U's aquarium.
〜水のある生活〜
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月 2000 お魚日記
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ひみつ日記読む!

2000.4.1(Sat)

竜之介7日目
 竜之介が我が家に来てからはや1週間が過ぎた。R360を元気に泳ぎ回っている姿は、じつに愛らしい。くりくり動く目玉と、つい視線があったりすると、妙にうれしかったり、すっかり竜之介がいる暮らしが当たり前となった。
 今夜は餌のイサザアミが尽きる。最後の5匹をプラケに移し、慎重にリリース。あっというまに食い尽くす竜之介。明日はAPNでイサザアミを買ってこなくては。


2000.4.2(Sun)

竜之介8日目
 夜、APNでイサザアミ60匹調達。店の兄ちゃんに、売り物のタツにどのくらい餌をやってるか聞いてみたところ、最初にたっぷりやって太らせたら、あとは1〜2匹/日(たまに忘れることもあり)とのことだった。そういやここのベルリン水槽に入ってるタツは、どれもこれも優雅に尾を巻き付けたまま動いてないな。うちの竜之介は、泳いでる時間の方が多い・・・。タツ的には、どっちが好ましい状態なのだろう。デバ3匹と同居してるのが、影響してるのかな。それともまだ飢えているだけだったり。

 夕食後、今日はLicがイサザアミ10匹をやってくれた。スポイトに吸い込むのが、私よりも上手い。8匹目あたりから、竜之介の獲物への執着心が薄れた感じだ。10匹というのは、適量オーバーなのか。飽食させるよりも、適度に空腹状態のほうが、魚のコンディションは良くなるとか聞いたような気もするが。明日は少し減らしてみよう。

苔掃除&水換え
 苔掃除をした。
・海水60
シッタカ貝がせっせと前面ガラスの苔を食べてくれていたが、苔の増殖スピードが上回っている感じ。そろそろ水換えしなければ。
・淡水60
緑色の糸状藻が水草ではなく、ガラス面に付着していた。ティッシュでキレイにぬぐったあと、水換え30リットル実施。水草への苔は一段落したようである。
・淡水90
わずかに茶苔が出ている部分があったので、拭いておく。カイヤンが食べなかったプレコタブレットの残骸を吸い出すついでに、水換え45リットル実施。カイヤンの拒食は、まだ続いている。
・ざり水槽
びっしりガラス面を茶苔が覆っていたので、ブラシで擦ってきれいにした。その後、底面濾過の毒抜きをかねて、約80%の水換え実施。透明な水槽だと、ざりの白さが際立って見える。脱皮したばかりの2号はともかく、1号まで去年よりも白くなっていた。冬中、ライトを消していたからだろうか。水は、真冬ほどではないが、まだ手がしびれるほど冷たさを残していた。
・海水2m
水底に、若干堆積物が目立つようになった。敷き砂なしでこのままいくか、生物相を多様に維持した砂を敷くか、そろそろ決断せねば。魚達の体調はどれも素晴らしく見える。餌の量も、特に変化なし(プテラポゴン・カウデルニィのメスが、やや食事量が減ったくらい)。
・R360“竜之介&デバ”水槽
シャワーパイプも洗っておく。敷き砂表面にうっすらと茶苔発生。これも表層だけ網ですくって、軽く洗った。やりやり君が、ライブロックの岩組の中へと住居を移しているのを確認(これまで、パワーヘッドの付近にいた)。


2000.4.3(Mon)

ちょこっと白点
 朝の餌やりで、カスミチョウのヒレにうっすら白点の兆しが確認できた。昨日の苔掃除のとき、水底の汚泥を少し巻き上げすぎたかもしれない。昨日も、掃除しながら、これはちょっとまずったかも、と思っていたのだ。
 餌はがんがん食べてくれた。夜には治っているだろうが、カスミチョウだからこれで済んでいるとも言える。もっとデリケートな魚種を入れるためには、やはり水底の堆積物問題は深刻だ。

竜之介9日目
 今夜の食事は、イサザアミを6匹。だが、しょっぱなから竜之介は狩りに失敗してしまう。逃れたイサザアミは、ライブロックの奥にはまりこんで、出てこない。何度かスポイトで吸い込もうとしたが、無理そうなので断念した。海水濃度ではそれほど生きられないらしいが、事切れる前に、竜之介が無事食べてくれるのを期待する。
 スポイトを、水面に近づけただけで、竜之介がすすっと寄ってくる。スポイトを目で捉えているようだ。はやくも、このスポイトが餌と関連していることを学習したらしい。スポイトの先からイサザアミが出てくるのを待っている姿は、ハンターというイメージからは少し離れてしまった。

 今夜は、狩りに失敗することが多かった。6匹中、3匹を一撃でしとめられず、2度目でようやく2匹をリカバーしたが、結局1匹はまだライブロックにとりついたままだ。一生懸命、餌を採らなくても大丈夫という、余裕が感じられた。一日、絶食の日を設けてみようかと思う。


2000.4.4(Tue)

うっすら白点
 どうやらこれは、昨年末あたりにみられた温度変化によるものと思われる。今朝も、すこーしだけ白点が確認できた。春めいてきたとはいえ、朝晩は冷え込む。昼間はクーラーがフル稼働しているという環境が、さらに温度変化を大きくしているのだろう。
 ヒーターと、温度センサの位置を、もっと効果的に配置すべきなのだ。今は同じ濾過槽に放り込んであるが、水量にして700リットル近いこの水槽では、適切な温度制御ができていないのではなかろうか。
 昔のお魚日記でも、こんなことを書いたような気もするが、やはり一度24時間の温度変化を記録せねばならないらしい。押入のPC墓場で永き眠りについている98君を、再び起こしてやらねばなるまい。

竜之介10日目
 今夜は食事抜きの日である。竜之介は、あいかわらず水槽を上に下に、右に左に、せわしなく泳ぎ回っている。いたって元気そう。
 イサザアミのほうには、フレークをやっておこう。水作君の濾材が、少々茶化ってきた気配。


2000.4.5(Wed)

竜之介11日目
 朝、デバ達に餌をやってなかったので、夜になってフレークをひとつまみ散らす。隅で隠れるように固まっていたデバ達は(何かに怯えていたらしい)、餌に気づいたとたん、ものすごい勢いで食い尽くしにかかるのだった。
 それを見ていた竜之介、しきりと水面に浮かんだフレークが気になる様子。デバがあんなにおいしそうに食べていれば、自分も欲しくなっても仕方あるまい。じっと目で追っている。だが、デバは容赦なく竜之介が目をつけていた餌をさらっていってしまった。きょろきょろと、次なるフレークを探す竜之介。いまにもフレークを食べてしまいそうなほど、接近している。このままフレークに餌付いてくれたらいいんだけど・・・。
 デバの空腹はすさまじかったようで、竜之介に決心させる十分な時間を与えなかった。やはり今夜もイサザアミをやらねば。4匹すくってきた。イサザアミの水槽では、側面にぺたっと5匹ほどの乾燥イサザアミが貼り付いていて、少しショック。
 さて、竜之介は今夜再び、“ちゅぽん!”の響きを華麗に聞かせてくれた。やはり一日餌を抜いたからか。今日くらいの量がちょうどいいのかもしれない。


2000.4.6(Thr)

竜之介12日目
 餌やり用のスポイトを覚えてしまった竜之介だが、今夜はいつになくスポイトが気になる様子。イサザアミを投入してもなお、スポイトの方ばかりを見つめて寄ってくる。イサザアミは、そのすきに遠くへ遠くへ。
 水槽の外から、「あっち行ったぞ、ほら、はやく」などと指差したりしてみたが、やっぱり竜之介はスポイトがいいらしい。どんどん近づいてきて、とうとうその先端にむかって「ちゅっぽん!」。スポイトを食べようとしてしまったのだった。
 明らかに餌の形態をしていないのに、どうしてスポイトを食べようという気になったのか。いつもここからイサザアミが出てくるから、こいつも美味いのではないかと錯覚したのだろうか。タツは、人工飼料に慣らすことは可能とはいうが、こうやってやればいいらしい。もし、スポイトの先に人工餌でもつけておけば、今ので間違いなく竜之介は人工餌を“ついでに”食べてしまったはずだ。
 こうした餌付けは、以前、イエローヘッドジョーフィッシュを飼ってたときに、やったことがある。この魚は砂に器用に巣を作ってしまうので、餌はちょうどいい具合に巣の真上あたりからやらないといけないのだが、なかなか口にしてくれなかった。そこで、甘エビの切り身をスポイト先端に突き刺して、ゆーらゆら。数日後には、彼はすっかりスポイトを餌と認識して、かぶりついてくるようになったものである。
 竜之介も、いずれシュアーなどを食べてくれるようになるのかな。今夜はイサザアミを5匹食べてくれた。

温度制御
 たしかどこかでPCによる水の温度制御をやってた記事があったなと、会社にストックしている技術雑誌を調べてみた。だいぶ昔の号だったが、トラ技スペシャルに、該当記事を発見。読んでみた。
 申し分ない。昔のことだから、PC98用にボードを設計してあったが、我が家にはPC98がまだ残っているので問題はない。しかもPID制御なので、現在のON/OFF制御よりは、かなりよい結果が期待できそうである。
 だがそのまえに、やはり現状の水温変動のデータを知っておくべきだと思ったので、簡単な温度センサと、それをPCに取り込むためのADボードを探すことにした。すると、なにやら素晴らしいものがあるではないか。ワンチップマイコンPICシリーズである。通常のロジックICほどのサイズで、ADまで内蔵したやつがあった。しかもシリアルポート付き。で、値段は2300円。もはや勝ったも同然なブツである。これをPCに接続して、あとは電力制御部を作ればPID制御でもファジー制御(死語)でも、なんでもできる。98を蘇らせるまでもない。
 それにしてもクロスコンパイラから含めて開発環境一式揃えて、数千円ってのもすごい。民生用の組み込みシステム関連は、さすが競争が激しいということだろう。


2000.4.7(Fri)

竜之介13日目
 今日も元気な竜之介。イサザアミ5匹完食である。
 でもやっぱりスポイトが気になるらしいので、今夜はイサザアミをリリースしたあと、早めに水面から出すようにした。そうしないと、イサザアミが逃げていってしまうから。
 「ちゅっぽん!」が聞こえなかったので、明日は少し餌の量を減らしてみようと思う。
 この水槽も、そろそろ水換えしなければ。


2000.4.8(Sat)

竜之介14日目
 お腹もそれほどへっこんでいないようだったので、今日は餌なしの日とした。
 Licも、竜之介は人影を見ると寄ってくると証言している。やはり、竜之介は我々を“食事係”と認識しているらしい。水槽に顔を近づけて、竜之介の瞳を見つめてみると、なんとなく感情が読みとれたような気になってしまうから不思議だ。


2000.4.9(Sun)

水換え
 海水60とR360“竜之介&デバ水槽”の水換えをする。
 130リットルバケツで人工海水を作っていたのだが、途中でみこりんに呼ばれて中断しているうちに、水の量を間違えてしまって、ものすごい海水濃度にびっくりする。どうも最近、記憶力が・・・・・

 海水60は30リットルの交換、R360も30リットル(これは全換えに相当)。30分ほどで済ますつもりが、なぜか2時間もかかってしまった。おかしい、時間の流れが部分的に早くなったに違いない(ないない)。

 水換え後の水槽のきらめきに、しばし見入ってしまうのだった。

竜之介15日目
 今夜はイサザアミ5匹をやってみた。なかなか食いつきが良い。でも、やっぱりスポイトに突進してくるので、イサザアミを何度も吸い込み直さねばならなかった。どうやら、目の前を高速で横切る物体には、竜之介は反応しないようである。イサザアミをリリースするときには、そろぉっと吐き出さねばならない。


2000.4.10(Mon)

竜之介16日目
 最初、イサザアミを3匹やってみたのだが、竜之介はまだまだお腹が空いているようで、しきりに水面近くまでやってくる。そして、ちらちらとこちらを見つめ、口をもぐもぐさせるのだ。そういえば、お腹も少々ひっこんでいるような。追加決定。イサザアミ水槽から、さらに5匹をすくってもってきた。
 スポイトに食いついてこないよう、水面ぎりぎりでイサザアミをリリース。でも、竜之介には水上の光景も普通に見えているらしい。水面より上にあるスポイトを、見つめていた。しょうがないので、スポイトを逃げるイサザアミに寄り添わせて、食べるように仕向けねばならなかった。
 やはりタツの餌やりは、ガラスコップなどに隔離してから行うという水族館方式が効率良さそうである。いちいち水中に手をつっこまねばならないのが、難点だけれど。どうしようかな、もう少しこのままのスタイルでがんばってみようか。


2000.4.11(Tue)

ざりの食事
 すっかり冬眠から目覚めたらしいざり達は、帰宅するといつも岩の外に出てきている。なんとなく空腹を訴えているような気がしたので、久しぶりにクリルをやってみることにした。手をつっこんでいはいけないような気がしたので、今日は水面ぎりぎりからクリルを水にふやかしての投入とした。
 ゆらゆらと舞い降りるクリル片。ぴくっとざり2号の触角が反応を示す。だんだん自分のほうに降りてくるクリル片に、ざり2号の脚という脚は、せわしなく水をかきはじめた。やがて、ハサミにクリル片が接触。手先に味覚でもあるかのように、ざり2号はそれをつまみあげ、穴蔵へと引っ込んでいった。猛烈な勢いで食っているようす。
 離れた位置にいた1号のほうも、なにやら餌の気配を察知したようである。そそそそっと水槽前面に出てきてくれた。真上から、クリル片を投入する。じっと見上げているような1号。ゆらゆらゆら〜。水流に流されて、クリル片は2号の縄張りの方向へと進んでゆく。このままでは1号の餌が2号に奪われてしまう。やきもきしながら見守る私。
 クリル片は、なんとか双方の境界線付近に着地してくれた。1号は、そろりと歩みを開始する。触角を前方展開、ハサミも大きく広げて、食う気満々のようす。と、その時!2号が動いた。餌の匂いに気が付いたのだろう。かさかさかさっと、かなり早い動きで接近する。移動速度からいっても、両者が餌に到達するのはほぼ同時と思われた。緊張の一瞬である。
 まさに一触即発。数センチを開けて、1号と2号は対峙していた。だが、明らかに体格では2号が有利。無用な戦闘をさけたか、1号は餌を譲ったのだった。ゆったりとクリル片に近づく2号。余裕で奪い取ると、再び自分の穴蔵へと戻ってゆく。1号、なんだかわびしげである。

 1号のために、クリル片を今度は慎重に落としてやった。なんとか1号領土に着地完了。1号も、クリルにありつけたのである。
 1号2号ともに、いい感じの食欲を示しているようで、一安心。

竜之介17日目
 気が付けば、イサザアミが4匹になっていた。明日はAPNがお休みだ。というわけで、今夜は餌なしの日となった。今日明日それぞれ2匹ずつという手もあったが、今回は明日に全部まわすことにする(特に理由はない)。
 稚イサザアミは、距離30cmでも肉眼で確認できるほどのサイズになっていた。体長にして1mm〜1.5mmというところ(ちなみに私の視力は2.0)。まだまだ餌にするには足りない。

 竜之介は、やっぱり私の姿を見ると寄ってくる。巻いてる尻尾とか、魚というより、やっぱり爬虫類のイメージだなぁ。


2000.4.12(Wed)

竜之介18日目
 イサザアミ水槽から、最後の4匹をすくってきた。スポイトをできるだけ目立たせないように気をつけながら竜之介にやってみたが、どうもうまくいかない。絶好のタイミングでリリースできた!と思ったにもかかわらず、竜之介はイサザアミをまったく無視してスポイトに突進してくるのだった。な、なぜだ、イサザアミはあんなにゆっくり竜之介の目の前を泳いでるのに・・・。どうして食べないんだりゅうのすけぇぇぇぇぇ。
 何度もスポイトの先でイサザアミをツンツンして、竜之介の気を引いてみたが、やっぱりだめだった。それでも、どうにかこうにかイサザアミを食べさせることに成功したが、毎回これでは時間がかかりすぎる。決めた、次回からは水族館方式にしよう。

 ところで今夜は、不思議な現象に遭遇した。まさに奇怪としかいいようのない出来事である。なんと、スポイトに吸い込んだはずのイサザアミが、次元の狭間に落ちてしまったかのように消滅したのだ。何度も何度もスポイト内部を調査したが、もぬけの殻。いくら数を勘定しても、わずか4匹では間違えようはずもなく、スポイト内部でイサザアミが失踪したとしか考えられない・・・・。まさか・・・。まさか、夜な夜な生き餌として与えられているイサザアミの、怨念が引き起こした超常現象なのではあるまいか。きっと真夜中になると、スポイトからこんな声が聞こえているに違いない。

 「だして・・・・たすけて、くるしぃぃ、食べられたくないぃぃぃぃぃ だしてぇぇ」

 おぉぉぉ、イサザアミの祟りぢゃ。
 などと、夏でもないのに怪談話を思いついてみたりして。


2000.4.13(Thr)

竜之介19日目
 なんとAPNのイサザアミが在庫切れになっていた。っていっても、今夜はAPNに寄ってこなかったので、お店からのメールで知ったんだけど(今夜は餌なしの日にしたから)。
 次回からは100匹単位の予約制での販売になるという。たしかに飛び込みの客がイサザアミを買っていく確率は、そうとうに低いことが予想されるので、単価の安いイサザアミを常にストックしておくのはリスクが高いのだろう。イサザアミの値段は、生体よりも、大部分が輸送費のような気もするし。
 それでもAPNのイサザアミは、かなり安い値段設定なので、今後とも利用させてもらおうと思う。さっそく予約のメールを入れておいた。入荷は土曜日予定。

 竜之介は、私がこうして日記を書いている間中、そばに寄ってきてじぃぃぃっと見つめていた。か、かわいいやつめ。
 (R360“竜之介&デバ”水槽は、PCデスクの上に乗っかっているのだ)


2000.4.14(Fri)

かくれんぼ
 海水60のハタタテハゼが、ここ最近ずっとライブロックの穴に隠れたまま姿を見せない。隠れた場所はわかってるので、時々覗いてみるのだが、まるで寝ているような体勢のまま、目玉だけをきょろきょろさせて起きていた。昼間でも隠れたままっていうのが、どうも気になる。3月くらいまではこんな状態ではなかったのだ。
 何か危険が迫っているのか?いったい何を恐れている・・・。お気に入りの魚だけに、普段その姿を拝めないのは、とても悲しい。餌やりの時に、唯一ちょろっと出てきてくれるだけ。うーーーむ、いっそR360“竜之介&デバ水槽”に移してしまおうかな(濾過がもうちょっと落ち着いてきたら)。

竜之介20日目
 イサザアミの入荷が明日なので、今夜も餌なしの日となってしまった竜之介。ちょっとひもじそうに、ゆーらゆら泳いでる。
 イサザアミ水槽では、数日前にやったフレークの残り餌が、いつまでも腐らずに水底に散らばっている。水温が低いせいだろうか。稚イサザアミは、まだ数匹が健在のようす。成体にまで育ってくれることを祈りつつ。


2000.4.15(Sat)

水換え&苔掃除
 淡水60のガラス面に、緑苔が増えてきたので掃除を兼ねて水換えを実施。ついでに淡水90のほうもやっておいた。それぞれ30リットルずつ。カイヤン君にクリルを砕いてやってみたが、目の前にクリルが流れ着いても特に興味を示してくれなかった。拒食の原因は、いまだ不明。
 脚立を出したついでに、2m水槽のほうも苔掃除することにした。セイタカイソギンチャクの数が、心なしか減ってきているような?気のせいかもしれないが。

APNへ
 竜之介用のイサザアミを取りに、APNへ出撃。
 イサザアミは酸素パックされた状態でキープされていた。今日届いたばかりなので、特に問題はない。100匹より、少し多めに入っているとのこと。多少、死んだやつも混じっていたが、このくらいはしょうがあるまい。予約分なので、100匹550円のところ、40円引きの510円(消費税別)になる。
 さて、カスミチョウはと見れば、まだ頭の付近に白いぶつぶつが見える。白点病ではない。もっと飛び出したような、虫の卵がついてる感じだ。いずれにしても微少なもので、正体はわからない。店長は、チョウチョウにはたまにこういうのがついてる場合があるという。しかも、こいつは手で容易にとれるらしい。私がカスミのそれを気にしているので、試しに取ってみてくれた。なるほど、たしかにあっさりとれてしまったようである。あとはこの状態が1週間続けば買いだ。

 ところで今日はみこりん、展示水槽に貼りついているヒトデに興味津々だった。みこりんの手のひらよりもはるかに大きく、下手すると顔より大きいかもしれないそいつは、青いのと、灰色のと、2種類いた。足がわらわら蠢いているのを見て、みこりんは何か思うところがあるのだろう。何度も指差しては、私にヒトデを見るように言う。試しに「飼ってみる?」と聞いてみたが、それは怖いのでだめらしい。でも、意外に可愛がってくれたりして。

竜之介21日目
 100匹買ってきたので、今夜はイサザアミを7匹やってみる。適当な入れ物がなかったので、水族館方式は明日に延期。
 ところが7匹中、2匹をデバに食われてしまった。結局、竜之介の腹におさまったのは5匹だけ。うーん、これまでデバがちょっかいかけてくることはあっても、食べてしまうことはなかったのに。イサザアミの味を、覚えてしまった感じである。まさか・・・水曜に消えたと思った1匹が、じつは水槽の中に隠れてて、それを見つけたデバが食べてしまったのかも。イサザアミを食べた固体は、(たぶん)同一のやつだ。他の2匹はいつもと変わりなかった。可能性としては、かなり有り得る状況だ。
 明日こそ、水族館方式に切換えよう。


2000.4.16(Sun)

カイヤン君
 昨日水換えした淡水90では、カイヤン君がやたらと活発に泳いでいる。普段はじっとたたずんでいることが多いのに、どうしたことだ。何度も何度も水槽を行ったり来たり。狭そうである。
 断末魔の“から元気”でなければいいのだが。頭の古傷を、またどこかでぶつけたらしく、傷口ができていた。生簀計画は、まだ具体的に何も進んでいない。カイヤン君の拒食は、今日も治らず。

いつもと違う
 2m水槽のガラス蓋は、餌やりのことも考えて半分しか使っていない。これまで右半分に乗せていたが、最近モーター音や水音がうるさく感じるようになったので、水の吹き出し口のある左半分を覆うように移動させた。あまり水音が変わった気はしないが、まぁ気分の問題だ。あとは壁の配管を調整すれば、少しはマシになるだろう。
 ところが餌やりのとき、異変に気がついた。シュアーをやってるときはいつもと変わりなかったのに、クリルを投入しだすと、ロングフィンスナッパーとカスミチョウが、ささっと隠れてしまったのだ。そのままじっと様子を伺っているらしい。クリルを投入し終えて、水槽から離れてようやく出てきてくれた。
 いつもと勝手が違ったので、おびえてしまったんだろうか。クリルはいつも左側でやってたからなぁ。

餌をめぐる攻防戦
 ざり1号が、まずクリルを抱えて食べていた。2号のほうにもクリルを落としてやっていたが、あいにく少し離れた位置に流されてしまって、気が付いていないらしい。2号は、1号が食べるおいしそうな匂いに気が付き、そそそそっと接近していった。
 大胆に1号の巣穴にまで入ろうとする。体格的に劣るとはいっても、これにはさすがに1号も果敢に抵抗しているようす。そりゃそうだ、ここでひいては今後の水槽生活、支障ありまくりだろう。1号のハサミは、右側だけが幸いとれることなく今に至っているので、2号よりも立派なモノに育っていた。それを前面に展開して鉄壁の防御・・・・・・のはずだったが、わずかの隙をついて、2号がクリルの半分を奪ってしまった!咥えていたのを奪われた1号としては、かなりショックだったに違いない。2号がさっさと自分の陣地へ戻ったあとも、しばらく茫然自失となっていた。
 その後、2号は自分用に落とされていたクリルも見つけ、お腹一杯たべたのだった。

竜之介22日目
 使い捨てコップが余っていたので、これを水族館方式の容器として使うことにした。350mlは入る、ちょっと大き目サイズのやつだ。それでも、竜之介を入れてみると、かなり狭そう。方向転換するにも苦労している。もっといいのを探すとして、とりあえず今夜はこれでやってみることにする。
 イサザアミを9匹、順次投入。最初こそ、スポイトを気にして水上ばっかり見ていた竜之介だが、これほど狭い容器で餌と一緒にいれば、いやでも目に入る。やがて狙いをつけると、「ちゅっぽん」食べてくれた。頭の突起がカップに当たって、ちょっと食べにくそう。それでもR360のほうでやってたのと比べると、圧倒的に短時間で食べさせることができた。9匹、またたくまに完食である。
 あとは竜之介をR360に戻して、おしまい。イサザアミ水槽に、餌としてフレークを散らしておいた。この方法は、なかなかいいかもしれない。


2000.4.17(Mon)

竜之介23日目
 コップの中の竜之介は、とっても非日常な光景で、ついぼぅっと時間を忘れて見つめてしまう。今夜はイサザアミを5匹やってみよう。じっと見上げている竜之介に、スポイトからちゅるん!
 イサザアミは、一目散にコップの底へと降りていき、じっと狸寝入りを決め込んでしまったので、なかなか気づいてもらえなかった。そこで、コップの外から、指でつっついて竜之介に教えてやる。こんこん。ちらっと竜之介の目玉が動いた。見つけたようだ。ゆらぁっと頭を下に向けて〜、ちゅっぽん!
 よしよし。順調に5匹全部を食べさせたが、なんだか竜之介のお腹がへっこんでいるような気がする。ひもじそうな竜之介のつぶらな目玉を見ていると、さらにイサザアミを5匹持ってきてやろうという気になってしまうのだった。合計10匹のイサザアミならば、お腹も膨れるのでは。
 今度のは、一気に5匹を投入した。この方が、一度にちゅっぽんちゅっぽん食べることができるので、効率が良い。コップの底にイサザアミが行ってしまっても、一度気づかせさえすれば、残りも同時に食べてくれるのだ。明日からは、最初から一気入れにしよう。

 イサザアミ水槽に散らしていたフレークは、今日、はやくもキレイさっぱり食べられていた。さすがに100匹からいると、消費量も多いらしい。今夜もフレークを追加しておく。稚イサザアミの数が、またまた増えたような気がする。


2000.4.18(Tue)

竜之介24日目
 今夜はイサザアミを5匹やった。コップの中に、一気入れ。竜之介も、リズミカルにちゅっぽんちゅっぽん食べてくれた。
 ところで最近、竜之介の体色が、やや黒ずんできた。苔対策で昼間のライトを切っているのが影響しているのだろうか。

二枚貝
 R360“竜之介&デバ”水槽に入れたライブロックには、全長8mmくらいの二枚貝がくっついていた。褐色の、ごふ普通の二枚貝だ。死んでいるのかと思ったが、時折、貝を開いて、中から管が覗いていたりするので、生きているらしい。はたして何を食べているのやら。液体フードでもやってみようか。
 やりやり君は、ライブロックがすっかり気に入ったようで、よじ登って遊んでいることが多い。でも、まだまだちっちゃいままなので、みこりんの寵愛を一身に浴びている。なにしろみこりんは『ちっちゃいもの』が大好きなのだ。「ちっちゃい!ちーっちゃい!」そういうみこりんの口調は、じつに微笑ましい。


2000.4.19(Wed)

竜之介25日目
 イサザアミ水槽から、今夜は6匹を網ですくう。数が多いので、とても捕まえやすい。
 竜之介をコップに移して、6匹を次々にスポイトで投入。だいぶ竜之介も、この新しい餌やり方法に慣れてくれた感じだ。すぐに底のあたりを探し始めてくれた。イバラタツは、けっこう頭がいいのかもしれない。
 コップの狭さには、まだ往生しているようす。頭の突起がぶつかって、餌の捕獲に何度か失敗していた。あと一回り大きなコップならば、もっとラクにいけそうである。500mlタイプのを調達してこなければ。

控え目な彼女
 2m水槽のガラス蓋を左に乗せ替えたため、餌やりはすべて水槽の右側からになった(それまではシュアーだけが右側)。ロングフィン・スナッパーもようやくそのスタイルに慣れてくれたが、困ったことが1つ。プテラポゴン・カウデルニィのことだ。彼女は水槽の左側がお気に入り。日がな一日、ぽぉっとその方面で浮かんでる。好物はクリル。左からやってたときはぜんぜん問題なかったのだが、右からやってみると、水流の関係から左の方まで流れていかないのだ。彼女はロングフィンやカスミを押しのけられるほど気丈ではない。じぃっといつもの場所で、クリルが流れてくるのを、ただ待っているのだった。
 このままでは餓死してしまう。そこで、左からもクリルを砕いてやってみた。待ちかねたように、彼女は塊をひとのみにする。大きな口で、何度も何度も、流れてくるクリル片を腹に収めていった。よほどお腹を空かせていたに違いない。明日からも、忘れないように彼女専用にクリルを左からやるようにせねば。


2000.4.20(Thr)

竜之介26日目
 プラケにすくったイサザアミの中に、1匹だけ死んで間もないようなのが混じっていた。捨てるのももったいないので、試しに竜之介にやってみることに。まずかったら吐き出すだろうし、ものは試しだ。
 生きてるやつ6匹に、新鮮な死体1匹。コップの中で、竜之介は目まぐるしく動きながら、アクロバティックな体位で「ちゅっぽんちゅっぽん」食べている。やがて、死体だけが残った。コップの底に沈んでぴくりとも動かない。やはり死んだやつは食べないのだろうか?ちょっと指でコップの外からつついてみた。こんこん。
 “ぎろっ”と竜之介の目玉が動いた。どうやら死体に気づいたようである。ゆらぁっと降りてくる降りてくる。お、どうやら食べるつもりらしい。口先が伸ばされて・・・「ちゅっぽん」
 食べた。食べてくれた。死んだイサザアミでも、ちゃんと食べてくれるらしい。なるほど、これなら人工飼料も食べるようになるだろう。スポイトに食いついてくるくらいだから、餌の形態はなんでもよさそうだし、死んで動かないのでも食べるということは、動きもさほど重要ではなさそうだ。一度、クリルを裂いたやつで試してみなくては。

プテラポゴンのヒレが
 ささくれ立っているような?ばさばさになりつつある。でも、餌はよく食べてくれた。病気の魚がこんな感じのヒレになることは多いが、はたしてこれは病気の兆候だろうか。この個体は、もともと腹鰭の一部が欠損していた。今日のは、それが少し強調されて見えるだけなのかもしれない(多少、他の魚につっつかれた傷はあるのだろうが)。
 とりあえず、様子見だ。


2000.4.21(Fri)

竜之介27日目
 竜之介を食事のためにコップに入れる。最初のうちは、竜之介も何がなんだかわかってないうちにコップに入れられていたのだが、最近はちょっとした抵抗を見せるようになった。下からすくおうとすれば、尻尾をまきつけて入ろうとしないし、横からいけば、さささっと泳いでいってしまう。仕方がないので、手でつかまえてそろっと入れなければならなくなった。
 イバラタツは泳ぎがことのほか鈍いので、手でつかむのは造作もないことだが、乱暴に扱っては繊細な心を傷つけてしまうかもしれない。あくまでソフトに、しなやかな女体を扱うがごとく丁重にやらねばならない。ちょっと力を入れたら、たちどころに『ぷちっ』といってしまいそうな怖さが、常にある。
 でも、コップに入ってしまうと、竜之介は餌をよこせと催促するのだ。だったら自分から進んで、コップの中に入ってくれると助かるんだけどなぁ・・・。なかなか魚の気持ちはわからない。

 今夜、竜之介が食べたイサザアミは6匹である。

APNへ
 クリルを買いに、会社帰りにAPNへ寄る。
 展示水槽を見ていると、Licが「なにこれ?」と指さしている。そこには、鈍い金色のでっかいスズメダイが1匹、単独で入っていた。私はその魚を飼ったことがあった。その魚の名前は“ゴールデン・ドミノ”と言う。スリースポットの体色を、黄金色にしたような魚だ。
 私は以前、スズメダイばかり90cmで飼ってた時期がある。そこにゴールデン・ドミノもいたのだ。体長2cmくらいの可愛いサイズだった。たしか値段は4500円くらいしたと思う。サルファ・ダムセルとどっこいどっこいの価格だったことを憶えている。
 そんなに小さいのに、めっぽう気が強く、当時パソ通でチャット仲間だった某ショップの人にも、「あれを入れたら他の魚、みんなやられるよ」と言われたものだ。幸い、90cmの中には、他にも気の強いスズメばかりだったので、全滅ということはなかったが、ちょっと弱気なツートン・クロミスなど、わずか半日で隔離したものの、落ちてしまったほど激しい水槽であった。
 今、APNに入荷してるやつは、体長にして10cmオーバー。体の厚味もハンパではない。ジャンボサイズのハンバーグかと思うほどのボリュームだ。こんなのを入れたら、水槽の平穏は一気に崩壊、死の水槽一直線であろう。値段はたったの1500円。値段にだまされて、初心者の人が買っていったりしませんように、と思わずにいられない。願わくば、単独飼育にしてあげて・・・。

 他に目立った魚といえば、ロイヤルダムセルがいた。コバルトスズメの、腹部から尾にかけて黄色くなったような魚だ。フィジーダムセルのような美麗さである。値段も680円とお買い得。あぁしかし、きっとこいつも気が強いに違いない。60cmは先住のダムセルと死闘になるだろうし、2mにもボスのネッタイスズメがいる。R360にはデバがいるし、新たにスズメを入れる場所はどこにもなかった。
 やはりカスミチョウがいい。頭部の白い点々も再発していないようだし、これは買いだ。今日は手持ちがないので、来週にでも買いに来よう。

 本日の購入リスト:クリル一缶、アルジイーター2匹(@140円)


2000.4.22(Sat)

ハタタテハゼ復活
 海水60のハタタテハゼが、今日はよく表に出てきて泳いでた。朝、巣穴の中に、やりやり君が入っていたのが影響していたりして。
 ハタタテハゼの甘そうな赤い色と、真珠色のツートン模様が、久しぶりに水槽に見えると、やはりいいものだ。つんつんハタを上下しながら、ゆったりホバリングしているさまは、見ているこちらの心まで和やかにしてくれる。できれば明日からもずっと、穴から出てきて欲しいものである。

アルジイーターのようす
 さて、淡水60に入れたアルジイーター2匹だが、うまく水槽になじんでくれたらしい。でも、やっぱり食べてくれるのはガラス面にうっすら生えた緑苔くらい。それはそれで助かるのだが、海水水槽のシッタカ貝ほどには強力ではなさそう。やはりビーシュリをもっと大量に投入せねばなるまい。
 ミクロソリウムの病気が終息したようなので、一気に水草大量投入でバランスを取るというのも手か。

竜之介28日目
 夜、みこりんが一生懸命、受話器片手にお話してる。相手はうちの実家のばぁばだ。何をお話してるのかな?と思ったら、みこりんは竜之介にイサザアミをやったことを、教えてあげているのだった。「おさかなにね、ごはんあげたの」「いっぱいたべたよ」なんて聞こえてくる。
 「こうやっておよいどるの」と、手をカマキリのように曲げ、ちょいちょいと振り付きで教えてあげてるのは、何度見ても微笑ましい。「こーやって、ね」くいっくぃっ。受話器に見えるように、しっかと実演するみこりん。その手のすぐ向こうにはR360水槽があって、本物の竜之介が、じぃぃぃっとそんなみこりんを見つめていたのだった。

 今夜竜之介は7匹イサザアミを食べた。

眠たいカスミチョウ
 真夜中、ふと2m水槽を見れば、カスミチョウ2匹がテーブル珊瑚の上で、背中を向かい合わせるように、平らになっていた。背ビレを立てて、まるで威嚇しているかのようだが、喧嘩してる雰囲気はない。どちらかというと、静かに踊っているような?
 もしかしてカスミチョウの婚姻ダンスだろうか。ワルツのようにゆったりしたリズム。カスミチョウを飼って2年以上になるが、こんな動作を見たのは今夜が初めてだ。気になる。とても気になる。いったいどんな意味があるのだろう。カスミチョウの生態について詳しく記述してある文献は、ないものだろうか。
 Licによれば、これは単にカスミチョウが眠たがっているだけなのでは?といことだった。はたして真相は如何に。


2000.4.23(Sun)

竜之介29日目
 今夜も竜之介はコップに入るのを、尻尾をトカゲのようにくねらせて「いやいや」したので、そぉっと手でつかんで入ってもらった。
 入るなり餌くれと目で訴えるので、本心ではコップに入るのを拒否しているわけではなさそう。生物的本能で、つい尻尾が動いてしまうのではなかろうか。
 今夜はイサザアミを6匹やった。まだ少しお腹がへこんでいるような気がする。明日は久々に10匹やってみるか。

グッピー水槽
 グッピー繁殖水槽のジャパンブルーのところが、なんだかやばそう。数が極端に減っている。そろそろ水換えせねばと思いつつ、今日は昼間庭仕事で疲れ切ってしまって手が出せず。GWに入るまえに、なんとかしないとなぁ。


2000.4.24(Mon)

竜之介30日目
 記念すべき30日目である。竜之介は今日も元気いっぱい泳いでいる。
 今夜のごちそうはイサザアミ10匹。網ですくってたら、稚イサザアミもかなり採れてしまった。すでに体長2〜3mmに成長している。かなりの稚イサザアミが育っているようす。イサザアミ水槽には、毎日フレークをひとつまみやっているが、最近、水底に糞と思われる蓄積が目立つようになってきた。水換えしたいが、稚イサザアミも一緒に吸い出してしまいそうなので、躊躇している。何かいい方法を考えないと。

 竜之介の目立った変化といえば、体色が黒ずんできたことくらい。あとは最初から同じように、よく泳いでいる。元気でいいことだ。

ざりのお遊戯
 ザリ水槽にクリルをやっていたときのこと。みこりんが興味深そうに覗いてる。1号がなかなか餌に気づかないので「たべんねぇ」と心配してくれていた。餌の匂いに先に気づいた2号が、自分の縄張りにもしっかりクリルがあるのに素通りして、1号の領域にまで遠征してきたので、さぁ大変。これには敏感に反応した1号が、とっさに2号を迎え撃つ体勢をとった。大きなハサミを前方に広げて、両者睨み合い。
 なかなか対峙姿勢が面白かったので、みこりんに「ざりざり君、なにしてるの?」と問うてみれば、私の予想を超えた答えが返ってきたのだ。みこりんは、向き合う2匹を評して、こう言った。「“はーるだ、はーるだ”しとる!」
 じつにうれしそうである。“はーるだ、はーるだ”とは、保育園でやってるお遊戯のこと。何人かで輪になって歌い踊るのだ。ちょうど、ざりが広げたハサミとハサミが、手をつないで輪になってる状態に見えたらしい。まさに一触即発の緊張みなぎるざりざり君達の、一進一退の攻防が、みこりんにはお遊戯に見えたというギャップが、妙に楽しい出来事であった。


2000.4.25(Tue)

竜之介31日目
 今夜は帰宅が遅くなったので、リビングは真っ暗闇になっていた(2m水槽のライトは午後8時でタイマーがオフになる)。竜之介も、じっとライブロックに絡みついたまま寝入っている様子。こうして寝ている間は、体色が白っぽい薄い褐色に変わるらしい。まぁ、たいていの魚は、寝ている間、体色が褪せるので、不思議なことではないが。
 あんまり気持ちよさそうに寝ているので、今夜は無理にイサザアミをやることもないと判断。じっとしておくことにした。
 その間、我々が腹ごしらえをすませ、みこりんと少々遊び、寝かしつけてから、こうして日記を書きにPCを起動した。PCの隣にはR360があって、竜之介がじぃっとこちらを・・・「うわっ!」
 目が合ってしまった。竜之介が真っ正面から見つめている。くねっくねっと、体を左右に振って、バランスをとっている仕草がなんとなくセクシーだ。お腹が空いているのかな?でも、もう夜の11時だ。あんまり遅くに食べると体に悪い(と思う)。また明日あげるからね。

奪い合い
 ざり2号は、やっぱり自分用に落ちているクリルには気づかずに、1号が食べているやつを奪いに行ってしまう。1号との睨み合いが続くそばで、ぽつんと2号用のクリルがたたずんでいる様子は、思わず笑いを誘ってしまう光景だった。そんなに一生懸命奪い合いしなくても、ちゃんと人数分入れてあげてるのに。
 あ、そうか。2号のほうから先にクリルをやってみればいいんだ。やつのほうが匂いに敏感だから。そうすればこの睨み合いも、発生しないはず。うーん、なんでもっと早く気づかなかったんだろう。


2000.4.26(Wed)

竜之介32日目
 今夜は珍しくライブロックに絡まっていた。はて、どうやってコップに移したものか。強引に引っ張ったら、竜之介を怖がらせてしまうだろう。3秒ほど考えて、いいことを思い付いた。スポイトを使うのだ。竜之介はスポイトが大好きだ。見ただけで寄ってくる(はず)。
 さっそく水面にスポイトを近づけてみたところ・・・。きたきたっ。竜之介が、尻尾を限界まで伸ばして見あげている。あともう少し。スポイトで水面を軽く叩いてみた。ほーらほら、おいでおいで。
 だが、なかなか最後の一線を越えてくれない。ではこれならどうだ。スポイトを、ずぼっと水中に突っ込んでみたところ、ついに竜之介は辛抱たまらなくなったのか、すすすっと尻尾をライブロックから外して上がってきたのだった。
 一心不乱にスポイトを追っかけようとしたまさにその時、背後から「すぽっ!」。いとも簡単にコップへの移動は完了した。竜之介も、なんだか狐につままれたような表情だ。よしよし、この方法はなかなか使える。

 今夜はイサザアミを8匹やった。

ヒゲが・・・
 カイヤン君が、ゆーらゆら泳ぎ回っている。ときおり、水底近くまで口を近づけて探るような仕種をするので、餌を食べる気になってくれたかと期待したが、プレコタブレットにはまだ見向きもしてくれなかった。まだ拒食はおさまらない。
 何度もガラス面に顔を近づけてくれたので、今夜はじっくりカイヤン君の顔面を観察することができる。やはり鼻面が多少いびつになっている。勢いよく水槽に突進した結果だろう。それよりも気になったのは、2対あるヒゲのうち、外側の長いほうが、向かって右側は完全に欠落し、左側も根元あたりで折れてしまっていた。むぅぅ、これはいったいどうしたことか。この位置をぶつけようと思ったら、かなり上向きに突進しないといけないはず。ぶつかってできた怪我ではないのかもしれない。まさかブラックゴーストが齧ったわけではあるまいが、拒食の原因がこれに関係しているのだとすれば、やや事態は深刻だ。・・・なんとかせねば・・・。


2000.4.27(Thr)

竜之介33日目
 スポイト陽動作戦は、今日もうまくいった。ほんとに竜之介はスポイトに目がないようである。タツらしからぬ高速機動で寄ってくるので、タイミングを誤るところだった。
 今夜はイサザアミを6匹食べた竜之介であった。

共生
 やりやり君が、ここのところずっとハタタテハゼと同居している。まるでテッポウエビと共生ハゼのような熱々ぶりだ。
 でっかいツメタガイに入ってるやりやり君なので、ライブロックの穴に入ってしまうと出てこれなくなるんじゃないかといつも心配してしまうのだが、じつに器用に出入りしている。でも、この貝殻もそろそろお引っ越しの季節なんではなかろうか。これ以上大きな貝殻に入ったら、ハタタテハゼの巣穴にはつっかえてしまうはず。二人の今後がとても気になる最近であった。


2000.4.28(Fri)

6周年
 APNからハガキが来てた。『6周年記念セール』なのだという。ってことは、APNの創立は1994年か。あの当時はAPNの『え』の字も知らなかった。あの頃は小売りよりもリースやメンテ主体だったからだが、あれから近郊のショップが3軒も潰れてしまって、今では貴重な海水魚ショップである(熱帯魚もやってるけど)。ぜひこれからも存続してもらいたい。
 セール期間中は生体が10%〜50%オフと書いてある。カスミチョウの買い時だ。さっそく明日出撃しなくては。塩も買わないといけないし(そろそろ2m水槽の水換えしなきゃ)。ところで、ハガキに載ってる『タツノオトシゴセット¥19800』っていうのが気になる。私の予想では、R360に、タツとライブロック少々、それに珊瑚砂つけたショップオリジナルの商品じゃないかと思うのだが・・・。これも確認してこよう。タツが¥980〜っていうのも、なんだか惹かれるなぁ。

竜之介34日目
 わぁしまった、今夜は竜之介に餌やる機会を逸してしまった。さっきから、ずぅぅっと上下にゆーらゆらしてる竜之介の目つきが、なんだか責めてるような。。。
 明日は、朝イチでイサザアミあげるから、許しておくれ。


2000.4.29(Sat)

夜中の大掃除
 いつ長良川で川遊びをしてもいいように、淡水90の水換えをやっておくことにした。始めたのは風呂上がりの午後10時過ぎ。GW中に、水槽すべての水換え&苔掃除をやっておく予定だったので、夜の時間も惜しまない。
 私がお風呂に入っている間、Licは脱衣所のグッピー繁殖水槽3本の水換え&苔掃除をやってくれていた。その道具類をそのまま受け継ぎ、まず苔掃除から。茶苔が少々目立っているので、ごしごしキレイに落としておく。あとは砂の毒抜きを兼ねて水をバケツに5杯、約75リットルの水換えである。食べ残しの餌も残らず吸い出す。あと気になるところといえば、岩などについている綿毛のような黒褐色の髭状の苔(というか藻というか)だ。岩ごと取り出して、洗ってしまうことにした。ブラックゴーストが行き場を失い、右往左往。ちょっとの辛抱だから待ってておくれ。
 ヒーターやケーブル類にも同じような髭状のが付着していたので、それも取り出してがしがし洗う。かなり本格的な大掃除になってしまった。濾過槽内部のウールマットも交換、モーターのインペラも洗浄し、パイプ類もたわしで内部をキレイに洗った。
 1時間半。意外にかかってしまった。
 この勢いを殺すことなく、続けて海水60の苔掃除。そして淡水60の苔掃除と水換え15リットル実施。淡水60の水草に生えつつあった糸状藻は、きれいさっぱり消滅していた。アルジイーターが積極的に食べてたとは思えないが、薄暗い堆積物に覆われたような感じだった葉っぱのほうもキレイになってるところを見ると、相関関係はありそうな予感。とにかく、水槽中から苔の要素が排除されて、じつに爽快な眺めである。この間、作業は玄関の電球型蛍光灯だけを頼りに行ったのだが、この蛍光灯がけっこういい感じに見せてくれるのに驚いた。ただの昼光色とは思えない。点光源らしく、水面のゆらめきを水底に映すだけでもかなりポイント高いのだが、緑に対する演色性は、水槽の蛍光灯を上回っているかもしれない。40Wの蛍光灯を、もしこの電球型蛍光灯40W分に換えれば、驚くべき結果になるかも!?

 あとは金魚水槽を半分ほど水換えし、R360の苔掃除をして、今日の作業は終了である。明日は台所のジャパンブルー水槽をやる予定。

竜之介35日目
 昨日、餌抜きにしてしまったので、今夜はイサザアミを8匹用意した。スポイト陽動作戦は今夜もうまくいき、竜之介はあっというまにコップの中へ。食う気満々で水面を見上げている。
 今夜の食事タイムは、過去最速かもしれない。イサザアミ8匹を、ちょっと目を離したすきに食い尽くしてしまってた。かなりお腹が空いていたらしい。
 そろそろイサザアミ水槽の中が寂しくなってきた。次回予約受付のアナウンスはまだない。間に合うだろうか。

 R360のマスコット、やりやり君が脱皮したもよう。


2000.4.30(Sun)

それはアイスラッガー
 夜、APNに寄ってみた。昨日の新着魚メールに、カスミチョウの文字があったのも理由の一部だ。
 海水魚生体すべて2割引。つまりカスミチョウなら1匹2000円ほどということになる。この値段を前にして、躊躇うことはなかった。カスミチョウ2匹ゲット。
 Licが、ライブロック・ストック水槽で奇妙な魚を発見していた。ヒラメの仲間と、真っ黒に白い細切れライン模様のハタの仲間、それに恐竜みたいにヒレのでかいオコゼの仲間。なかでもオコゼの仲間に、私は強く惹かれてしまった。まるで特撮ヒーローモノを思わす、巨大な背ビレが圧巻である。顔の部分だけなら、ウルトラマンの新シリーズに出てくるデザインのモデルになったと言われても信じるだろう。
 餌をやってもらった。クリル片をピンセットにつまんで、鼻先をゆーらゆら。すると、興味を惹かれるのか、じぃぃぃぃぃっと見つめている様子。とてつもなく動きが鈍い。うちの海水60にいるハオコゼなんかとは比べモノにならない鈍重さだ。まぁこいつが全長10cm超と、なかなかのサイズってのもあるんだろうけど。それでも、ようやく動きがあって、見事クリル片はヤツの口の中へと消えていった。一応、餌も食べるようだ。となれば、買うしかあるまい。1200円定価だから、2割引なら1000以下だ。派手ではないが、容姿が素晴らしい。こんな変わったヤツは、そうそう見かけるものではなかろう。お店の方でも、こいつの正式名称はわからないと言う。流通名は『タテガミオコゼ』。たしかに立派な“たてがみ”だ。

 その他には、人工海水の素800リットル用を1バケツ購入。イサザアミの予約も受付開始だったので、500匹注文した。

タテガミオコゼ
タテガミオコゼ

この魚にピンと来た方は、さっそくAPNに走ろう。
まだ1匹残っているはず。



 帰宅後、魚の水合わせ。タテガミオコゼは海水60に、カスミチョウはもちろん海水2mへ。
 温度、比重などに慣らした後、ゆるりと投入。タテガミオコゼは、その異様な姿が幸いしたか、先住のクマノミ達は遠巻きに及び腰だ。60に入れると、一段とでかく見える。ホワイトソックスが、さっそく挨拶に寄ってきてた。まさかこいつを食べたりはしないと思うが、ちょっと手に汗握る情景だ。タテガミオコゼは、じっとたたずんだままだったが、時々思い出したように体を一方へ“ぱたっ”と倒す動作をする。まるで弱っているかのようにも見えるが、私はこれを“擬態”の一種ではないかと思っている。波にもてあそばれる海草を模しているのではなかろうか。いかにもそれっぽい動きだった。

 さて、カスミのほうは投入直後から、先住のカスミに追っかけられてしまった。先住3匹のうち、やたらと過敏なヤツが1匹いたのだ。他の2匹は“我関せず”を保っているのに、彼だけは水槽の端から端まで新顔2名を追いかける。まぁでも海水魚の喧嘩にしては、ずいぶんおとなしい部類なので、慣れてくれば大丈夫だと思いたい。なにしろ久しぶりにカスミチョウ5匹の群れが実現するのだ。喧嘩なんかやってもらっては困るのだ。
 それにしても先住3匹、でっかくなった。新顔との比較だと、雄に2倍以上はある。体の厚味が怖いくらいだ。明日の朝には、仲良く5匹が並んで泳いでる姿を見られるといいのだが。

竜之介36日目
 今宵はイサザアミを6匹やった。

 APNの『タツノオトシゴ・セット』、やはり予想どおりR360に砂やライブロック、人工海水の素にバクテリアなどを組み合わせたものだった。肝心のタツが、弱っているのか横倒しになったままっていうのが、なかなか・・・。


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