎』『浦島太郎』と制覇した。お話の内容は、すべて私の記憶に頼る朗読であるため、かなり省略されたり脚色されたりした部分はあるものの、それなりに正しいストーリーになるよう努力した。が、どうしても『金太郎』のラストがどうだったのかを思い出せず、結局“クマと相撲して勝った”時点で、めでたしめでたしにつなげてしまった。なんだか不完全燃焼なもやもや感が残ってしまったので、いずれ記憶の補完を経て、完璧版『金太郎』にてリベンジを果たそうと思う。

 さていよいよ明日からは本命の『かぐや姫』だ。その次には『かぐや姫その後』、『かぐや姫それから』と続く。これでみこりんにSFな雰囲気が伝わってくれればと期待する。でもみこりんは今でもスタートレック・ヴォイジャを楽しみに待ってるようなので、すでに素質十分なのかもしれないけれど。

 ところで昔話には、どうしておじいさんとおばあさん赤ん坊を育てるパターンが多いんだろうか。若夫婦が桃太郎を拾ってきても、別におかしくはないような気もするのだが、何か深い事情があったんだろうなぁ…


2001.2.27(Tue)

馬の色

 保育園に馬が遊びに来たのだという。みこりんによれば、その馬は青かったらしい。
 “青い馬”か。なにやらとてつもない幸福を運んできてくれそうだが、ほんとうのところはどうなんだろう。青い馬の真相を探るべく、みこりんに詳細を尋ねてみると、どうやら青いのは顔だけらしい。他の部位は、それぞれ、お尻は白、お腹も白、背中はウサギ色、脚もウサギ色…。ウサギ色とは何色か、という新たな問題も発生したが、とりあえず保育園で飼ってるウサギの毛色のことにちがいないと仮定して、話を進める(保育園のウサギは、茶と灰色の混合色)。

 顔が青いというのは、想像するに競馬などで被ってるようなマスクをしてたんじゃなかろうか。で、本来の毛並みは白で、背中や脚には部分的に茶もしくは灰色が混じってる。みこりんも乗せてもらったということから、大型の馬ではなく、ポニーのようなサイズ…。でもそれにしてはみこりん、顔が青いってことにこだわっていたのが気になる。2歳くらいのころならまだしも、春から年少組さんのみこりんは、何かを被って青くなってるのか、地で青いのかくらいは区別できそうだし。

 ひょっとすると群青色の毛並みを青と表現したのかも。でもみこりん、いまでもたまーに白を黒って言い間違えることもあるから、じつはぜんぜん違う色の馬だった可能性もあり。しまった、こういうときこそ、絵で描いてもらえばよかったんだ。ん〜、次こそは忘れないようにしないと。


2001.2.28(Wed)

DUNE

 さて今夜のスタートレック・ヴォイジャーは、第115話『憎しみはコロナの果てに』。マロン星人登場である。彼らの船は、放射性廃棄物の運搬船ということで、照明も薄暗く、水漏れとか蒸気漏れなんかが常に発生してそうな感じの生々しさがある。乗組員の服装も、なんとなく炭坑とか溶鉱炉付近の作業員をイメージするような、独特なものだ。そして放射線による被曝で、皮膚がところどころ“ただれ”ている。……ここまでの映像で、なんとなく記憶をくすぐるものがあったので、ちょっと気になっていたのだけれど、見終わったあとで、やっと何にひっかかっていたのか思い出すことが出来た。『DUNE 砂の惑星』に登場したハルコネンの“お殿様”に雰囲気が似てる。

 ちょっと太ってるところとか、汗くさそうなところとか、“ただれ”てるとことか、窮屈そうな服装とか。でも記憶の中の映像ってのは、なんだかんだと自分勝手に変貌してゆくものだから、じつはまったく似てなかったという可能性は、大いにあり得る。ところでアメリカでは Sci-Fi Channel で、DUNEの新作をやってたみたい(?)。このチャンネルが SkyPerfecTV!で流れるようになったら、なかなか面白そうなんだがなぁ…


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