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〜水のある生活〜
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月 2003 お魚日記
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ひみつ日記読む!

2003.6.1(Sun)

拒食のその後
 拒食に陥っているオイカワの若いオスには、いまだ復調の兆しはない。いや、むしろ悪化しているように思える。昨年、別のオスが拒食に陥った時には、目に見える変化というものはなかったのに対して(こちらは無事復活を果たした)、今回のオスには明らかな変化があるのだ。

 尾ビレの上半分が徐々に溶け始めていて、いまでは1/3ほどになってしまっているのだった。まずい兆候だ。
 ヒレが溶けたから拒食になったというより、何か別の要因で拒食になり、結果としてそうなったように思える。その肝心の“何か”が何なのか、不明なまま刻々と日々は過ぎて行く。


2003.6.4(Wed)

陸ヤドカリの死
 朝、リビングに入ると自然に視界の中に入ってくるのが、海水2m水槽と、陸ヤドカリのケージである。いつもは陸ヤドカリのケージに大きな変化は見られないのだが、今朝は違った。何か白いモノが砂の上にあったのだ。

 まず、イヤな予感があった。そんな場所に何かがあるということは、想像できることはただ1つ…
 そっと近づいてみると、やはり、そこにあったのは陸ヤドカリの死体であった。

 このケージで生き残っていた2匹のうち、大きな方が、貝殻からその身を半ば抜け出すようにして果てていた。残った1匹は、いつものように植木鉢の中でじっとしていたが、とりあえず元気そうに見えた。しかし、死因が何なのかわかりにくいため、不安は残る。連鎖しなければよいのだが。


2003.6.7(Sat)

曲がる背骨
 拒食に陥ったままのオイカワの若いオスが、頭を斜め下にしたままじっとしている。事態はかなり深刻である。そして、その不調の原因が徐々に明らかになってきた。オイカワの背骨が、巨大な外力で上下に捻じ曲げられたかのように段差が生じているのだった。

 よく奇形の魚として、こんな感じに背骨の曲がった例が本などに載っていることはあるが、今回の場合は最初からこうだったわけではない。徐々に曲がってきたのである。調べてみると、オイカワにはこのような症状が出ることがあるらしい。光が不足するとこうなってしまうこともあるとのことだが、はっきりとした因果関係があるわけでもないようだ。

 遅ればせながら、水槽の明かりをつけてみた。暴れる魚達。でも、以前ほどには激しくジャンプしないようだ。水槽の環境になじんできたのだろうか。とりあえず、今日から水槽の照明は毎朝、点灯することにしようと思う。


2003.6.9(Mon)

クリル粉、口にする
 背骨の曲がってしまったオイカワは、相変わらず岩の前で斜め泳ぎのまま、ほとんど動きがない。餌も、もちろん食べに来ることはできず、どう見ても状況は悪化していた。

 この水槽では“ランチュウの餌”以外に、食の太いウグイのためにクリルも与えている。その細かな粉が、水中を少々舞い、たまたまそのオイカワの口元まで流れてくることがある。すると、弱々しいながらも、口を開けてクリルの粉を食べていることが確認できた。食欲は残っているようだ。体の自由が効かなくなっているだけで、内臓に障害はないのかもしれない。
 しかし、背骨の湾曲は深刻だ。今はただ、見守る事しか出来ない。


2003.6.14(Sat)

結末
 オイカワ、死す。
 とうとう力尽きてしまったのだろう。背骨を不自然に湾曲させた姿のまま、水面をゆるやかに流されてゆく。
 そっと網ですくい取り、庭に埋めた。


2003.6.15(Sun)

久しぶりの水換え
 ずいぶん久しぶりに、海水R360水槽の水換えを実施した。水槽は茶苔で中もよく見えず、水面にはなにやら白い膜のようなものが浮いているという状況だった。
 まず、水面のあやしげな膜をプラケですくってみた。匂いは、いわゆる海水の匂いで、腐臭などはなかった。ますますあやしい。
 海水をバケツに1杯作り、あとは流れ作業的に水換えは進む。ただ、比重調整の段階で、少々手こずってしまった。ブランクが空きすぎていて、感覚を忘れてしまっていたようだ。

 やがて水槽は、見違えるような輝きに戻る。あぁ、久しくこの姿を見てなかったなと、しみじみ見入ってしまった。水槽の中では、白い巻き貝がゆっくりと動いていた。この貝もずいぶんと長いこと生きている。無事な姿を確認できて、ほっとした。

 水換え道具を出したついでに、川魚水槽と熱帯魚水槽の方も水換えを行った。川魚水槽の方も、これまたずいぶんと久しぶりの水換えだ。たぶん昨年以来のような。
 玄関付近の水槽3つは、これできれいな姿のまま夏を迎えることが出来る。あとは、リビングの海水2m水槽ただ1つ。なんとかせねば。


2003.6.17(Tue)

水槽に潜む影
 何か小さい影がタナゴ水槽の中を横切っていったような気がしたので、ぐぐっと目を近づけてみる。影が消えたあたりを重点的に探してみると…、いた。石の上に、ちょこんとすまし顔で乗っかっていたのは、ハゼ子だった。

 普段その姿を滅多に見かけないものだから、あやうく存在を忘れてしまうところだった。
川から連れてきて約一ヶ月半、無事に生きていることが確認できて一安心だ。
 何を食べているのか気になるところではあるが(餌を食べている姿を見たことがないので)、こうして元気そうな姿を見せてくれているということは、この水槽でそれなりに空腹を満たす術を心得ているということだろう。まだまだ小さなハゼ子だが、今回はうまく飼えそうな予感。


2003.6.19(Thr)

ライブロックから出現したもの
 苔掃除&水換えしたあとの海水R360水槽は、くっきりと中も観察できるようになった。ヤドカリの触覚がぴくぴく小刻みに動いているところとか、ヨコエビがかさこそと横泳ぎしている姿とか、にょーんと伸びてくる正体不明な触手とかも、よく見える。さらに今夜は、新たな生物が発生しているのを発見した。

 左手側のライブロックの小さな穴の中に、筒状の乳白色をした物体が入っているのだった。なんとなく貝類の管のようにも思えるが、直径にして約5ミリとちょっと大きいのが気になるところだ。
 この岩の中に、いったい何が発生したのだろう。というか、ライブロックを入れて数年が経過しているにも関わらず、いまだに新しい生命が出現することに、正直驚いている。畏るべき命の宝庫だ。


2003.6.25(Wed)

存在
 暗がりの廊下の奥から、何かに激しくぶつかる音が聞こえてくる。

 コンッ ガツッ

 やがて、何度も水面を叩く音が響いてきた。魚が暴れているのだ。おそらくウグイだと思われる。
 体重のあるものがぶつかっているような鈍い音は、その後も断続的に響いてきた。いったい何に怯えているのか。ここで顔を見せると、よけい暴れそうなので、そっと鎮まるのを待った。

 これほど激しく長時間にわたって魚が夜、暴れたことはない。それだけに気になる。魚の目には、いったい何が映っていたのか、と。


2003.6.29(Sun)

陸ヤドカリの死
 陸ヤドカリの水入れに、新しい水を満たし、ケージの中に置いた。それにしても静かすぎる。残る1匹は、元気にしているのだろうか。最近ちっとも姿を見かけないが…
 あんまり気になったので、ついに陸ヤドカリが隠れているであろう植木鉢のカケラを、そっとどかしてみることにした。

 中には、陸ヤドカリがいた。ただし、すでに死体となって。
 脱皮の途中で絶命したらしい。抜け殻が、半分ほど体に付着した状態で静止している。本来、硬い殻であるはずの大きなハサミの部分等が、へなっとした感じにしぼんでいるのが特徴的だ。脱皮に失敗してしまったのか、あるいは脱皮せざるをえない状況になってしまってエネルギーを使い果たしたのか、それはわからない。が、これで我が家の陸ヤドカリは全滅となってしまった。3回目の夏を、越させてやることが出来なかったことを残念に思う。


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