ひみつ日記（2005年4月分）

　日本の主要メディアが、珍しく同じような論調である。これまで散々“反日”的記事を流しつづけている朝日新聞までもが、今朝の社説で“おろおろ”と慌てているのはじつに滑稽。忘れないように、一部を引用しておこう。

　愛国教育などによって、多くの中国人は侵略当時の日本軍の写真や映像を繰り返し見ている。その半面、武力による紛争解決を禁じた憲法を持ち、核兵器は持たず、戦争に加わることのなかった日本の戦後史はほとんど知らされていない。

　靖国神社や一部の歴史教科書の問題ばかりが強調される現代日本への認識には、相当な偏りがあるのではないか。

　今の中国には日本製品やブランド、コンビニ文化などが流れ込み、日本の音楽やアニメ、文学への関心も高まっている。それなのに、日本人に対する見方が極めて一面的なのは残念だ。

　今回の事件とともに、日本社会の多様性をありのままに知ってほしい。このメッセージが中国の多くの人々に届くよう願うばかりだ。

朝日新聞 2005.4.13 社説より

　ちょっと前の朝日新聞の社説では、“すべての元凶は靖国神社参拝にあり”として、日本はもっと謙虚にせねばならんと書いてたのだが、昨日の今日で社説がこうなってしまうのは、不思議といえば不思議。

　まぁともあれ、いい機会なのでいろんな意見をネットから探し出してみるのも一興かと。たとえばこんな感じに。

• 中国政府が反日デモを「現状の規模」以上に拡大する気がない理由
• 反日デモと日中関係
• 4.9北京反日行動、警備当局の対応を検証
• 対中国・外交力が求められる---街頭の愚か者を相手にする必要はないが。

　個人的には、現在の反日デモより、ガス田の問題で日本側が採掘に乗り出した時、中国海軍がどのような行動に出るか、のほうが心配な今日この頃。いやほんと、想定外な一触即発だけはやめてほしい。