U's aquarium.
〜水のある生活〜
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10月 2002 お魚日記
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ひみつ日記読む!

2002.10.2(Wed)

静止した日
 帰宅すると、一番に私を出迎えてくれる水槽が、玄関の靴箱の上に乗っている海水R360水槽だ。カニとヤドカリと、貝と、そして微少な正体不明の生物、そして岩だけの水槽だけれど、その飾り気のないところが気に入っていたりする。結局、魚を入れようという計画は、ぽしゃったままだ。

 この水槽の濾過システムは底面濾過だが、それを駆動しているのは上部濾過用のモーターと、見かけもちょっと変わっている。標準で付属している水中モーターがよく止まってしまうので、この場所に移動させてきた時から取り替えたままになっているのだ。
 ところが今夜は、その丈夫なはずのモーターが、ぴたりと静止したままになっていた。触ってみると、かなり熱を持っている。数日前から、回転軸から耳障りな軋み音を発していたのだが、ついに逝ってしまったか…

 こういう時のために、予備のモーターが1本あると便利である。幸い、我が家にも1つストックがあった。さっそく取り出して、装着装着。コンセントに差し込むと、静かに水を吐き出し始めた。水流が発生しはじめると、さっきまでマネキンみたいに固まっていたヤドカリ達が、スイッチが切り替わったかのように突然かさこそと活動を再開した。よしよし元気そうでなにより。

 モーターの箱を捨てようとして、ふと気付く。“淡水用”の文字が、でかでかと書いてあるではないか。そ、そうだった。これはもともと淡水90cm水槽の予備品として買ってきていたのだ。淡水用を海水で使うと、もちろん錆びる。とはいえ2〜3日はもつだろう。早めに海水用を入手してこなければ。


2002.10.3(Thr)

眠る魚
 あとは風呂に入って寝るだけという夜のこと、みこりんが脱衣所に置いてある熱帯魚水槽を指差して言った。「きんぎょさん、ふらふらして、しにそう」と。
 たしかに、大きなフナ金が、ぬぼーっとした表情で漂っているように見える。でもみこりん、これは死にそうなんじゃなくて、寝てるんだと思うな。そう答えると、みこりんは口を尖らせて「ねてないじゃん。め、あけたままじゃん」と主張する。う…、そうだったか、みこりんにはどうやって魚が寝るのか説明してなかったかな。

 一般的に、魚には人間の瞼のようなものはないのだと(フグの皮褶とか例外あり)、目を開けたまま寝るのだと、そういうことを一通り説明したあとで、みこりんは間髪入れずにこんな質問を繰り出してきた。

 「まぶたって、なに?」

 少々ショックを受けつつ、「ほら、これだよこれ」と、自分の瞼を指先でつまみ、びろーんと持ち上げて見せてやった。たしかもっと小さいころに“まぶた”は教えてやったはずだが……、もうすっかり忘れてしまったんだろうか。
 でも、瞼が何なのか判明したみこりんは、妙にすっきりした顔で、何事か納得していたので、よしとしよう。こうして徐々に記憶は補強されてゆくのだろうから。


2002.10.5(Sat)

苔落とし
 そろそろうっすらと茶苔が付着しはじめた海水2m水槽である。おそらくこの分では加速度的に苔は勢力を拡大し、あっというまにアクリル面を覆い尽くしてしまうことだろう。今はまだ、ぼんやりと確認できる程度だが、週末アクアリストの身では、次のチャンスは1週間後となり、まったく油断できない。

 さっそく脚立を運んできて、苔掃除開始。アクリルタワシでがーしがーしと磨いてゆくと、苔の集落はあっけなく水に溶けていってしまった。まだ緑苔もほとんど発生しておらず、柔らかな茶苔だけだったのも幸いだった。ひどい状況だと掃除に小一時間はかかってしまうところだが、今回はわずか15分で完了だ。やはり掃除はこまめにやるのが一番だなぁと、しみじみ感じ入った土曜日の午前中のことであった。


2002.10.6(Sun)

白い微粒子、舞う
 こちらもそろそろうっすらと茶苔が付着しはじめた海水R360水槽である。おそらくこの分では加速度的に…以下同文(こちらの水槽はガラスだが)なので、とっとと水換えをはじめることにした。

 水槽サイズが小さいので、水換え量もバケツに1杯の15リットルで済む。人工海水の素も、わずかでよい。ところがこの人工海水の素が少々湿気ていたようだ。長らく戸外に置いてあったのがまずかったか。白い微粒子がどうしても溶け残ってしまうのだった。しかも沈むことなく、バケツの中を漂っている。いや、浮いている方が多いかもしれない。このまま水槽に投入するには躊躇われる量だった。

 すべて溶かしきらねば不安な気もしたが、いくら待っても消えてゆく気配がないので、ついに余分な粒子を漉し取ることにした。大きめの目の細かな網をつかって、バケツからバケツへと。これでかなり白い微粒子は減少した。
 網に付着したその粒子を、試しに指で擦ってみると、意外にあっけなくとろけていく。もしや早まったかも…、と思いつつ、こうなってはまぁ仕方あるまいと、そのまま漉した新しい海水を、水槽の中へプラケで静かに汲み入れる。

 しばらく待ってみると、かさこそとヤドカリやらカニやらが岩陰から這い出してくるのが見える。最近、毎日クリルを1匹砕いてやっているせいか、皆元気がいい。その分、水の汚れも早くなったような気もするが、それはそれこれはこれ。早めの水換えで対処せねばなるまい。


2002.10.7(Mon)

オレンジのカニ
 秋の日没は早い。家に帰り着くと、玄関のR360水槽が放つ蛍光灯の明かりは、とても目立った。
 水換えしたばかりの水槽の中は、素晴らしい透明度だった。Licに言われて、カニが1匹、岩の上に乗っかっているのに気が付いた。この水槽ではライブロックにくっついてきたカニが、今もかなり生きている。だから姿を現しても不思議ではないが、今宵のカニはいつもとはひと味もふた味も違って見えた。

 甲羅の大きさはわずか1cm足らずだが、クリーム色地に、暖かなオレンジ色の絣模様は、じつに美しい。岩の下には逆さまになった甲羅が1つ…。たぶん脱皮したのだろう。

 それにしてもなぜにこのカニは人影を見ても逃げないのか。まさか見せびらかしているわけでもあるまいが、いつもの慎重さからは想像もつかない堂々とした姿に、なんだか感心してしまうのだった。


2002.10.9(Wed)

餌いろいろ
 クリルから顆粒状の餌へと徐々にシフトしてきたオイカワの嗜好だったが、最近ではフレークに対する興味も以前のように戻って来つつある。オイカワ用の顆粒状の餌が心許なくなってきているが、これを更新するまでの間、たぶんフレークとクリルで食いつないでくれることだろう。

 ところで今、金魚の餌のことも考えている。浮上性だし、粒の大きさも申し分ない。オイカワ達の新しい餌に、ちょっと試してみるべきかもしれない。


2002.10.11(Fri)

裏側に落ちているモノ
 いつか書いておかねばと思いつつ、機会を逸し続けていたが、今日こそ記そうと思う。

 たしか今年の夏頃のことだった。水槽の背後で何か音がするというので、夜、懐中電灯片手にLicが海水2m水槽の背面を覗き込んでいたときのことだ。
 この水槽は、壁との隙間が10cmほどしかなく、いったん水槽を設置してしまったら、二度と背面には人の手が触れられないという状況になる。その隙間で、懐中電灯の弱い光芒に一瞬、奇妙なモノが捉えられたのだ。なんだか砂が盛り上がったような感じのモノだった。カタチは、ちょうどオムライスのような具合な……

 いったいそれが何なのか、咄嗟には把握できなかったのだが、徐々に、ある可能性が脳裏に浮かび上がってきたのである。そう、もしかするとソレは、魚の死骸ではあるまいか、と。死骸がカビたか腐ったかどうにかなって、そんなもやもやしたものに包まれると、ちょうどそんな具合になりはしないだろうか、と。

 それに該当しそうな魚は、少々心当たりがあった。この水槽で数年前に突如行方不明になった、ホンソメワケベラ、ファイティング・ラス、あたりが怪しい。細長いし、手頃なサイズだ。水槽からジャンプして背面に落下したのだとしたら、突如姿を消したことも頷ける。

 でももし、それが魚ではなく、ぜんぜん別の生物だったら…、という可能性もじつはまだ捨てきれない。水槽のそばで棲息が確認されていた野ネズミが、ここのところ消息を絶っているように思われるのだ。はたして、水槽の裏側で朽ちているのは、何ものなのだろうか。確認したいが、触れるとぼろぼろと崩れそうで、いまだに手が出せないでいるのだった。


2002.10.13(Sun)

餌やり作業
 
ヒメウズラの雛が我が家にやってきたので、私の朝の作業項目には、ヒメウズラの餌やりというのが追加された。それに伴い、それまでの定常作業(魚の餌やり、植物の水やりetc...)にも若干の変化が現れる。これまでもっとも時間をかけていた川魚90cm水槽への餌やりを、80%ほどに短縮することにしたのだ。

 もちろんそれが可能となったのは、移住組のウグイ&オイカワが水槽にだいぶ慣れ、餌への食いつきも随分良くなったことが挙げられる。しかも今日からは川魚用顆粒状餌の代わりとして、金魚用の餌をやってみているのだが、なかなか魚達には好評らしい。先住の小魚達は言うに及ばず、移住組のオイカワもよく食べてくれている。ウグイには今ひとつ人気がないのが気にかかるが、しばらくは金魚の餌でも大丈夫そうだ(併行してフレークとクリルもやっていることだし)。


2002.10.14(Mon)

フナの移住
 川魚60cm水槽に残したフナとタナゴは、相変わらず仲が悪い。いつも追い掛けられているのがフナで、追っかけているのがタナゴだ。ヒレがボロボロになるには至っていないが、なんだかフナが疲れてそうに感じられたので、水換えするついでに、フナだけすくって川魚90cm水槽へ移してやった。
 90cmのオイカワ達とフナは、体型があまりに違うし餌の食べ方も異なることから、60cm時代にもほとんどプレッシャーは感じていないように思ったのだが、やはり同居は問題ないようだ。仲良く群れに混じって泳いでいる。特にウグイ達の好んで隠れる岩陰に、一緒に入って顔だけ出している様子は、なかなか可愛い。水槽も広くなって、追い掛けられる心配もなく、じつにのびのびとしているように見える。もっと早くに移してやっていればよかったかも。

 60cmに残ったタナゴは、1匹だけの天下である。これも90cmに移してこの水槽をザリガニの園にする考えもちらっとあるのだが、そうしてしまうとまた追いかけっこが始まりそうで、迷っている。このままタナゴはタナゴ、それ以外は90cmという棲み分けを続けるべきなのかもしれない。用水路ですくってきた稚魚の中に、タナゴが1匹混じってそうな雰囲気なので、いずれ合わせて2匹の水槽になるかもしれないのだが、同種同士で争うかどうかは、まだ不明。

黒いウールマット
 以前から気になっていた海水2m水槽の、濾過槽の上に敷いてあるウールマットを交換した。真っ黒に汚れたそれを水でゆすぐと、まるで墨汁にでも浸してあったかのような汚れ具合だ。お、恐るべし。

 ウールマットを新しいのと交換するのと同時に、その下に並べてあったブラックホールも、1つを新しいのと取り替えた。本当は2つのブラックホールとも交換したかったのだけれど、なかなか買いに行く機会がなかったので、妥協した。

 しばらくたってから、シュアーをやってみたところ、いつもより沈下開始が早いような気がする。水面に浮いている微細なゴミというか不純物の量が減ったのか?ブラックホールとの因果関係は不明だが、水換え直後にもこんな現象が発生しやすいことから、何か水質に変化が現れたことは間違いあるまい。
 いずれにしても、そろそろこの水槽も水換えしなければならないが、そのためには壊れてしまった水中ポンプを買い換えねばならず、これまた悩ましい問題である(水中ポンプは2万円ほどするので)。


2002.10.16(Wed)

新しいクリル
 湿気っていたクリルをやめ、新しい缶を開けて、新しいクリルをぱらぱらと砕きつつ川魚達にやってみる。すると…
 それまで奥底に潜んでいたウグイ達が、眠りから覚めたかのように電光石火の早業で水面へとすっ飛んできた。ずばっという激しい音とともに、クリルは彼等の腹の中へと消えている。な、なんという変化。やはり味も匂いも全然違うらしい。だいたい手触りからして違うし。

 湿気った方は、土に返して堆肥にでもするとしよう。


2002.10.18(Fri)

ペットショップにて
 仕事帰りにペットショップへと立ち寄ってみた。普段来ない店だが、品揃えはやはりホームセンターなどとは比較にならないほど充実している。とはいえ生体の方は、あまりたいしたことはないのだけれど(魚に限った話)。目に付いたのはアメザリのスーパーホワイトが、わらわらとプラケに入れられていたことくらい。いまにそこらの池で白いザリガニが見つかるようになるのでは、という予感がちらり。

 ここでは川魚用の顆粒状餌を買った。オイカワは金魚の餌でも食べてくれてはいるが、やはり食いつき具合が、少々弱いように感じる。専用餌にこしたことはない。
 ついでにブラックホールと海水用の上部濾過用モーターも補充しておこうと思ったが、なぜか見つからず。そんなにマイナーな用具なんだろうか。海水用はともかくとして、なぜブラックホールがないのだ。今度APNに行ったときにまとめて買っておかねば。


2002.10.20(Sun)

日本産淡水魚の餌
 日本産淡水魚用フードと銘打たれた“
チャーミー川魚”(製造・発売:日本ペットフード株式会社)は、某台所用洗剤のような名前ながら、我が家の川魚達にはクリルと並んで人気が高い。金曜日の日記で“川魚用の顆粒状餌”と表現している餌が、これだ。難点は量が少ないので、すぐになくなってしまうことだが、魚達が好んで食べてくれているのでよしとする。

 ところで今サーチエンジンで調べてみて判ったのだが、この餌には2種類のパッケージがあった。これまで買っていたのが20グラムのタイプで定価330円。ショップにもこのタイプしか置いてなかったので気付かなかったが、この他に100グラム入り500円なんてのもある!こっちの方がお得過ぎ。次からはこっちのを取り寄せてもらうことにしようと思う。


2002.10.22(Tue)

ヒーターON
 体の芯から冷え冷えとする夜だった。さすがにこれでは辛かろうと、陸ヤドカリのケージで、砂に埋めてずーっとスタンバイさせておいたパネルヒーターの電源を入れてやることにした。
 まだ陸ヤドカリ達は、去年の冬のように水入れの下で寄り集まっているわけではないが、もしも途中で身動きとれなくなてしまっては大変なので、予防策だ。

 3匹の陸ヤドカリは、餌のニンジンをよく食べてくれている。朝や夜でも、ケージをよじ上っている姿をたまに見かけることがある。だいぶ人にも慣れたか、姿を見せても完全に殻の中にすっこんでしまうことはなくなった。外骨格表面の色は、春先の脱皮以来、薄いオレンジともピンクともつかない淡い色彩のままだ。脱皮前は、もっと黒褐色だったように記憶しているのだが、はたしてこれで正常なのかどうか不安なところもある。でも、元気そうなのでたぶん大丈夫…、なのかな。


2002.10.24(Thr)

オイカワの異変
 いつもよりも少しばかりひんやりとした、穏やかな朝のことだ。川魚90cm水槽で餌をやっていると、普段ならばすぐに水槽前面に出てくる移住組のオイカワが、いつまでたっても後方に控えたままなのに気が付いた。同じく移住組のウグイ達は、がばがばと“チャーミー川魚”を食べているというのに、まったく気付いた様子もなく、オイカワはただひたすらに一カ所に留まっている。

 嫌な雰囲気だ。
 調子を崩しているのだろうか。外観に変化はないようだが…。そう思いつつ、餌をクリルに切替てみると、ようやっと目覚めたかのように、オイカワが水面へと上がってゆく。食欲はあるらしい。少しほっとしたものの、明らかに昨日までとは違う状況に、不安が残る。はたしてオイカワの身に、何が起きてしまったのか。気になるところだ。


2002.10.25(Fri)

水面の餌
 最初にフレークをやったときから、オイカワは水面に向かって食らいついていった。昨日よりは状況は好転したのかもしれない。でも、相変わらず水面の餌にしか興味を示していないようだ。あれほど大好きだったチャーミー川魚には、これっぽちも見向きもしなくなってしまった。
 こうなってくると、浮上性の金魚の餌が俄然強みを発揮する。しかし問題は、いちいち水面まで上がっていっても、一粒づつしか口に入らないということ。ひどく摂取効率が悪い。その分、クリルで一気にエネルギー補給ということになるのだろうが、肉食ばかりでもまずいだろう。オイカワ変調の理由が不明な今、やはり一度水換えをしてみるべきなのかもしれない。


2002.10.26(Sat)

オイカワの目が…
 やはり水面の餌にしか興味を示さないオイカワの、異変の原因が、もしかしたら視力を失いつつあるのではないかということに思い至る。なんとなく無表情っぽい気がしたので、手をかざしてみたりしても、まったく反応しないだけでなく、普通に泳いでいても、よく石に体をぶつけているような気がする。前方に障害物があっても、かまわずそのまま直進してしまっている具合なのだ。そのせいか、泳ぐスピードはとても遅い。ゆったりと周遊している感じだが、たいていは一カ所に留まっていることが多いので、ますます心配になってしまう。

 オイカワの寿命は約2年という。このオイカワは、推定1歳半。もしやそろそろなのか…

 ところで川魚のWebサイトをいろいろ巡っていて、なかなか楽しそうなところに巡り会ったのでご紹介する。

 『
キャッチ&イート研究所

 “お魚日記”という同名の日記があるというあたりにも親近感を抱いてしまうが、それよりもすごかったのが“魚種別料理:日淡魚”とか“魚種別料理:外来魚”である。じつに潔し。

フレームエンゼル様
 ブラックホールを買うべくAPNへと出撃。レジ横に常備されていたものを1箱ゲット。これでしばらくはもつだろう。ついでに海水用の上部濾過用モーターも購入した。さすがに海水魚屋さんだけあって、ストックに抜かりはない。
 ところでここで興味深いものを発見した。レジのところに“お薦め”と書かれた商品があったのだ。クリル缶のように見えたが、通常のオキアミで作られたものではなく、川エビで作られたものだった。ふむふむ、淡水魚に食べさせるにはこっちのほうが都合よさそう。川のモノ同士だし。値段も1100円とオキアミのクリルと大差なく、次回からはこっちにしようと思う。

 展示水槽の方では、久方ぶりに見るウルトラフレームの艶やかさに、しばし目を奪われた。うぅ、欲しい…。海水2m水槽の水換えが終わったら速攻ゲットだ。と思ったものの、水換え用の水中モーターを先に買っておかねばならず、寒い懐事情ではなかなか厳しいかもしれない。む、無念。


2002.10.28(Mon)

稚魚達
 いっとき、ものすごい成長を見せていた川魚の稚魚達だったが、近頃はめっきりとその巨大化率が落ちている。だいたい約1cm〜1.5cmといったあたりで、ぴたっと大きくなるのを止めたような具合だ。

 餌の食べ具合が目立って悪いわけではない。でも、お腹の出具合がさほどでもなくなってきたような気がする。満腹にはなっていないのだろうか。…と、思っていたのだが、ふいに理由がわかったような気がした。
 寒さだ。朝晩の冷え込みはまるで冬。晩秋をいきなり通り過ぎて初冬といった雰囲気に、当然水槽の中も冷えて冷えて冷えまくっていることだろう。なにしろこの川魚90cm水槽にはヒーターを入れていないのだから。

 もしやオイカワの変調も、水温の急変に関係があるのかも。
 今朝のオイカワは、変わらず水面の餌だけに食いついていたのだった。餌に狙いをつけられるところを見ると、視力が落ちてきているわけでもなさそうに思える。不可思議。


2002.10.30(Wed)

1匹のカニ
 靴箱の上に乗った海水R360には、毎朝クリルを1匹砕いてやっている。破片が水中を舞い始めると、せかせかと慌てたように駆け出すヤドカリ、そしてカニたち。だが、今朝はそこに微動だにせず裏返った甲羅が1つ。

 体表の色と模様は、なんとなく
オレンジ色した例のカニを思わせた。この水槽はじつに小さいが、棲んでいるカニの数は割と多い。もしかすると別の個体の可能性もあるが、このちょっと派手なヤツが1匹いなくなってしまったことに代わりはなく、残念に思う。

 みこりんは「まだいっぱいいるからだいじょうぶ」と言っているが、いつかみこりんも数の大小ではなく、替えられないものもあるのだと理解してもらえることだろう。


2002.10.31(Thr)

闇に紛れて…
 夜明けが遅くなったせいか、廊下の水槽もなんだか薄暗く見える。特に朝の餌やり時には、玄関が太陽と反対方向にあるため、その傾向が顕著だ。これまで川魚90cm水槽はライトを点けてこなかったけれど、そろそろ明るくしてやったほうがいいのかも。まるで洞窟の中を覗き込んでいるようだ。こんな具合では餌も見えにくいに違いあるまい。
 そんなことを思いつつ、餌やり前に、長らく使っていなかった蛍光灯のスイッチを入れてやった。

 かっ、と輝く水槽に、思わず目を細める。ま、眩しい。これには中の魚達も驚いたようで、ひとしきり大騒ぎになってしまった。水面から跳ねて怪我でもしないかと、不安がよぎる。

 やがて静まりかえる水槽の中。幸い、たいした怪我もなく、魚達はパニックを乗り切ったようだ。しかし困った。これから餌をやろうかというのに、魚達がみんな岩陰に隠れてしまったのだ。
 もっとも居心地のよさそうな岩陰には、ウグイ達が詰まっていた。まさに“おしくらまんじゅう”状態。オイカワ達は、それほど光を嫌ってはいないようだが、でも皆どこかよそよそしい雰囲気。とても餌をやれる状態ではなかった。

 約20分後。そろそろ落ち着いたかなと様子を見る。ウグイ達は相変わらず穴蔵にいた。オイカワはそろっと泳ぎ出てくるのもちらほら。試しにちょびっとだけチャーミー川魚をやってみたが、思うようには食らいついてはくれなかった。仕方ない。今朝はやめておくとしよう。

 *

 そして夜、魚達は、朝とあまり変わったようには見えなかった。そろそろ消灯時間ということで、水槽の灯りを消してやる。真っ暗になる水槽の中、まるでこの時を待っていたかのように、岩陰から出てくる魚達。なんだか夜行性の魚を彷彿とさせる。
 とりあえず、明日は灯りをつけるのは止めておこうと思う。


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